【特集】豪州新生活・お役立ちガイド2015

これがあれば大丈夫!

初めてのオーストラリア生活お役立ちガイド

日本では、春になると入学や就職など人生の新たな門出を祝うことが多い。ここオーストラリアでも、この時期に新生活をスタートさせたという人も多いのではないだろうか。そこで本特集では、“オーストラリア初心者”の人向けに、この国で快適な暮らしを始めるためのお役立ち情報をご紹介する。

まずは何から始めよう? 新生活要チェック・リスト

1 銀行口座

 まずは銀行口座を開設しよう。銀行によっては、渡豪後数日後までであれば住所証明は不要など、必要となる確認書類の数が少なくて済むケースも。

2 住宅

 誰かが既に所有・賃貸する物件で一緒に住むシェア物件やホームステイ、不動産業者を通して自ら契約をする賃貸・購入物件など、探し方は物件タイプにより異なる。

3 タックス・ファイル・ナンバー

 働いたり、銀行の利息を受け取る場合に必要となるのが、タックス・ファイル・ナンバー(納税者番号=TFN)。仕事を始めると同時に取得したい。

4 仕事

 ひと口にオーストラリアで働くと言っても、日系企業や現地企業、また、正社員に契約社員、インターンと、会社や雇用の形態はさまざまだ。

5 学校

 語学学校、専門学校、大学、習い事や社会人向けの短期講座など、学校の種類も多岐にわたる。学校では友人を作りやすいというメリットも。

6 デイ・ケア、小・中・高校

 家族で来豪した人は、子どもを地元のデイ・ケアや学校に通わせることになる。両親ともに働く家庭が多いこの国では、夕方まで子どもを預けられることが多い。

7 自動車

 広大な国土を有する豪州では、日本よりも車が必要になる場面も多い。ボロボロの中古車が驚くほど高価で、交通ルールも日本とは異なる。

8 携帯電話

 携帯電話やスマホの普及率も高いオーストラリア。スマートフォン本体が無料になる2年契約プランや、レンタル、プリペイドなども利用できる。

9 在留届

 海外に3カ月以上居住する日本人は、在外公館に在留届を出す義務がある。自然災害など、緊急時にEメールで情報が送られてくるサービスなどもあり。

10 病院

 豪州では、病気の際にはGPと呼ばれる一般開業医で診察し、より高度な診療が必要な場合にはGPが専門医を紹介する。信頼できる主治医を持つと便利。

1

銀行口座

オーストラリアに来てまず最初にやっておきたいのは、銀行口座の開設。オーストラリアは日本よりもカード社会化が進んでいるため、多くの人が現金をあまり持たずに生活している。ほとんどのレストランや小売店では、エフトポス(EFTPOS)と呼ばれる日本のデビット・カード決済に相当するシステムを導入しているため、支払いはクレジット・カードだけではなく、バンク・カードで自分の銀行の普通預金口座(Savings Account)から直接支払うことができる。また、公共料金なども、インターネットを利用して自分の口座から支払うビーペイ(BPAY)というシステムで、簡単に支払うことが可能。
 定期預金は、日本よりかなり利率が高いので、各銀行の利率を見比べて賢く利用したいところ。銀行によってはATMが日本語で使えたり、支店に日本人スタッフがいることもある。
 ATMの基本操作の仕方は各種銀行あまり変わらない。ここではANZを例に、現金を引き落とす場合の操作を案内する。

1 挿入口へカードを挿入すると、下記の画面のような指示が表示されるのでPINナンバー(暗証番号)を入力。
2 現金を引き出す場合はその金額(選択肢にない場合は「Other Amount」)を押す。なお、そのほかのボタンの意味は以下の通り。「Account Balance(残高確認)」「Transfer(振込)」「ANZ Statement & PIN Change(取引明細確認・PINナンバーの変更)」。
3 引き落とし元となる口座を選ぶ。
4 レシートが必要か聞かれるのでYesかNoで答える。

2

住宅


■日豪プレスの日本語シェア情報 / Web: life.nichigopress.jp

住居の快適さによって、オーストラリア生活の充実度が大きく左右されることは間違いない。マンションや一軒家を数人で借りるシェアをする人も多いほか、賃貸、住宅購入などさまざま。
 住居探しで最も利用されているのは、インターネットのクラシファイド・サイトだ。自分の住みたいエリアの名前や住居タイプや部屋数、金額など検索条件を入れると該当物件の詳細を見ることができる。シェアの場合は住みたいエリアのショッピング・センターの掲示板などもお薦めだ。
 日本語でのシェア情報は、日本食材店の掲示板や本紙日豪プレスのクラシファイドを利用しよう。

