【WH日記】泥臭いプレーが持ち味のサッカー選手 ー 佐々木周さん

第25回

がんばるワーキング・ホリデー・メーカーにフォーカス

みんなの「ワーホリ・ダイアリー」

オーストラリアでがんばるワーキング・ホリデー・メーカーを毎月紹介。

 

今回登場のワーホリ・メーカーは?

佐々木周さん

1991年生まれ・奈良県出身
大学卒業後ワーキング・ホリデーでシドニーへ。地元サッカー・チームに所属し2014~15年にセミプロ選手として活動。ポジションはFW。

泥臭いプレーが持ち味のサッカー選手

サッカーを始めた小学校1年生の時以来、佐々木さんの暮らしはずっとサッカーとともにある。大学在学中、1年休学しイギリスへ語学留学をした。その理由を「サッカーを続けていく上でも英語力は必須だと思ったので」と佐々木さんは淡々と語る。そして大学4年生の2014年2月、ワーキング・ホリデー制度を利用しオーストラリアへ。

「自分にとってオーストラリアへ来る目的はサッカーだったので、あらかじめエージェントを通じて現地のセミプロ・チームとコンタクトを取っていました。リーグのシーズンが毎年3~9月、チームの始動は1月ごろなので来豪時期もそれに合わせて。シドニー到着の1週間後に入団のためのトライアルを受け契約が決まったので、大学の卒業式のため一度日本へ帰国し、再びオーストラリアに戻った翌日にチームの試合に初めて出場しました」

シドニーでサッカー選手に

最初に所属したチームはシドニー西部のフェアフィールドを拠点とするマルコーニ・スターリオンズ(Marconi Stallions FC)。佐々木さんのセミプロとしての初試合は、グラウンド新設直後ということもあり通常数百人規模のところ約5,000人の観客を動員した。

「びっくりするくらいお客さんが多かったですね。後半から出場のチャンスをいただきましたが、この時はヘディング・シュートがゴール・ポストに阻まれ、もっとがんばりたいという気持ちにさせられました」

初試合でFWとして存在感を見せた佐々木さんはその後も着実に試合出場を重ね、このチームで1年を過ごした。

「僕はエリートじゃなかった」

さらに強いチームでプレーをしたいと考えていた佐々木さんは15年初頭、オファーのあったチームの中からブラックタウン・スパルタンズ(Blacktown Spartans FC)を選んで活動の場を移した。

「昨シーズンの上位チームだったことが主な移籍理由です。実際に入ってみるとベテラン選手がたくさん抜けた後で想像と違う部分もありましたが、与えられた環境で全力を出すことを優先して考えました。日本のサッカーはボールを扱う技術の高さが求められるスタイルですが、僕はその中でちっともエリートじゃなかったんです。その分、自分に合った『体を張った泥臭いプレー』を高校時代から意識していましたし、こちらでのプレーに馴染めている理由の1つがそれだと思います」

シーズン22試合にフル出場、チームでは最多得点を決めたほかリーグ(NSW National Premier League)内の全12チームの中で今シーズンの準MVPにも選ばれた。これは得点数だけでなくサッカー選手としてのプレー全般を評価の対象とし与えられるものだ。しかし佐々木さんは「素直に嬉しいですが、そこで満足してしまったらそれ以上伸びることはないですし、良い意味でのプレッシャーもあります」と自身の成績を冷静に振り返る。

そんな佐々木さんの次なる目標はNASL(The North American Soccer League)。サッカーの成長が著しいアメリカの2部リーグでプレーすることを考えているという。過去に日本のクラブ・チームにオファーをもらったこともあるが、「自分が納得できるまで、必死に上を目指せる場所にいたいから、挑戦の可能性に満ちた外国のチームでそれができればと思っています」と佐々木さんは話す。

毎日5分、自分に向き合う時間を持つ

オーストラリアに来てから佐々木さんが毎日欠かさないのが、自宅で行う5分間の体幹トレーニング。「もちろん体のためでもありますが、僕にとってこの体幹トレーニングは『自分と向き合う時間』。誘惑に負けて自分のやりたいことを見失っていないか、横道に逸れてはいないか、そういったことを静かに確認する時間です。こうした習慣を持つことの大切さは大学のサッカー部の監督に教えられた気がしています。高校の部活の監督に『人間として土台ができていない人は、建築と同じでその上に何を積み上げても崩れてしまう』と言われたのも印象的でした」と佐々木さん。シドニーでは日本人や日系の子どもたちにサッカーを教える活動もしており、いずれ日本か海外で指導者になることも視野に入れているそうだ。

「でも将来のことは考えすぎず、未来の自分に任せる気持ちでいます。覚悟を持って、自分が置かれた環境に感謝して今をがんばりたい。褒められてもそこで満足しきってしまうことは怖いですし、まだまだ甘い自分がいるのでもっと自分に厳しくなりたい。目の前のことを100パーセントの力でやるのが僕のスタイルです」と話してくれた佐々木さんは現在24歳。全力で「今」を生きる彼を、どんな未来が待っているか楽しみだ。

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