【WH日記】看護師として働く元気女子

がんばるワーキング・ホリデー・メーカーにフォーカス

みんなの「ワーホリ・ダイアリー」

オーストラリアでがんばるワーキング・ホリデー・メーカーを毎月紹介。


 

 

今回登場のワーホリ・メーカーは?

高橋梓さん

1980年生まれ・岩手県出身
趣味・特技:料理、書道
 

「命の大切さを子どもたちに
伝えられるような人間になりたい」

「中学生のころからずっと助産師になりたかったんです」

ひと回り離れた弟が生まれる時に、母親についた助産師の学生さんのことを鮮明に覚えているという。

「その学生さんがすごく素敵だった記憶があって、母親もすごく気に入ってたんです。それで、『あずさも将来、助産師をやったらいいんじゃない』って言われて」

母親からの勧めがそのまま夢となり、中学を経て、さらに高校卒業後、彼女は看護学校へと入学する。そして、そのまま看護師の資格を取り希望通り助産師となった。忙しいながらも順風満帆な日々を送る中、ある時ふと思う。

「周りを見渡すと、昔なじみの仲のいい親友も含め、友達は皆医療系の子ばかりで、誰と集まっても自然と共通の仕事である医療の現場の話ばかりしていることに気付いたんです。付き合う彼氏もその世界の男性ばかりで、医療以外の一般社会を見る機会がほどんとありませんでした」

そんな自らの思いが引き寄せたのかは分からないが、新しく付き合うことになった男性はそれまでの自分の世界とは全く違う世界を知っている人だった。

「学生時代にいろんな国を回っていて、その話を聞くのがすごく新鮮でした」

一方で、その彼がいわゆる普通の会社勤め人であったことも新鮮だったという。看護師の世界では資格があるため、病院を次々変える人も少なくないというが、普通の勤め人である彼にはそれが理解できず、衝突することも少なくなかった。

「普通の人にとっては当たり前のことが私にとっては全然当たり前じゃなかったりして、それがすごく新鮮でした。そして、思ったんです。この狭い世界から外に飛び出してみようと」

1年かけて彼女は貯金を作り、その後オーストラリアへと飛んだ。

 
エイジド・ケアの違い

海外に来たとはいえ、せっかく持っている看護師の経験を使わない手はない。来豪するとすぐに学校に入り、経験者の立場をうまく使って短期で医療現場で働ける資格を取得した。

「やり慣れていることでも英語で表現しなければならないし、新しく覚えなければならないこともすべて英語で説明されるので理解するのにとにかく苦労しました。ただ、その苦労のかいあって、エイジド・ケアの仕事に就くことができたんです」

助産師のころにもお年寄りの対応などを行っており、慣れという点では問題なかった。

だが、現場のシステムや動き方が日本とは異なることが多く、その点に最初は戸惑ったそうだ。

「日本では2人1組でお年寄りの体を持ち上げて、お風呂に入れたりするのですが、こちらではそれを機械で自動でやります。なぜ機械を使うかというと、職員の腰が壊れてしまうからだというんです。たまに私が日本のやり方で対応しようとするとすぐさま『腰を壊すからやめなさい』って叱られる。日本は患者さんありきでスタッフの健康は二の次という面がありますが、こちらはスタッフもきちんとケアされている。そこが大きな違いですね」

また、看護師の働き方の違いにも目を見張ることになった。

「日本では看護師は1人でいろいろなことをやります。薬を配ることから、患者さんの観察・記録、ドクターとのコンサルティングなど多岐にわたります。でも、こちらはすべてが分業化されていて、仕事がすべてオンタイムで終わるんです」

どちらが良いとは断言しないが、一方で「なぜ日本ではあんなに忙しく働いていたんだろう」と疑問もまた感じているという。

日本は人口が多いことに加え、看護師の数が足りないということも1つの理由だろう。そこには看護師への待遇の違いもまた原因としてある。オーストラリアの看護師は地位が高く、守られている印象もまた受けているそうだ。

 

命のことを伝えられる存在に

「私は日本では誕生という場面に携わってきたため、家族関係の美しくきれいなところばかり見てきました。でも、こちらでの活動を通して家族関係というのはいつでも美しいわけではなく、いろいろな形があることを知りました。最初のお産直後の数日だけではなく、もっと長く1つの家族をサポートしていけるような関わり方をしていきたいなと思うようになりました。また、将来、小学生や中学生に、命のことなどを伝えられるような人になりたいなと思いました」

将来、その子どもたちが大人になり、命と向き合う困難に直面した時、ふと「あのお姉さんがこんなこと言ってたな」と思い出してもらえる。そんな存在になることを目指しながら、残り2カ月のオーストラリア生活を楽しみたいという。

 

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