1日で15万人にワクチン接種
8月28日付ABC放送(電子版)は、NSW州政府の発表として、同27日午後8時までの24時間に1,035人がコロナウイルス陽性と判定されたこと、さらに2人がコロナウイルス感染症で死亡したこと、また、接種対象人口の80%の接種率を達成するため、更に1日に150,000人の接種を実施したと伝えている。
NSW州救急局は、「緊急以外の傷病事故で救急車を呼ばないでもらいたい」と市民に訴えている。
1日の発生数として1,035人は2020年3月のパンデミック宣言以来国内の州・準州では最悪の記録になった。
また、1日の接種回数としても156,165人は記録的で、8月27日には州政府運営の接種会場でも61,778人のコロナワクチン接種が行われ、NSW州では1回のみ、2回ともを合わせて通算650万回の接種が行われた。
27日にはネピアン病院で70代の女性がコロナウイルス感染症で亡くなっている。女性は8月初めに同病院で感染しており、州保健局のジェレミー・マカナルティ局長によると、女性は完全接種済みだったが重度の基礎疾患を抱えていた。同病院のアウトブレークで4人目の死者となった。
また、ウェストミード病院では80代の女性が亡くなっている。
州政府のブラッド・ハザード保健相は、「9月3日午前零時1分より、州全域で小規模な結婚式を認める。結婚する2人とセレブラントや写真家など式成立に必要な人を除き、出席者は5人までとする。また、出席者の接種は義務づけないが、完全接種済みであることが望ましい」と語っている。
シドニー都市圏地域南西部キャムデン自治体(LGA)域で感染者が増えていることから、州政府は、同LGAの住民全員を対象に優先接種を実施すると発表した。同LGAはこれまで特別指定LGAに含まれておらず、ロックダウン特別規制が敷かれていないが、州保健局が監視を続けている。この措置により、キャムデンLGA域の16歳から39歳までの者は優先してファイザー・ワクチン接種を予約することができる。また、この計画はロックダウン特別規制が敷かれている12LGAの40歳から49歳までの人口にも適用される。
現在、NSW州では778人がコロナウイルス感染症で入院しており、そのうち125人がICUに収容され、52人が酸素吸入器を着けるなど、いずれも日を追って増えている。また、マカナルティ局長は、「ICUには20代30代の患者も幾人か収容されている」と発表している。
■ソース
NSW records 1,035 new local COVID-19 cases and two deaths as 150,000 jabs administered