【WH日記】オペア経験から「家族」の在り方に触れる ー 船越あさ美さん

第26回
がんばるワーキング・ホリデー・メーカーにフォーカス

みんなの「ワーホリ・ダイアリー」

オーストラリアでがんばるワーキング・ホリデー・メーカーを毎月紹介。

今回登場のワーホリ・メーカーは?

船越あさ美さん

1987年生まれ・青森県出身
大学で社会福祉を学んだ後、保育士として日本で5年働く。2015年に来豪しローカルの家庭でオペア中。趣味はダンスと絵を描くこと。

オペア経験から「家族」の在り方に触れる

日本では保育士として働き、保育園の副主任を務めていたこともある船越あさ美さん。大好きな仕事を辞めて日本を出たのは、小さい頃から憧れていたオーストラリアでのオペアに興味があったからだと言う。

「オーストラリアの家庭に触れながら家族の一員のように生活してみたい、日々の子どもたちとのふれあいの中から保育に対する新しい気付きを得たい、という思いでエージェントにマッチングしてもらい今の家庭でオペアを始めました」

本当の家族のように暮らす

オペア(Au Pair)とは、海外の家庭の子どもの世話や家事を手伝いながら国際交流を図ること。多くの場合無給である代わりに部屋と食事が無料で提供される。

船越さんが住み始めたオーストラリア人夫婦の家庭には4人の子どもがおり、下は7カ月の赤ちゃんから上は6歳まで。毎週月~金曜、朝食の準備や子どもたちの着替えから1日が始まる。昼の数時間の休憩以外は、お弁当の用意、宿題の手伝い、学校への子どもの送迎、家事、夕食の準備や片付けなどを夕方6時まで行う。1日のほとんどの時間をともに過ごし食事も一緒に取るなど、まさに家族のような生活だ。

「私がオペアをスタートしたのは、赤ちゃんが生まれて2週間の時。日本で保育士をしていた時も生まれて間もない赤ちゃんと触れ合う機会はなかったので、毎日本当に必死でした。子どもたちも同じように戸惑ったようで、最初はたくさん泣かれました」と話す船越さんだが、その言葉の端々から、子どもたちに関わる暮らしを心から楽しんでいる様子がうかがえる。

「昨日出来なかったことが今日には出来るようになっていたり、新しい発見と驚きの連続。子どもたちの成長を家族と一緒に喜べることに幸せを感じますし、彼らの笑顔が私を元気にしてくれます。本当に感動でいっぱいの毎日です」

日豪の「子育て」の感じ方の違い

4人の子どもの両親である夫妻を見ていて印象的なことは、2人の「パートナーシップ」だという。「お父さんは育児に協力的で、お母さんの負担を減らすため積極的に家事もこなしますし、夜は一緒にテレビを見ながら今日の出来事を話すなど夫婦の時間も大切にしています。夕食時にはその日の子どもたちの面白いエピソードを話して笑い合ったり。そしてどんな小さなことでも感謝を伝え、お互いを尊重し認め合うなど、私もそういう風になりたいなと素直に思える“理想の夫婦”です。彼らと暮らしていて、私も身近な幸せをより深く感じられるようになった気がします」

また、日本とオーストラリアでは社会の中での「親」の立ち位置にも違いが見られる。

「オーストラリアでは、時には親が子どもを預けて食事などに出かけることもあり、そうした時間が育児にも余裕をもたらすのではないでしょうか。一方日本では、子どもを預けて出かけにくかったり、忙しすぎて夫婦が余暇の時間を持つことが難しい場合もあります。海外に出たからこそ、さまざまな側面から気付くことがありました。日本に帰国したら、子どもたちとの関わりを大切にするのはもちろん、仕事、家事、育児で毎日忙しい保護者の心のよりどころでいられるような保育士になりたいと考えるようになりました」

今ここでしか出来ない経験を

「当初は別の都市への移動も考えていましたが、まだここで今の家族と過ごすことに決めました。2歳半の女の子のオムツを外すトレーニングが始まったり、赤ちゃんが離乳食を食べ始めたり、歯が生えてきたりお座りが出来るようになったり…その成長をもっと見守りたいという気持ちが強くなって。家族のように生活させてもらえるという経験はオペアならではだと感じています」

お金では買えない学びを得られる一方、無給であることも事実だが、「時間外に有給でベビーシッターを引き受けることもありますが、余暇に使う分などは自分の貯金で補っています。私はここでしか出来ない体験をするために来たので、お金を稼ぐことは目的じゃない。正直、他のワーキング・ホリデーの人たちのようにアルバイト、観光、趣味などやりたいことも誘惑も多くて迷った時期もありましたが、“何をするために来たのか”と改めて考えた時に気持ちがはっきりしました」。

本当の家族のように受け入れられ、家庭のイベントや旅行の際も一緒に過ごすなど充実した日々を送る船越さん。オーストラリアで新たな学びを得た船越さんの思いがさらに多くの家庭に届く日は、きっとすぐそこまで来ているはずだ。

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