

第120回
クイーンズランド州の釣り情報
フィッシング・ライター:金園 康秀
(YASU=ブリスベン在住)
ブリスベン湾のマダイが熱い!
「俺は60センチだ、こっちは80センチを釣り上げたぞ!」。ボート・ランプでボートを引き上げながら、マダイ狙いのアングラーたちが、釣り自慢を交わす光景がよく見られる季節になりました。
毎年、5月後半から8月いっぱいまでの水温が低い時期になると、ブリスベン湾の中は大型のマダイ釣りのシーズンを迎えます。ボート・ランプからすぐ近くの水深が3~5メートルの浅瀬で、全長が40~70センチ、最大で80センチぐらいの大型のマダイが釣れるのです。
釣りポイントでは、小中型のボートばかりではなく、カヌーや水上スキーに乗ったアングラーたちがマダイを狙います。浅瀬にアンカーを下ろしてボートを固定し、市販の寄せエサや、冷凍イワシを細かく切ったりミンチにしたもの、またはエビを刻んでニンニクを混ぜたものを少しずつまいて、マダイをおびき寄せます。そして、アングラーたちの特製の寄せエサ、または丸ごとのイワシやエビを針に刺し、食い付くのを待つだけのシンプルな釣りです。
釣り方は簡単ですが、寄せエサなどに工夫をするのがこの釣りのコツ。他のアングラーたちに、どんなエサを使用したか聞いてみるのも良いかもしれません。ちなみに私の丸秘エサは、皆さんに伝授できないので悪しからず。
警戒心の強いマダイは、早朝や夕暮れの時間帯が有利ですが、大雨の後で水が濁った時や、曇り空の日も狙い目です。朝食後にのんびり出漁するようでは、中型マダイしか釣れません。
QLD州のマダイの規定サイズは全長35センチ以上で、これ以下のサイズが釣れた場合は、傷つけないようにそっと放流してあげましょう。
オーストラリアの釣り情報
Web: www.fujimaru.com.au