【WH日記】フィリピン留学をサポートする起業家 – 諸澤良幸さん


フィリピン留学をサポートする起業家

第31回 今回登場のワーホリ・メーカーは?


諸澤良幸さん


1987年生まれ・兵庫県出身
大学卒業後、日本最大のアミューズメント企業に就職。その後、フィリピンへの語学留学や、シドニーでの飲食店グループのマネージャー経験などを生かし、オーストラリアで唯一のフィリピン留学専門エージェント「Morrow World Inc.」(Web: morrow-world.com)を2015年に設立。


諸澤良幸さんが立ち上げた留学エージェント「Morrow World Inc.」は、シドニーのウィンヤードにオフィスを構えている。オーストラリアから、学費の安さや授業の質に定評のあるフィリピンへの語学留学を専門に扱う同社だが、その起業の背景には諸澤さん自身の経験があったそうだ。

「最初にワーキング・ホリデー(WH)でオーストラリアへ来る前に、英語力を上げるためにフィリピンの語学学校で3カ月間しっかり勉強をしました。その後、実際にシドニーに来て、自分がフィリピンで学んだことの大きさに気付かされたんです」と諸澤さんは言う。海外へ出てはみたものの思うように英語力が伸びないと悩む人が多い中、諸澤さんは大手飲食店グループのホール・マネージャーに抜擢されることに。スタッフや顧客との十分なコミュニケーション能力があってこそのことだ。

「その頃から、『フィリピン留学専門のエージェント』として起業するために、学校の視察に行くようになりました。オーストラリアにはフィリピン留学に強いエージェントが存在しなかったことも理由の1つです。子どもの頃からずっと起業を視野に入れていましたし、そもそも日本を出たのも、新しいビジネス・チャンスや面白い発想を探すためでした」

フィリピンで感じた価値観

オーストラリアでのWH生活が終わる前に、タスマニアでの労働でセカンド・ビザのチャンスも得た諸澤さんは日本へ戻り、半年以上にわたり日本とフィリピンを往復する暮らしを送ったそうだ。「イベントを企画したり、50超の学校を回ってリサーチを続けました。今、オーストラリアなどの国へ渡航する前にフィリピンへ留学する『2カ国留学』という形式もポピュラーで、WH後にIELTSなどの勉強のために専用コースで学んで、再びオーストラリアに戻りたいと考える人も多いです」と諸澤さん話す。

フィリピンは、奇麗なビーチや物価の安さなどから旅行先として人気があるだけでなく、世界で3番目に英語話者が多く、アップル社など多くの大企業がコール・センターを置く国という側面も持つ。諸澤さんは語学学校在籍や度重なる視察で、同国の人々の価値観に触れる機会を得たという。

「東南アジアの発展途上国の暮らしは、やはり日本ともオーストラリアとも違います。経済的な豊かさよりも、『家族や自分の生活の満足度』に価値を見いだすのが彼らの在り方。そうした異なる価値観や考えに触れる場所としても、将来的に、世界に通用する人材育成に役立つと感じています。私自身、初めてストリート・チルドレンに出会ったり、とても印象的なことが多かったです。また、フィリピンでは教職への憧れが非常に強いという点も日本と違いました。英語が公用語ですが、母語は別にあって、7歳から彼らが『英語を学んだ』という経験も、教える上で重要な要素なのだと思います」

その人の将来へつながる提案をしたい

セカンド・ビザでシドニーへ戻った諸澤さんは、2015年にオフィスをオープン。自身の会社を運営する日々は、個別カウンセリングから学校とのやりとり、2カ月に1度の学校視察など、人に向き合うことの連続だ。

「現地にも視察スタッフがいますが、オーストラリアを紹介するセミナーを開催したり、学校の実態を確認するために自分でも足を運びます。フィリピン留学で何より大切なことは『学校選び』なので、授業の質や雰囲気はもちろん、学校の食事が日本人の舌に合うかどうかもチェックします(笑)」

全寮制でマンツーマン授業が多く、個人の目標に沿ってカリキュラムをアレンジできる学校も多いそうで、「相談に来る方の目標は、帰国後の面接対策、3カ月でスピーキングを形にすることなどさまざま。個人にマッチした学校を提案できるように、40校以上への紹介ルートを確保しました」と言う諸澤さんからは、個人としっかり向き合うことに重きを置く姿勢が感じられる。

「飲食店のマネージャーの時も、ファーム生活も、一生懸命に目の前のことを頑張っていたことが全て今プラスになっています。だからこそ、誰かが頑張れるように、その人の将来にプラスになる提案をしていきたい。そこで『オーストラリアからフィリピンへの留学』というブームを作れたら面白いなと思っています」

人にとことん向き合うことを選び起業した諸澤さんの挑戦は、まだ始まったばかり。その挑戦がどんな未来を切り開いていくのか、今後の活躍から目が離せない。

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