NSW州首相、毎日のコロナウイルス記者会見中止宣言

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新たに1,542人の国内最悪記録を発表した日に

 9月10日付ABC放送(電子版)は、同日午前11時の恒例のグラディス・ベレジクリアンNSW州首相や主席医務官らの記者会見で、ベレジクリアン州首相が、同9日午後8時までの24時間に国内最悪記録の新陽性1,542人、死者9人を発表したと伝えた。また、ベレジクリアン州首相は、9月13日より毎日のコロナウイルス記者会見を行わないと宣言した。また、記者会見中止の代わりに、NSW州保健局が最新情報を概説するビデオを毎日発行するとしている。また、必要のつど、ベレジクリアン州首相とブラッド・ハザード保健相が発表するとしている。

 今週初め、ベレジクリアン州首相がモデリングを発表し、それによれば、コロナウイルス陽性者は来週あたりにピークを迎え、入院患者は10月に急増すると予想されている。また、州首相は、「9月10月がもっとも困難な時期になるだろう。コロナウイルスは今後3,4年は消えることがないと予想されるため、私達もそれに合わせた姿勢で生きていかなければならない。またシドニー都市圏西部カンタベリー=バンクスタウン市域の新陽性者数がしばらく落ち着いていたが最近また増え始めている」と語っている。

 30代の男性がコロナウイルス感染症のためネピアン病院で死亡、シドニー都市圏南西部の40代の女性がリバプール病院で亡くなっている。また、中部海岸地域の50代の女性がゴスフォード病院で亡くなっている他は60代、70代、80代によって占められている。

 ジョン・バリラロ州副首相は、「州西部の人口集中地域のコロナウイルス新陽性者数は安定してきているが、イラワラ地域は依然として高い数字にとどまっている」と語り、QLD州政府が、州境に接するNSW州内の地方自治体住民の州境往来を認める「ボーダー・バブル」を再開したことについても歓迎の意を表した。

 また、ベレジクリアン州首相は、完全接種者規制緩和の内容を手直しし、9月13日午前零時1分より、ロックダウン特別規制を敷いている12自治体以外に居住する完全接種者は5人まで集まることができ、12歳未満の接種を受けていない児童については制限がなくなった。一方、12地方自治体の完全接種住民は、2時間まで戸外でのレクリエーションを楽しむことができ、その際に同一世帯メンバー同伴も可。ただし、自宅から5km圏内で、他の世帯のメンバーと交わることはできず、午後9時から午前5時までの夜間外出禁止令に従わなければならない。

 現在、NSW州では1,156人がコロナウイルス感染症で入院しており、207人がICUに収容され、89人が酸素吸入装置を着けている。また、9月9日午後8時までの24時間に133,226人の検査が行われた。
■ソース
NSW Premier Gladys Berejiklian cancels daily COVID press conference as state sets new infection record

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