【WH日記】ダンサーとして自分らしさを表現 – 小坂唯菜さん


ダンサーとして自分らしさを表現したい

第32回 今回登場のワーホリ・メーカーは?


小坂唯菜さん


1993年生まれ・石川県出身
小学3年生からダンサーとして、高校在学中からはダンス講師としても活躍。現在はヒップホップ、ロック、アニメーション・ダンスなどを融合させたオリジナルのスタイルで、シドニーのストリートや、ローカルのダンス・ユニット「Kookies n Kream」のメンバーとして活動中。


「自分では覚えていないくらい小さい頃から踊ることが大好きだったと、家族に言われるんです」と話す小坂唯菜さんは、約3カ月前にシドニーにやって来た22歳の女性。小学生からレッスンや大会出場を続け、高校1年生の頃には子ども向けのクラスでダンスを教え始めるなど、ダンス歴は既に14年になるそうだ。

「ダンスを始めた頃は、ダンス教室の先生が振り付けをするユニットで大会に出ていましたが、中学生の頃から『自分らしいダンスがしたい!』とソロでダンサー活動をするようになりました。世界の大物ミュージシャンのステージなどで活躍するケント・モリやユースケ・ナカイ(※)のようなダンサーに憧れて、自分もいつか海外でダンスがしてみたいと思うようになったんです」(※編注:いずれも、マドンナ、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトなどのMVやライブで活躍する日本人バック・ダンサー)

小坂さんが海外でのダンス経験を積むためにオーストラリアを選んだのは、ワーキング・ホリデー(WH)という滞在方法が選べたからだと言う。

「ダンスの本場というとアメリカですが、WH制度がないので留学くらいしか滞在方法がなくて。ロサンゼルスやニューヨークに短期でダンス留学をしたこともありましたが、オーストラリアのWHは学校へ行かなくても働きながら海外でダンスができるのが魅力的です」

シドニーで活動を開始

バスキングと呼ばれる路上などでのパフォーマンスが盛んなシドニーでは、市が発行するバスカー(パフォーマー)のために許可証を持つ人だけが公共の場所でのパフォーマンスを認められている。小坂さんもタウンホールで許可証を取得し、4月にシティ中心部のピット・ストリート・モールに立った。「シドニーでのバスキング初日は平日の昼間でしたが、思ったより良い反応をもらえました。ダンスに使う曲はさまざまで、マイケル・ジャクソンや、日本の三味線演奏家の吉田兄弟のような『和』の要素が強い曲も、たくさんの人が立ち止まってくれます。今はネタを変えながらあれこれ試行錯誤しているところです」

路上パフォーマンスの他、地元のダンス・スタジオのレッスンにも通っているという小坂さん。「YouTubeで見つけて気になった先生のいるスタジオで、ローカルの人たちと一緒にレッスンをしています。1番上のクラスに受け入れてもらい、先生も所属するダンス・ユニットにも誘われて一緒に活動しています」と話す。十数人からなるヒップホップ系のユニット「Kookies n Kream」の一員として、7月にはコンテスト出場も控えているそうだ。

今まで数カ国を訪れたという小坂さんだが、ダンス・シーンの事情やダンサーの雰囲気は国によって特徴があると言う。

「日本では東京のレッスンに通っていたこともありますが、皆とても真面目で競争も激しいです。アメリカも日本と似ていますが、とにかくうまくて、そしてノリが良いですね。オーストラリアはシドニーの今のスタジオしか知りませんが、メンバーは朗らかでファミリーのような空気感。気楽に自分を出して楽しめます。シドニーは治安も良く人も優しいので、初めて海外でダンスをする人にもお薦めしたいです」

ダンスは自分を表現するもの

ダンスを生業とするなら、講師、振り付け師、バック・ダンサーという選択肢が一般的だが、小坂さんは「いちダンサーとして生きていきたい」と強い意志をのぞかせる。

「私にとってダンスは、自分の中にあるものを表現し、その楽しさを皆でシェアできるもの。教えることも勉強になりますが、今は音楽と1つになって表現し演じる楽しさが何よりも大切。曲によって、楽しさも悲しさも表現できるし、女性らしくもクレイジーにもなれるんです」

最近は特にダンスに専念する日々で、観光も後回し。何よりパフォーマンスを見てくれる人や声をかけてくれる人がいるうれしさを噛みしめているそうだ。最後に小坂さんは「英語の不安もまだありますが、ダンスやスポーツはそれそのものがボディー・ランゲージですし、人びとがフレンドリーだから大丈夫。以前ユースケ・ナカイさんにお会いした時に、英語が得意じゃないと仰っていましたが、彼は1日10時間以上の練習をしてダンスで世界に認められた人。だからこれから海外に出る人にも、ダンスがあれば楽しめるよ、と私も伝えたいです」と温かいメッセージをくれた。

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