【特集】オーストラリアでも、日本でも ペットと一緒に暮らしたい!(QLD)①

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オーストラリアと言えば、ペット王国としても有名。犬や猫と一緒に生活をしたいと考える人も多いだろう。また、日本で飼っていたペットをオーストラリアに連れて来たり、その逆に日本へ一緒に帰国したいと考える人も多いのでは。検疫や書類手続きなど面倒なこともあるが、大切な家族の一員として愛するペットと過ごす時間は何にも代えることはできない。そこで今回は、ペットと共に快適に暮らすための情報をお届けする。


最初に知っておこう

オーストラリアでは、犬を飼う際には市への登録が義務付けられている。猫は自治体によって異なるため、市役所に確認しよう。またQLD州では法律で犬や猫にマイクロチップの装着が義務付けられている。この他に住んでいる地域によって飼えるペットの数が制限されていることもある。
 このように、ペットと暮らすには守らなければならない法律などがある。詳しくは市役所などへ問い合わせよう。

ペットを飼い始めるには

オーストラリアではペット・ショップでの動物の購入は一般的ではなく(禁止されている州もある)、自身でブリーダーを探して直接連絡を取ったり、インターネットなどを使って探す。
 この他に、オーストラリア動物虐待防止王立協会(RSPCA)やQLD動物福祉連盟(AWLQ)などが行なう里親募集を利用する方法もあり、動物病院やペット・ショップなどの掲示板で案内される場合もある。また、里親になるにはそれぞれ条件があるので下記のウェブサイトなどを参考にしよう。


ペットを置いて留守をする時

外出で留守にする際や、旅行などでペットを連れて行けない場合は友人などに預けたり、ペット・ホテルへ預ける。もし慣れない環境にペットを預けることが不安なら、ペット・シッターに依頼して留守の間、定期的に自宅に来てもらい世話をしてもらうことも検討しよう。

オーストラリアに連れて来るには

まず、犬や猫以外のペットの持ち込みは非常に困難ということを理解しておこう。連れて来る際の条件は以下の通り。

● 年齢が12週以上

● 妊娠している場合は30日以内

● 授乳中でない

● 持ち込み前の6カ月以上、日本にいること

● 以下の犬種は持ち込めない。ドゴ・アルヘンティーノ、フィラ・ブラジレイロ、土佐犬、ピット・ブル、アメリカン・ピット・ブル、プレサカナリオ(マスティフ系)

日本からの出国手順に関しては動物検疫所(ウェブサイト:www.maff.go.jp/aqs/animal/aq12-1.html)、オーストラリアへの入国手順に関しては農業・水資源省(ウェブサイト:www.agriculture.gov.au/cats-dogs/step-by-step-guides)を参照しよう(日本はグループ2カントリーとなる)。

① マイクロチップの装着 国際標準化機構(International Organization for Standardization、以下ISO)互換の読み取り機が認識できるマイクロチップを動物病院で埋め込み、動作確認をする。
② 輸入許可書の申請 オーストラリアの担当機関にEメールや郵送などで申請し、手数料を支払う。20営業日以上の時間が掛かるため、余裕を持って申請しよう。(BICON: www.agriculture.gov.au/import/online-services/bicon
③ 検疫施設の予約 輸入許可書を受け取った後、検疫所に連絡し検疫の予約をする。(マイケルハム検疫所: postentryquarantine.govspace.gov.au
④ 検査、ワクチン接種 認可された獣医にワクチンの接種や検査、書類の記入をしてもらう。
⑤ 航空会社の予約 国際航空運送協会(IATA)承認のケージに入れ、必ずメルボルン国際空港へ到着すること。詳しくは航空会社に確認。
⑥ 日本から出国 出発当日に空港の検疫所で、検疫官による健康診断と書類が完成。事前に書類などを送付し、内容を確認してもらおう。
⑦ 検疫 入国後は検疫所で10日間以上過ごす。事前に予約をすれば面会も可能。費用は受取人が検疫終了までに支払う。

