州政府、建設業界に「コロナウイルス粛正」通告
9月13日付ABC放送(電子版)は、VIC州政府の発表として、同12日午後8時までの24時間の検査で新たに473人がコロナウイルス国内感染陽性と判定されたこと、また、建設業界のコロナウイルス対策に問題があるため、VIC州政府が業界に向けて「コロナウイルス粛正」を通告したと伝えている。
ティム・パラス州政府財相は、建設業界労働者に向けて、「ワクチン接種を受け、規制に従うよう」呼びかけている。
1日に473人の陽性者が出るのは同州としては今回のアウトブレークでは最悪の記録であり、また2020年8月4日以来の最悪の記録でもある。
一方、建築現場の休憩室で労働者間でコロナウイルスの感染が起きているとの証拠があり、州政府職員の多数の班が建設現場の立ち入り検査を行い、コロナウイルス規制が遵守されているかどうかを検査する予定になっている。
VIC州ではコロナウイルス感染症で157人が入院しており、そのうち38人がICUに収容され、そのうち26人が酸素吸入装置を着けている。
9月12日には49,037件の検査が行われ、VIC州の運営する接種会場では30,032件のワクチン接種が実施された。
パラス財相は、「建設労働者には優先的にワクチン接種を実施する。また、建設業界内でウイルスが広がるのを防ぐため、特別な強制措置も講ずる用意がある」と語っている。
そのため、来週には建設労働者向けにファイザー・ワクチン2万回の予約を受け付け、また、アストラゼネカ・ワクチンについては無制限に予約を受け付けることができるとしている。
パラス財相は、「建設業界は若年労働者が多く、また労働者の動きの大きい業界だ。複数の現場で働き、メルボルン都市圏各地区、特に北部と西部の地区の自宅に帰っている。感染建設労働者は平均して感染現場から20kmほど離れた地区に住んでいる。比べてスーパーマーケットなどの施設で感染した人は平均して感染現場から4km内外の地区に住んでいる。
そのような条件から、建設労働者に接種し、建設労働者がコロナウイルス規制に従うよう指導することをパラス大臣は答えている。
■ソース
Victoria records 473 new local COVID cases as state puts construction industry ‘on notice’