3

タックス・ファイル・ナンバー

オーストラリア国内で働く、銀行の利息を受け取るなど、この国で少しでも収入がある場合は、タックス・ファイル・ナンバー(TFN)を取得する必要がある。申請は最寄りのATOオフィスで直接手続きするか、オンラインでの申し込みも可能。TFNを持っていないと課税率が高くなるので注意したい。
 また、年度末(6月末)を過ぎると、年間所得が6,000ドル以上の場合、会社員でも会計報告や確定申告に当たるタックス・リターンをする義務が生じる。
 個人で下記、ATOのウェブサイトを利用して申告することもできるが、トラブルを未然に防ぐためにも税理士に依頼することがお勧めだ。前年度のタックス・リターンの個人申告は毎年10月31日までに済ませよう。

■ATOウェブサイト、移住者と短期&長期滞在者のタックス・ファイル・ナンバー申請ページ
Web: www.ato.gov.au/individuals/content.aspx?doc=/content/38760.htm&pc=001/002/001/008/002&mnu=1106&mfp=001/002&st=&cy=1

4

仕事

オーストラリアの仕事探しで最も利用されているのが求人サイトの「Seek.com.au」。働きたいエリアや職種などを選択すると、求人情報はほとんどここで検索することができる。
 また、オーストラリアでは履歴書を持って直接問い合わせるという慣習もあるので、気になる職場があれば準備をして訪ねてみるのも良いだろう。
 ローカル企業の職探しには、英語の履歴書が必要となる。カバー・レターとCV(履歴書)、そしてリファレンスという前職の上司などの連絡先が3つ書かれたものをそろえるのが一般的だ。
 日本語での職探しには本紙のウェブサイトが便利。日本語で募集しているビジネスには、英語のCVではなく日本語の履歴書が必要なこともあるので事前に確認しよう。

■英語での代表的な求職サイト
Web: www.seek.com.au
■日豪プレスの日本語求職情報
Web: life.nichigopress.jp

5

学校

学校とひと口に言ってもフルタイムからパートタイム、週に1度のお稽古までその形態はさまざま。語学学校などについては、日本語で無料相談できる留学エージェントも多いので利用しよう。

●語学学校:学期にかかわらずいつでも入学でき、好きな時期に修了できる学校が多い。空港までの出迎えやホームステイの斡旋サービスなどを行っていることもある。

●専門学校:公立の職業訓練校、TAFE(テイフ)や私立専門学校を卒業すると、永住権申請につながる進路も多い。入学にはIELTS(アイエルツ)という英語力試験で、申請に必要な点数をクリアする必要がある。サーティフィケート(修了証書)が取得できる短期コースから、数年のディプロマ(卒業証書)取得コースまでさまざま。

●大学:入学基準に必要なIELTS点数を持っていれば入学試験はなく入学は容易だが、日本の大学より単位を取るのが厳しいため、かなり勉強しなくては卒業できない。3年で学位が取得できる大学が多い。永住権申請につながる進路も多い。

●お稽古事:ネイルやマッサージなどの技術や資格を取得できるものや、楽器やダンス、スポーツ、料理教室といった趣味の領域まで多種多様。TAFEの校舎を夜間に利用した社会人向けの短期講座などもお薦めだ。

6

デイ・ケア、小・中・高校

永住権保持者以外は託児料や学費は全額負担する必要があるが、学校や園によっては短期留学者を積極的に受け入れているところもあるので、直接問い合わせてみよう。
 デイ・ケア、保育園、幼稚園、小学校は、午前7時ごろから午後6時ごろまで預けることが可能で、夏休みなどの休暇中も預けられるところも多い。
 オーストラリアの学校は4学期制で1月下旬から新年度となる。州によって休暇の時期や学校のシステムが違うため、該当する州の詳細を確認しておくことが必要。

