コロナウイルス・ロックダウン解除への道程発表
9月9日付ABC放送(電子版)は、NSW州政府の発表として、新たに1,405人がコロナウイルス陽性の判定を受け、また、5人が死亡したと伝えている。
さらに、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、コロナウイルス・ロックダウンに向けた道程を発表した。
それによると、10月18日、現在休業を余儀なくされているジム、ホスピタリティ部門施設、小売店がまず完全接種を済ませている者のみを対象に再開が認められる。また、完全接種済みの者は自宅に人を招くこともできるようになる。結婚式では50人までが出席できるようになり、美容室などが再開できる。
現在、NSW州全域がロックダウンされているが、州郡部の中心市町でアクティブな感染者の出ていない地域は9月11日よりロックダウンが解除される。
また、マスクは、ホスピタリティ部門の客は屋外では着用義務がなくなるが、従業員はこれまで通りマスク着用が義務づけられる。また、屋内ではこれまで通り着用が義務づけられている。
6月26日以来大シドニー地域に実施されていた外出制限令は、16歳以上の人口の完全接種率が70%を超えた次の月曜日から解除される。NSW州は10月11日から1週間以内にその目標を達成すると予想されている。
ベレジクリアン州首相は、「これは解放日ではないが、ロックダウンに疲れ切った人々には待ちに待った日になることだろう。来月からコロナウイルス規制が緩和されることになる。また、完全接種済みの人々にはそれだけ大きな自由がもたらされることになる」と語っている。
さらに、「2回の完全接種率が80%になれば国境閉鎖解除などの正常化が始まる。まだその日を特定するわけにはいかないが、早く接種率が高まればそれだけ規制解除も早まる」と語っている。
現在、NSW州ではコロナウイルス感染者1,175人が入院しており、そのうち202人がICUに収容され、そのうち80人が酸素吸入装置を着けている。
■ソース
NSW records 1,405 new cases and five deaths as roadmap to exit COVID-19 lockdown unveiled