45年間、不動産業の第一線で活躍

 

人の個性や生き方、人生観、価値観、夢などによって形成されるライフスタイルのほか、街のスタイル、ファッション・スタイル、食のスタイル…など、世の中にはさまざまなスタイルがある。QLD州で見つけた“ほっと”なスタイルとは。

 

リタイヤせず、これからもますます飛躍していきたい

モト・ウォーターズさん

長年にわたり、ゴールドコーストの不動産エージェントとして第一線で働くモト・ウォーターズさん。初めて来豪したのは、日本人にとってまだまだ外国が遠い存在だった時代の、約45年前のことだった。

 

豪州へやって来たきっかけ


学生時代から英語が好きで、外国にも興味があったというモトさん。「中学でも、英語の先生に発音のお手本としてあてられたり、一目置かれていたりしたほど英語が好きでして、ほとんど独学で、鏡を見ながらよく1人で英会話の練習をして、NHKのラジオ放送『百万人の英語』やアメリカ軍のラジオ放送もよく聞いていました」。そして、オーストラリアのアデレードで暮らすペン・フレンドができたことから、オーストラリアへの興味が高まった。

「地理の授業などでオーストラリアのことが出てきたら、目の色が変わるくらいオーストラリアのことが大好きになりました。そしてペン・フレンドに会いに来るため、45年前に初めて来豪しました」

その後は、武庫川女子大の英文科卒業後、大阪のキャセイ・パシフィック航空に勤務。そのころ、大流行のフラフープを作っていた会社に英語講師として来日していた男性と出会い、結婚した。「当時はまだ子どもたちの二重国籍が認められず、父親の国であるオーストラリア国籍しか取得することができなかったんです。オーストラリア人である子どもたちには、やはりオーストラリアの文化を教えなくてはいけないと思い、長男が4歳になった26年前に移住することを決めました」

 

不動産エージェントとなり23年

不動産エージェントになったのは「主人の仕事がなくなったのがきっかけです」と笑うモトさん。オーストラリア人の夫は、今も昔も変わらず、モトさんが思う存分働けるようにサポートし続けている。

「シェラトン・ミラージュができたばかりのころ、コンシェルジュとしてシェラトンで勤務していたのですが、ある日お客様の1人だった商社の方が『うちにこないか』と呼んでくださって、その後はそちらで働くことになりました。

そこでは秘書として働くうちに、不動産売買の実質的な手続きをすべてやり、不動産業の仕事のほとんどを覚えてしまったんです。そうするうちに、友人などからも『モトが自分でビジネスをやればいいのに』と言われて。そしてある日、サンクチュアリー・コーブで、日本円で億を超える取引があったのですが、実際に働いた私のお給料は当時週300ドルほど。けれども、私の上司には不動産のコミッションとして数万ドルの収入が入っていました。その時に『よっしゃ、やったるわ!』と思ったのが、この仕事を始めたきっかけでした」

 

会社があればこそ

そして、レイ・ホワイト・サーファーズ・パラダイス・グループがオープンして間もないころ、モトさんが就職。それから23年間、ずっとレイ・ホワイトの不動産エージェントとして勤務し続けている。ずっとモトさんと歩みをともにしてきたCEOであるアンドリュー・ベルさんからも「モトは、『like a dog with a bone』という表現がぴったりなほど、1度やりだした仕事は絶対に諦めず、最後までやりぬくタイプ。現在の厳しい不動産業界でも変わらず、ここまで長くやってこれたのは、やはりしっかりとした倫理観があって顧客から信頼され、リピーターを多く抱えているから」と絶大の信頼を得ている。

モトさんの顧客には、10年、20年もの付き合いだというリピーターが多い。どうしてそれほどリピーターが多いのか、ご本人に尋ねると「それは、会社のおかげです」と即答するモトさん。

「やはり不動産という大きなお金を動かす場面では、相手がどれだけ信頼できるかということがとても大切になってきます。そんな時に私が名前も聞いたことないような小さな会社に勤めているのではなく、レイ・ホワイトという大手の不動産会社の社員として働いていることは、やはり大きいと思います。しっかりとした社長がいて、綺麗なオフィスでお客様に対応できると、やはりお客様からの印象も良くなりますから」


「モトさんは学生時代からの友人のようだ」と信頼を寄せるレイ・ホワイト・サーファーズ・パラダイス・グループCEOのアンドリュー・ベルさんと

もちろん、これまでに何度も「独立しないか」と勧めてくれる人や、引き抜きのオファーがあったと言うモトさん。「でも、日本の私の大切なお客様の1人が『モト、会社のバックアップがあるからできていることがあるのは忘れてはいけないよ。僕もモト1人でも十分やっていけるとは思うけど、やはりレイ・ホワイトの看板をしょってやってきたということは忘れてはいけない』とおっしゃってくださって、本当にそうだと思いました。もちろん、不動産会社に所属していればコミッションは何割も会社に取られてしまいます。自分でやれば100%もらえるでしょう。そうやって勧めてくださる人もいます。その理屈は分かります。でも、レイ・ホワイトはオーストラリア国内に1,200件ほどのフランチャイズがあるほど、大きな組織ですから」

これまでにトップ・セールス・レディとして、実績を残しながらも、少しも奢ることなく「会社のおかげです」と言い切るモトさん。その謙虚さと誠実さが顧客にも伝わるからこそ、リピーター増へとつながっていくのだろう。

 

リタイヤは考えていない

顧客やCEOからの信頼が厚いモトさんだが、実は失敗談にも事欠かない。

「ある日、プール付きの豪邸へお客様を案内していたのですが…。プール・サイドをご案内している途中で、背中からドボン!とプールに落ちてしまったことがあります(笑)。もう、みんなに笑われて…。その後、大切なミーティングがあったので、ずぶ濡れのままミーティングに出席しました(笑)」


ニュースになるほど高額な物件を売買することも多く、メディアにもよく取り上げられるモトさん。ユニークなエージェントの1人として本にも紹介された

また、日本人の顧客の引っ越しを手伝っていた時にはこんなこともあった。

「玄関で靴を脱いで、お客様のお引っ越しを手伝っていたんです。そして帰ろうと思ったら、引っ越し業者の方が玄関にあったものをすべて運んでしまったようで…私の靴までなくなっていました(笑)。観光客の利用者も多い某一流コンドミニアムだったのですが、スーツに裸足でロビーを歩くことになりました」

最後に今後の抱負もうかがった。「孫も大きくなってきたことですし、そろそろリタイヤにはいい年なのかもしれません。でも、会社もいたいだけいてくれればいい、と言ってくださっていますし、リタイヤするつもりは全くありません。これからもますます頑張っていきます!」

表彰歴も多く、オフィスの壁にもその功績が称えられているモトさん。今後もますますその活躍が楽しみだ。

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