スマカツオのルアー・フィッシング

クイーンズランド州の釣り情報
10キロ弱のスマカツオ。ブリスベン近郊では今、盛期を迎えている

第106回
クイーンズランド州の釣り情報
フィッシング・ライター:金園 康秀
(YASU=ブリスベン在住)

 

スマカツオのルアー・フィッシング

突然のように水面が波立った。「ナブラだ!」。これは、大型魚がエサの小魚の群れを水面まで追って捕食する光景。ナブラが見られた付近にルアーをキャストして高速でリールを巻き上げると、良型のスマカツオがヒットしてきた。

スマカツオ(マッカレルツナとも呼ばれる)は、エサとなる小魚などを追ってオーストラリア東海岸全域の沿岸寄りを回遊している。QLD州北部や中部付近の暖かい海域のスマカツオはそれほど大きくならないが、同州南部やNSW州まで回遊しているものは太って脂も乗っている。マグロの赤身のようなその身はそのまま刺身にして食べると絶品で、マグロとカツオの中間のような上品な味わいが楽しめる。


胃の内容物を見てみると小アジとサッパを捕食していた

このスマカツオ、北部の暖かい地域では飛び魚やボラなどの水面での逃げ足の速いエサを追っているせいか、魚も攻撃的で比較的簡単にルアーで釣れることが多い。一方、水温が低めの南部では、ベイトボール(ホワイトベイトや小アジ、小サバなどの小魚がほかの魚にアタックされることを恐れて団子状にまとまって泳ぐ状態)を捕食しているせいか、体力をあまり使わず、大型に成長し、そして脂が乗って太ってくるのが特徴だ。

ここで気を付けたい点が出てくる。こうした北部のスマカツオは、目の前のエサだけに集中しているせいか、エサの小魚の大きさや色と大きく違うタイプのルアーにはまったく見向きもしないことが多くなり、そのためひと工夫が必要となることだ。この場合、彼らがエサとする小魚のサイズに合わせてルアーも小さい物を選ばなければない。しかし、そうすると今度は、軽くて小さいルアーをカツオやマグロ狙いの丈夫で大がかりなタックルで正確にキャストすることが難しくなってしまう。

投げやすいライト・タックルではかかった後の魚との戦いが不利になり、ヘビー・タックルでは軽いルアーをうまくキャストできないのでヒットまで持ち込めないというジレンマがある。ルアーで狙うにはそれなりに難易度が高いといえる。

 

オーストラリアの釣り情報
Web: www.fujimaru.com.au

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