【WH日記】“ハネムーン”というワーホリの形 – 日沼健太朗さん・景音さん

“ハネムーン”というワーホリの形

第49回 今回登場のワーホリ・メーカーは?

日沼健太朗さん・景音(けいと)さん


1988年(健太朗さん)、1990年(景音さん)生まれ。北海道出身。
大学在学中に出会い、卒業後、看護師として道内の病院で再会したのを機に交際をスタート、2016年に入籍。フィリピン・セブ島での語学留学を経て、ワーキング・ホリデーを利用し来豪。2017年に開設したLINEブログが月間1万PVを達成し、現在は専用ブログ「日沼夫婦のハネムーンライフ」(Web: honeymoon-life.com)でワーホリ・メーカーに役立つ情報を発信中


夫婦でワーキング・ホリデー制度を利用し2016年に来豪し、オーストラリア生活2年目を迎えた日沼健太朗さんと景音さん。大学卒業後に看護師として偶然同じ職場で再会し結婚を決めた2人だったが、安定した環境を捨て、現在の生活を送るようになったきっかけは景音さんのある思いだった。

「看護師を続けて、いつか子どもを産んで、安定した結婚生活を送ることに疑問を感じていた時に、小さいころに海外移住を夢見ていたことを思い出したんです」

初めは旅行好きということもあり、景音さんの夢に賛成した健太朗さんだったが、夢を現実にするまでには長い葛藤があったという。

「家族を守らなければならない立場になり、職場内での役職も視野に入れていた時期だったので、5年半続けた仕事を辞めることに戸惑いがありました。でも1年近く2人で話し合って、このまま安定を重視した生活を送るばかりだと後悔するのではないかと考えるようになったんです。結局、今しかできないことをしようと決めました」

そして結婚式の2週間後、2人は1年間の「ハネムーン」に旅立った。

慣れない環境の中で生まれた衝突

オーストラリアの暖かい気候と奇麗な海に引かれ、シドニーで生活を始めた2人。来豪前にセブ島で既に2カ月間語学学校に通っていたため、シドニーでの語学学校生活は1カ月程にとどめ、すぐにローカル環境での仕事を探し始めた。

「結婚式のために2年間掛けて貯金をしていましたが、そのほぼ全てを結婚式と学校、ホーム・ステイに使ってしまったので少し焦りました」と景音さんは当時の経済状況を語る。

「ホーム・ステイを終えた時は、すぐにでも仕事を始めないと家賃が払えないという状況でした。ただ、2人共どうしてもローカルで働きたいという気持ちがあったので、苦しい状況の中でもレジュメを配り続けました」

仕事を始めた2人だったが、慣れない環境での生活に次第に心の余裕がなくなり、ぶつかることも増えたという。

「シェア・ハウスで生活していたので2人だけの時間が少なくて、新婚生活らしくないなと思ったことはありましたね」と語る景音さんに対し、健太朗さんも「日本にいた時はけんかはほとんどしませんでしたが、シドニーではいろいろなことがうまくいかなくなって、日本ではなかった壁にぶち当たりました」と口をそろえる。一方で、「うまくいかない時だったからこそ話し合ったことで、お互いの知らない部分を知ることができたのは良かったと思っています。日本だと毎日が挑戦なんていう状況はなかなかないですからね」と振り返った。

壁を乗り越えて見つけた新たな夢

多くの壁を乗り越えながらのワーホリ生活も半年を過ぎたころ、違う土地も見てみたいと考えた2人はシドニーを離れゴールドコーストを訪れた。そこで自然豊かな街に流れる穏やかな空気を感じ、オーストラリアでの生活を1年延長することを決意したという。それと同時に、ある夢が2人の中に芽生えていた。

「オーストラリアで年齢や仕事に縛られず自分のやりたいことを頑張る人にたくさん出会いました。長く働かなければ、30歳までには子どもを産まなければなど、私たちが散々悩んできたことが覆され、オーストラリア一周はもちろんのこと、世界中の景色を自分の目で見たいと思うようになったんです。そこで最終的にオーストラリア2年と世界一周の1年で、合計3年間のハネムーンをすることに決めました」と景音さんは世界一周の夢を抱くに至った経緯を語る。

世界一周のハネムーンは来年からスタートするということだが、そこにはただのハネムーンでは終わらせない夢が幾つも詰まっている。

「観光だけではなく、訪れる先々のアパートで暮らし、現地の食材で自炊をして、現地の友達を作るなど、『暮らすような旅』にしたいと考えています。ハネムーンということも忘れたくないのでウェディング・フォトを撮る予定です。世界一周旅行中に家族を現地に招待して親孝行もしたいという思いもあります」

ハネムーンとしてワーホリ生活を送る2人が日記として綴り始めたブログは月1万人以上の人に読まれ、今では専用ブログでワーホリ・メーカーに役立つ情報も発信している。

「今しかできないことをやるのは勇気がいることですが、この決断は良かったと思っています」と語る健太朗さん。日本での安定した生活を捨て、異国の地で夢を追いかけてきた2人が発信するメッセージは、海外で不安を抱える多くの日本人に勇気を与えるだろう。

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