第1回「正しいビーチでの遊び方」

日本人ライフセーバー、ちひろの<br />
「安心・安全・Beach Life☆」

日本人ライフセーバー、
    ちひろの「安心・安全・Beach Life☆」

第1回「正しいビーチでの遊び方」

 皆さん初めまして!ちひろです。12月に入って、ぐっと夏らしくなってきましたね。シドニーでは、たくさんの人が「待っていました!」と言わんばかりに、キラキラと輝くビーチへ向かう姿が見受けられますが、ちょっとお待ちください。海は美しく見えますが、時には私たちに牙をむくことも…。毎年水難事故の報道をよく耳にしますよね。そこで皆さんに、安心かつ安全にビーチ・ライフを楽しんでいただくための情報を、4回にわたってご紹介していきたいと思います。
 第1回目は「正しいビーチでの遊び方」について。今から3つの「掟」に分けて説明していくので、皆さんついてきてくださいね!

掟1:旗と旗の間で泳ごう
 ビーチには赤と黄の旗が2つ立っているのですが、その旗と旗の間が「安全遊泳区域」となっています。ここは強い流れもなく、海底が急に深くなっていることもない上、常にライフセーバーが監視しているので、何かあった時はすぐに救出してもらえます。
 安全遊泳区域以外は、一見海面が穏やかに見えても潮の流れが速かったり、急に底が深くなったりしていて危険です。「これくらい大丈夫」と思って誤って入り、気が付けば溺れていた…ということがあるので注意。
 また、潮の流れが変わるにつれて、旗の位置も移動されることがよくあるので、いつも位置を確認しましょう。
掟2:リップ・カレント(離岸流)を知っておこう

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 離岸流とは、岸にうち寄せられた海水が沖へ戻っていく時に生じる、帯状の強い流れのこと。実は、この流れに引かれて沖まで流され、パニック状態になって溺れてしまうケースが多発しています。離岸流は、たとえ、どんなに泳ぎが得意な人であっても、想像している以上の強さで沖へ引きずり込みます。
 でも安全にこの状況を回避する方法があります!それは岸に向かってまっすぐ泳ぐのではなく、海岸と平行に横に泳ぐことです。すると離岸流を抜けることができ、落ち着いて岸に戻って来られます。
 しかし、泳ぎが得意でない人で、沖に流されて波に呑まれ「溺れる!」と感じた時は、できるだけ焦らないこと。パニックするほど体力を使うので、逆効果です。この時は、大きく手を降り、ライフセーバーに自分がいる位置を知らせて、助けを呼びましょう。
 また、少し補足ですが、安全遊泳区域では離岸流を避けて安全な場所を確保しているので、旗と旗の間で泳いでいる限り、急に沖まで流されることはまずないと思います。安全のためにビーチでのルールは守りましょうね。

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掟3:水着を着よう
 よく「水着を忘れてきちゃったけど、まあいいや、入っちゃえ!」と服のまま泳いでしまう人がいますが、服は水分を吸収した時にとても重くなります。もしも溺れそうになった時に、運悪く服を着用していると、服の重さが命取りになって、動くたびにいっそう体力を消耗し、溺れてしまう…という結果に。薄いTシャツくらいならまだ大丈夫かもしれませんが、もし安心・安全に海を楽しみたいのなら、必ず水着を着用しましょう。
 以上の3点が今回の重要ポイントです。これらを理解して、皆さんも最低限自分の身は自分で守り、夏の海を満喫してくださいね!


★加藤ちひろ★
日豪プレス社員。厳しいトレーニングと試験をパスし、2010年11月にライフセーバーの資格を獲得。まだ新米だが、現在はマンリー・ビーチで監視員として海の安全を守っている。本紙では、サマー・シーズンに向け、プロの熟練ライフセーバーからのアドバイスと自身の経験をもとに、安心してビーチ・ライフを楽しむ情報を紹介する。

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