育児について(1)バイリンガル

GC在住日本人なら知っておきたい

ゴールドコーストの異文化サービス

 

第21回

育児について(1)バイリンガル

MCCGC(マルチカルチュラル・コミュニティーズ・カウンシル・ゴールドコースト)は、異なる文化背景を持つコミュニティーの問題や悩みを市役所、州政府、連邦政府へ報告し、政府・行政との橋渡しの役割を担っています。

過日、地域の皆さまに「児童安全」についてのアンケートにお答えいただきました。その結果、多くの皆さまが豪州の教育システムに関して興味をお持ちなことが分かりました。また、「子どもをバイリンガルに育てる方法」についての質問を多くいただきました。

まず、「バイリンガルに育てる方法」についてですが、各国で多くの研究が行われています。最近では、大切になるのは“母国語を育てること”と言われています。母国語という観点は、両親が同じ言語を話す場合は分かりやすいのですが、両親がそれぞれの言語を話す場合はどうなるでしょう。現在では1人1言語と言われてており、例えば母親が日本人の場合は日本語で、父親が英語の場合は英語で話しかけるのが良いと言われています。

いずれ子どもが幼稚園や学校に行くようになると自然と英語に触れる環境が増えてきます。その場合でも、母親がしっかりと母国語である日本語で話し続けることが重要という研究成果が出ています。母親がバイリンガルだとかえって子どもはバイリンガルに育ちにくいという結果も同時に出ています。

また、バイリンガルに育っている子どもにも「根無し感」や「アイデンティティーの混乱」などの問題点が出る場合があります。その際にしっかりと親がサポートをしてあげる必要があります。QLD州の教育省では、EAL/D(Englishas Another Language / Dialect)と呼ばれる部署があり、こちらでも母国語で教育することの重要性を認識し推奨しています。

子どもが日本語で話すことを嫌がる場合、母親(父親)が日本語を強要することは時として辛いこともあるでしょう。しかし、子どもをバイリンガルにすることが重要だと思う場合は、夫婦間で良く話し合いしっかりと子どもをサポートし、対応をすることをお勧めします。

参照文献:バイリンガル教育に関わる3つの心理社会的要因 岡㟢 ラフ和子著
www.oit.ac.jp/japanese/toshokan/tosho/kiyou/jinshahen/55-2/03.pdf
※素敵なブログを見つけました。きっと共感できるでしょう。
mybilingualchild.blogspot.com.au

次回は、「育児について(2)予防接種」をご紹介します。

また、MCCGCの活動、ならびに質問がありましたら、お気軽に日本語でナオ(naoh@mccgc.com.auまたは、0423-511-549)までお問い合わせください。


リビング

〈著者プロフィル〉平野尚道
マルチカルチュラル・コミュニティーズ・カウンシル・ゴールドコースト
コミュニティー・デベロップメント担当
ゴールドコースト日本人会の会長職を8年務める。ゴールドコーストの異文化からの移民をサポートする非営利団体MCCGCにて、ゴールドコーストでただ1人の州政府プログラム異文化育成担当を委託。09年在ブリスベン在日本国総領事館より在外公館長表彰を授与される。14年ゴールドコースト市オーストラリアデー文化功労賞受賞。
 

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