第2回「海の生物に気を付けよう」

日本人ライフセーバー、ちひろの<br />
「安心・安全・Beach Life☆」

日本人ライフセーバー、
    ちひろの「安心・安全・Beach Life☆」

第2回「海の生物に気を付けよう」

 明けましておめでとうございます。クリスマス・お正月休みはいかがでしたか ? 夏真っ盛りで、忘年会や新年会はビーチで豪快にBBQ、または家族や友達と海水浴に行ったり、中にはサーフィン三昧だった人もいるでしょうね。しかし、海で遊ぶ時に気をつけてほしいことが、まだまだあります !
 第2回目は「海の生物」について。透明度が高く、とても美しいオーストラリアの海ですが、気を付けないといけない海の生物がいっぱい。2006年には人気テレビ番組の「クロコダイル・ハンター」の主任ガイド、スティーブ・アーウィン氏がエイに刺されて死亡し、この事故はまだ記憶に新しいと思う人も多いでしょう。そこで、今回は特に気を付けてほしい生物3種を、襲われた時の対処法とともにご紹介します。
1.Bluebottle/カツオノエボシ

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Photo: Fiona Wilkinson

 海でよく見かけるクラゲ。青いボトルのような形で海面をふわふわ漂っているのですが、体から伸びる長い触手には毒を持っています。泳いでいると、腕や足、体にぬるっと巻きついて人を刺し、少し経つと、巻きついた箇所が鋭く痛みます。
<対処法>
 刺されたらすぐに温水で患部を温め、触手を肌から外しましょう。そして、ライフセーバーに症状を伝え、適切な対処をしてもらいましょう。もし痛みが残る場合は、氷で患部を冷やすと感覚が麻痺するので、痛みが和らぎます。
<刺されないためには>
 海に入る前に砂浜をチェック ! クラゲが砂浜に打ち上げられているのを見かけたら、入水しないこと。
2.Stingray/エイ

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Photo: Carolyn Harkness

 エイは普段、海底に生息しています。大きさは大小さまざまですが、その尾には毒があり、浅瀬を歩いたり、海底に沿って歩いていて誤って踏んでしまい、エイがびっくりして人を刺してしまうケースがよくあります。刺された時は、鋭い痛みや患部の腫れが伴い、なんらかの菌に感染してしまうことも。
<対処法>
 ライフセーバーに症状を伝え、適切な処置をしてもらいましょう。これも氷で患部を冷やすと痛みが和らぎます。また、アレルギー反応がある場合があるので、速やかに病院で診察を受けましょう。
<刺されないためには>
 海水浴エリア内の海底にも生息しているので、見かけた時は絶対に触らないこと。
3.Shark/サメ

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Photo: Terry Gross

 シドニー周辺の海でも毎年数件サメによる被害が発生しています。
2009年2月Sydney Harbourで海軍のダイバーが襲われる
2009年2月Bondi Beachでサーファーが襲われる
2010年2月Northern Beachesで海水浴中の男性が襲われる
 サメで獰猛なものは人の命をも奪いかねるので、事故防止のためにも以下のルールを守ってください。
<Do!>
 ①グループで泳ぐこと。サメは人が多いところに近寄ってきませんし、何かあった時は助け合えます。②岸に近いところで泳ぐこと。岸から遠いと何かあった時にレスキューが困難です。
<Do Not!>
 ①1人で泳がないこと。1人だと餌と間違われてサメが寄ってくることも。②夜明け、夕暮れ時は泳がないこと。サメが一番活動的な時間帯な上、サメの影が見えにくく、いつ近寄ってきているのか分からない。③キラキラしたアクセサリーは身に着けないこと。魚のウロコと勘違いして近寄ってくることも。④出血している時は海に入らないこと。サメの嗅覚は血の匂いに敏感なので、近寄ってきます。
<もしサメを見かけたら !?>
 大声で叫んで両手を大きく振り、ライフセーバーに知らせましょう。
 エイやサメによる被害は頻繁に起こるわけではありませんが、万が一のためにそれぞれ対処法をチェックして、ビーチ・ライフを有意義に楽しんでくださいね。


★加藤ちひろ★
日豪プレス社員。厳しいトレーニングと試験をパスし、2010年11月にライフセーバーの資格を獲得。まだ新米だが、現在はマンリー・ビーチで監視員として海の安全を守っている。本紙では、サマー・シーズンに向け、プロの熟練ライフセーバーからのアドバイスと自身の経験をもとに、安心してビーチ・ライフを楽しむ情報を紹介する。

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