QLDで安全・快適ライフ/違法ドラッグに関わらないために

QLDで安全・快適ライフ

警察とコミュニティーをつなぐ日本人ポリス・リエゾンが、クイーンズランド州で安心な生活を送るためのアドバイスや安全情報をお届けします。

第50回 違法ドラッグに関わらないために

違法ドラッグとは何でしょうか?例えば、ICE(覚せい剤)、MDMA(Ecstasy)、Cannabis(マリファナ)、ヘロイン、コカイン、などが該当します。今回はその中からマリファナの危険性について述べます。

マリファナ(ウィード)

最近のマリファナは育成管理が科学的になり、違法成分と純度が高まり、人体への更なる影響が危惧されます。20年ほど前の研究を基に、マリファナの常習性の少なさから、タバコより害が少ないと言う人たちがいますが、現在の医学常識では、マリファナを吸うと脳内のシナプスの連携に異常が発生し、情報の伝達に支障を来たすことが分かっています。更に、常習性も高く、潜在的な精神障害が発現する可能性などが指摘されています。

シナプスとは、神経情報を出力する側と入力される側の間に発達した、情報伝達のための接触構造であると規定されています。つまり、シナプスに異常が発生するということは、体に入ってくる情報が脳に正しく伝達されず、情報を処理できない、または処理した情報が正しく体に伝達されないことを意味します。

例としては数年前、マリファナを吸った男性が記憶を失い、アパートの5階から飛び降りるという事件が起きました。本人には飛び降りる前後の記憶が全くありません。幸いにも一命は取り留めましたが、集中治療室に20日間入院し、1,000万円近い請求が来ました。

彼は、自身の行動を認識することができなかったのではないでしょうか?または認識していても判断することができなかったと思われます。入院中に本人に確認しましたが、飛び降りた理由が見当たらないということでした。

NSW州北部のニンビンなどは、マリファナを使用する人が多かったり、簡単に手に入るという話もありますが、NSW州もQLD州と同様にマリファナは違法です。違法ドラッグの所持などの犯罪に問われ1年以上の禁固刑が確定すると、イミグレーションはビザをキャンセルし、生涯入国不可になる可能性もあります。

オーストラリア全土で、有料無料を問わずマリファナを購入し、使用するのは違法です。ほとんどの州で栽培も違法です。マリファナを含めて、違法薬物に手を出すことは絶対にやめましょう。また、友人がおもしろ半分に手を出そうとしていたら、必ず止めてください。何が起こるか分からない、まるで取り返しのつかないロシアン・ルーレットをするようなものです。

ご質問、お問い合わせは以下で受け付けています。
TEL: (07)5581-2840
Email: CrossCulturalGoldCoastPolice@police.qld.gov.au
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平野尚道
クイーンズランド州警察ゴールドコースト地区・日本担当リエゾン・オフィサー。ゴールドコースト日本人会の会長職を8年務める。移民サポート非営利団体MCCGCにて異文化育成担当として9年勤めた後、州警察のリエゾン・オフィサーに就任。現在、日本人コミュニティーと警察の架け橋として活動中。2009年に在ブリスベン日本国総領事館より在外公館長表彰、14年にゴールドコースト市オーストラリア・デー文化功労賞を受賞

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