7

自動車

広大なオーストラリアでは日本よりも車が必要となる場面が多く、あれば行動範囲も広がり便利。この国では国際免許、または日本の免許の翻訳文書(NAATIの資格保持者が作成したもの)があれば運転することができる。日本の免許の翻訳を依頼するには、NAATIのウェブサイトに掲載されている翻訳者リストを利用しよう。また、VIC州、SA州、TAS州で日本の免許を使って運転するために必要な自動車運転免許証抜粋証明は、在メルボルン日本国総領事館で申請から4日後に発行してくれる(有料)。NSW州では他州と異なり、コミュニティー・リレーションズ・コミッションズ(CRC)発行の翻訳証明書が必要。

州により、永住権/テンポラリー・ビザ保持者の国内運転免許習得義務に関する法律は異なる。例えば、QLD州やNSW州の場合、永住権保持者は州に入った日から3カ月以上経つと、オーストラリアの運転免許を持たなくてはいけないが、VIC州では6カ月まで外国の運転免許が有効だ。日本の免許は基本的に全州で、25歳以上であれば現地試験免除で書き換えが可能。州によっては筆記試験と実地試験に合格することが要される場合もあるので、各州の法律を参照してほしい。

日本でまだ運転免許を取ったことがない人は、こちらで免許を取ってしまうのもお薦めだ。日本のように高額な教習費用もかからず、オーストラリアで免許取得から3カ月以上経っていれば、帰国後に日本の免許に書き換えることもできる(外免切替)。

ただし、日本の仮運転免許に類似する「ラーナーズ・ライセンス」から次の「P2ライセンス」が取得できるまで最低で12カ月かかり、「P2」から「普通免許(オープン・ライセンス)」を取得するにはさらに12カ月が必要。24歳以下の場合は「P1ライセンス」取得が必要などさらに年月がかかるため、オーストラリアに長期滞在することが前提となる。

車を購入した際には、各州の交通局へ自動車登録を済ませることが義務付けられている。この登録内容は、半年または1年ごとに費用を払って更新していく。

車の登録の際、対人賠償保険に強制的に加入させられるが、各保険会社のウェブサイトから自分で好みの保険会社に変更することが可能。日本のJAFのような機関、ロード・サービスにも加入しておくと便利だ。

■NAATIウェブサイト Web: www.naati.com.au
■在シドニー日本国総領事館 Web: www.sydney.au.emb-japan.go.jp
■The Community Relations Commission for a Multicultural NSW Web: www.crc.nsw.gov.au
■在メルボルン日本国総領事館 Web: www.melbourne.au.emb-japan.go.jp

8

携帯電話

各電話会社からさまざまなプランが提供されている携帯電話。中でも代表的なのは、テルストラ、オプタス、ボーダフォンの3つ。月額プランのほか、プリペイドのプランも豊富に選ぶことができる。プリペイドは前払いのデポジット制で、郵便局、電話会社のウェブサイトのほか、ニュース・エージェンシーやコンビニでもリチャージすることが可能。
 月額プランを契約する場合は、スマートフォンなどが無料で手に入るプランもあるので、各社のプランをじっくり見比べて契約しよう。迷った場合は、支払い金額の低いプランを選んで契約しておけば、プランのアップグレードは比較的簡単にできる。
 日系の携帯電話レンタル会社などもあり、特に短期滞在者に人気がある。

9

在留届

旅券法第16条により、海外に3カ月以上滞在する日本人は、在外公館に在留届を提出することが義務付けられている。在留届は、領事館で直接提出するか、郵送、FAXまたはインターネットでも提出することができる。
 在留届を提出しておくと、万一の事件・事故・災害などに遭った時、安否の確認や緊急連絡、救援活動の連絡などに利用される。また、ので、積極的に利用して正しい状況判断が行えるようにしておこう。そうした緊急時にはEメールで情報が送られてくるサービスなどもある。
 オーストラリア国内での引っ越しで住所が変更された場合や帰国などの際も、必ず領事館に通知しておこう。

10

病院

豪州では、基本的にGPと呼ばれる一般開業医に診てもらい、症状が深刻な場合のみそのGPを通して各専門医に紹介状を書いてもらう制度となっている。各専門医や検査機関での結果などは、その後すべてGPに共有され、GPは各担当患者の状態を総合的に把握することができるため、「かかりつけ医」のような感覚で頼れるGPを1人決めておくと便利だろう。
 緊急の場合は、日本と同様に、各州にGPが夜間や休日に自宅訪問してくれるサービスもある。どのGPがやって来るか分からないため主治医としては利用できないが、日本の国民健康保険証にあたる「メディケア」保持者は無料で利用(Bulk Bill)できるのが嬉しい。

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