【WH日記】自他を信頼・尊敬する大切さを実感 ー 本地有紀菜さん

第15回

がんばるワーキング・ホリデー・メーカーにフォーカス

みんなの「ワーホリ・ダイアリー」

オーストラリアでがんばるワーキング・ホリデー・メーカーを毎月紹介。

 

今回登場のワーホリ・メーカーは?

本地有紀菜さん

1990年生まれ・宮城県出身
大学では幼児教育を専攻。NSW州の教育方針に惹かれ、チャイルド・ケア・センターでの研修留学を決意。今回2回目の来豪では、語学学校やファーム生活、そしてセンターでのボランティアと大忙しの毎日を過ごす。

大人も子どもも、自分を信頼し
尊敬することが何よりも大切

大学3年次に研修をしたシドニーのチャイルド・ケア・センターで再度ボランティアをするために、卒業と同時に来豪。新たな目標を胸に2回目のオーストラリアに降り立った本地さんに話を伺った。

震災をきっかけに再来豪

3人姉妹の長女として育った本地さん。生まれは宮城県多賀城市。日本人であれば、東北大震災の報道時に1度は耳にしたことのある名前だろう。

「大学2年の終わりにあの震災がありました。当時は家や思い出のアルバムなどを失いましたが、幸い家族が全員無事だったので、自分はまだいい方だったんだと言い聞かせて毎日を精一杯生きていました。そんな中で1つだけ恵まれたのは、その後の大学の学費が免除になったことです。震災のことがあり、“いつ何があるかは分からない。やりたいことは今やろう”と思った時、幸いにも奨学金として貯めていたお金が浮いたので、ずっと興味があった海外で学ぶことにしました」

大学の教育学部で幼児教育について学んでいた本地さんは、NSW州の教育方針に惹かれ、大学3年次に学校のプログラムに申し込み、シドニーのチャイルド・ケア・センターでの研修を決めたという。

「当時は全てが新鮮で、全身で日本との“違い”を感じました。しかし英語が話せず、研修の間も表面のことしか見ることができませんでした。帰国後は、その“違い”が具体的に何であるのか知りたいと思い、卒業論文で『NSW州の幼児教育』について調べました。調べていくにつれ、日本でも有名になりつつあるイタリア教育法のレッジョ・エミリア・アプローチについて知り、“自尊心”を育てることを何よりも大切にしている点に感銘を受けました。それから、オーストラリアで働く先生たちはどんなことを意識しているのか、直接聞きたいと思うようになったのです。それが今回再度オーストラリアを訪れた理由の1つです」

たくさんの愛に気づかせてくれたオーストラリア

就職前に決意通り再度オーストラリアを訪れた本地さん。その胸には新たな目的があったという。

「今回の来豪の目的は、多くの人と出会い、自分の視野や価値観を広げることでした。また、豪州で働く先生がどんなことを意識して子ども達と接しているのかなど、前回聞けなかったことをすべて聞いてみたいと思いました。今まで誰かの役に立つことで自分の存在意義を感じられる仕事がしたいと思い、人と関わる職を目指していました。昔は何者でもない自分が悲しかったですし自分の存在意義が分からないことも怖かったです。しかし、オーストラリアに来て、友人やホストファミリー、そして縁があって出会えた多くの大切な人からもらった言葉やハグ、また日本の家族や友人の言葉によって、その不安は拭われました。ほんの数カ月前まで自分のことが好きになれなかったのですが、ようやく自分を信頼し、好きになることができたのです。そして同時に、子どもにとって自分に自信を持つことや、自分を好きになることがどれだけ大切かということにも気付かされました。『自分を信頼すること』の大切さを、日本で多くの子どもにも大人にも体感してほしいし、その方法を見つけたいです」

その後シドニーに戻り、かつて研修を受けたセンターでボランティアをする機会に恵まれた彼女に、2年ぶりのセンターでの研修について伺った。

「以前に比べ、今回は多くの先生に直接話を聞くことができました。特に“自尊心を育む方法”を質問できたことで、視野を広げることができたと思います。以前は叶わなかった、会話をする機会を多く持てたことが自信にも繋がりました。幼稚園を作りたいという夢があったのですが、ウーフに参加し自然の中で生活することで、考えが大きく変わりました。自然と共存して生活がしたいし、そこに子どもたちが来られる場所を作りたい、と。また、大人もそこで学ぶことができ、多くの出会いが生まれるような場所を作りたい。それが現段階での夢です。また、レッジョ・エミリアのアプローチ法である“子どもと大人がともに創造性を発揮し、ともに学びを獲得していくこと”そして“興味の先を伸ばす”方法などをさらに学び、活かしていきたいです。最終的には、1人でも多くの子どもたち、そして大人にも自分のことを好きになってもらえたらと思います。それが根本にあってようやく、ほかの人や自然、自分以外を大切にできるのだと思うからです。私自身も自分を好きでいたいし、心地良い自分でいられたらいいと思っています」

セカンド・ビザを取って、また数年後にオーストラリアの地に戻って来たいという本地さん。その夢は大きくなる一方だ。

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