一部で警官隊と衝突、警察官負傷、参加者多数逮捕
9月18日、メルボルン、シドニー、バイロン・ベイ、ブリスベン、パースなどで反ロックダウン、反ワクチンの抗議行動があり、メルボルンでは参加者が警官隊と衝突、投石などを受けて警察官多数が負傷した。また、参加者多数が逮捕された。
9月18日付ABC放送(電子版)が伝えた。
メルボルンでは、州政府も午前8時から午後2時まで市内の公共交通機関を運休し、ライド・シェアも禁止するなどしたが、メルボルン市東部地区のリッチモンドには何百人かの群衆が集まり、警官隊と衝突、群衆は警官隊に石などを投げ、警官隊側に大勢の負傷者を出した。一方、警官隊も催涙スプレーでこれに応戦し、ブリッジ・ロードで群衆の移動を阻止し、参加者を逮捕した。
現在、メルボルンでは完全接種済みは5人まで、未接種の場合は2人までの集まりが認められており、また、自宅から10km圏を出ないこととされている。
シドニーでは同日午後零時に市内南部セント・ピータースのシドニー・パークで反ロックダウンの抗議行動が予定されていたが、警察は過去2回の抗議行動取り締まりを教訓にして市内全体の交通を規制し、公園に集まったのはごく少数だった。マスク不着用の青年2人が違反罰金通告書を受け取った。
NSW州内では北部海岸地域のバイロン・ベイ裁判所前に200人以上が集まって気勢を挙げた。集まりはおおむね平和的だったが、バイロン・シャイアでは戸外でも集会は20人を上限としており、取り締まりが行われた。
QLD州ではブリスベン市内やゴールド・コーストでも、コロナウイルス規制、マスク、ワクチンなどに反対する抗議行動があった。QLD州警察は、抗議行動参加者は比較的行儀が良かった、と発表しているが、ソーシャル・メディアでは逮捕者が出たと伝えている。
WA州パース市では1,000人ほどが都心部のフォレスト・プレースに集まり、ワクチン・パスポートや医療従事者のワクチン接種義務化に反対するプラカードを掲げていた。パース市はこれまでに3回のロックダウンを経験しており、2021年には7月にロックダウンが解除されたばかり。
また、SA州ではアデレード市内ランドル・パークに1,000人ほどが集まり、ワクチン義務化とコロナウイルス規制に抗議するスローガンで市内をデモ行進した。
■ソース
Anti-lockdown protesters gather in inner Melbourne, with smaller gatherings in Sydney, Brisbane and Byron Bay