サークル・フック釣りのススメ


岩などの障害物が多い磯釣りでもこの針を利用できる

第95回
クイーンズランド州の釣り情報
フィッシング・ライター:金園 康秀
(YASU=ブリスベン在住)
 
サークル・フック(ネムリ針)のススメ

 

「また喉の奥まで飲み込まれてしまった!」「また針が海底に引っかかってしまった!」 釣りをしていると、こういったことはよく起こります。このシチュエーションを繰り返しているうちに魚の扱いや切れてしまった仕掛けの作り直し作業が早くなり、経験を積み重ねることができます。そうして少しずつ、釣りが上達していくものです。

魚が喉の奥まで針を飲み込んでしまった際に、持ち帰りサイズの魚は死んでしまってもいいかもしれませんが、放流しなければならない場合は高い確率で死んでしまうことになります。また、針が海底の障害物に引っかかって仕掛けが切れてしまい、その切れた糸が海底のゴミとなって何年も残り、その糸がウミガメや海鳥の足や翼に引っ掛かってしまうなど、残念ながら釣り人が望まない環境破壊に手を貸しているという悲しい事実があります。

最近は水産庁の奨励もあってか、サークル・フック(ネムリ針)を使用する釣り人が増えてきたようです。上記のような状況を完全に防ぐことはできませんが、前述の奥まで飲み込まれるケースや海底の障害物に針が掛かることがこの針の使用でかなり軽減されます。


内側に曲がっているのが特徴。小さなシロギス用までサイズがある

ネムリ針は針が魚の口元の硬い部分に掛かりやすく、そして魚が暴れても外れにくいといったことから延縄(はえなわ)や深海の釣りに主に使われてきました。最近はその根掛かりに強く、口元に針が掛かる長所を利用して、テイラーやカマス、マゴチなどの歯の鋭い魚や黒鯛のように餌を飲み込んでしまう魚を釣る時や、釣り場に岩などがごろごろして海底に障害物が多いポイント、磯釣りなどに多用されるようになりました。

皆さんも環境保護の観点からも、ぜひこの針を使ってみてください。ちなみに、この針は魚が針の付いた餌を飲み込み、反転して逃げる時に初めて口元にフッキングしますので、当たりがあったからと針が掛かる前に決して逃がしてしまわないでくださいね。

 

オーストラリアの釣り情報
Web: www.fujimaru.com.au

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