ペット保険の加入も考えよう


大切なペットが病気やけがをした場合のために、保険に加入することも考えておこう。一般的には動物病院で掛かった費用の70~80パーセントがカバーされる。また、追加オプションで災害時にも適用できるプランもある。ペット・インシュランス・オーストラリアのようにペット専門の保険を扱ったり、RSPCAのような団体なども独自の保険を扱っている。またメディバンクなど、一般の保険会社でもペット保険を扱っている。
 保険会社やプランによってカバーされる病気やけが、金額などさまざまなので、見積もりを取って何が必要なのか、きちんと考えて加入しよう。

病気やけがの時


嘔吐、下痢、食欲不振など、いつもと様子が違うなら、最寄りの獣医師に診てもらおう。時間外でも診察する所もあるので問い合わせよう。呼吸困難、腹部の腫脹、窒息、無意識、発作といった緊急の場合は、アニマル・エマージェンシー・サービス(AES)やアニマル・エマージェンシー・センター(AEC)に連絡しよう。
 一般の獣医師では対応できない場合は、必要に応じて獣医スペシャリストと呼ばれる獣医師専門医の病院(スペシャリスト・センター)で診療を受けることになるが、診察を受けるには一般の動物病院からの紹介状が必要となる。

もしも迷子になったら

まず市役所へ連絡し、近所にポスティングしたり、SNSを通して呼び掛けを行おう。同時にQLD動物福祉連盟(AWLQ)とオーストラリア動物虐待防止王立協会(RSPCA)にも連絡する。保護されたペットは各ウェブサイトで確認できるので毎日チェックし、自分のペットが見つかった場合、速やかに連絡を。写真で分からない時は、保護施設(リホーミング・センター)に行って確認する。
 保護されたペットは一定期間(自治体などによって異なるが、3~5日程度)は飼育されるが、飼い主が現れない場合は、養子に出されたり、安楽死させられることもある。
 ペットが見つかったら、同様に各機関へ連絡する。また迷子になっているペットを見掛けた場合も連絡しよう。

AWLQ: www.awlqld.com.au
RSPCA: www.rspca.org.au(Tel: 1300-363-736)

連絡事項の例は以下の通り。

● 飼い主の名前と連絡先

● ペットの名前

● ペットの登録番号

● ペットの詳細

● 最後に見た場所

● マイクロチップ番号(該当する場合)

亡くなった時

いつかは訪れる悲しい別れ。これまで一緒に暮らしてきたペットへの感謝の気持ちと共にきちんと責任を持ってお別れをしよう。州によって異なるが、自治体で亡くなったペットの無料引き取りを行っている場合もある。また、AWLQなどに火葬を依頼することもでき、飼い主へ遺灰にして渡される。骨壷(Pet Urns)は自分で用意することもできる。また、ペットの葬儀を執り行っている葬儀社もある。詳しくは、市役所や獣医師に問い合わせてみよう。

日本へ連れて行くには

日本へ連れて行けるペットの条件は、出生以来、または日本へ連れて行く直前の180日間以上、もしくは日本から連れて来て以来オーストラリアのみで飼養されていること。日本への入国手順に関しては動物検疫所(ウェブサイト:www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-index.html)を参照しよう。

① マイクロチップの確認 ISOに適合するマイクロチップの動作を動物病院で確認する。
② 事前届出 到着予定の40日前までに、到着予定の動物検疫所に事前に「輸入の届出書」をEメールなどで届け出る
(輸入の届出書(動物検疫所):www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/system/97.html主な動物検疫所一覧(問い合わせ先)www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/pdf/aqs_contact_list.pdf
③ 届出受理書 「届出受理書」は出発空海港のチェックイン時と日本到着時に必要。受け取ったら、印刷して大切に保管しよう。
④ 輸出前検査 獣医師や政府機関の獣医官の輸出前検査(臨床検査)を受け、病気の感染の疑いがないことを証明する。
⑤ 政府機関の証明書の取得 個体情報などが記載された書類を取得する。Form A(飼い主が記載)とForm B(獣医師が記載)、そして輸出国政府機関の裏書き証明(Endorsement)を取得する。
⑥ 輸送 日本まで直行便で輸送する。犬の輸入は限られた空海港なので事前に確認する。
⑦ 輸入検査 日本に到着後は、動物検疫所に輸入検査申請を行い、輸入検疫証明書が交付され、輸入が認められる。
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