豪医薬管理局に追加承認申請すれば
9月21日付ABC放送(電子版)は、ファイザー社が、同社のコロナウイルス・ワクチンの規定用量の3分の1で5歳から11歳までの児童にも安全で有効と発表したことを伝えている。
ファイザー社が豪医薬品管理局(TGA)にこの内容で申請し、承認を受ければ年内にも児童にコロナウイルス・ワクチン接種が始められ、5歳から11歳までファイザー、12歳から59歳まではモデルナとファイザー、60歳以上はアストラゼネカの構成になる。ただし、現在のアウトブレークでは16歳から59歳までもアストラゼネカが可とされている。
アリソン・マクミラン主席看護助産技官は、「承認はファイザー社がTGAに申請するかどうかにかかっているが、申請すれば問題なく承認されるだろう」と語っており、グレッグ・ハント連邦保健相は、ファイザー・ワクチンが12歳未満の年齢層にも承認を受ければ連邦政府としては接種計画をさらに拡大する用意があると語り、ファイザー社がアメリカで申請する意図を明らかにしていることから、それと同時にオーストラリアでも申請するようにと勧告している。
また、「12歳未満にもワクチンが承認されればすぐに接種活動を開始する用意はできており、さらには将来的に3回目のブースター接種が必要になる場合も受け入れ体制はできている」と語っている。
ファイザー社の発表では、5歳から11歳までの児童に2回めの接種をしたところ、ティーンネージャ、若年成人と同じ程度の強度のコロナウイルス抗体ができていた」としている。
ファイザー社は、保育園児と小学校児童2,268人に低用量のワクチンで試験しと発表している。
ハント大臣は、ファイザー社に宛てて、オーストラリアのTGAに申請するよう勧める書簡を送り、TGAの承認が下り次第、全国的に学童への接種を進めていくことができる、と述べている。
現在の接種進行状況から全国で成人の70%が2021年10月後半までに2回の完全接種を終えると推定されている。
この発表とほぼ同時に連邦野党労働党のアンソニー・アルバネージ党首が、「ファイザー社が明らかにしたデータを考えれば、政府は12歳未満へのワクチン接種計画の概要を明らかにすべき時だ。政府は早手回しに将来的な計画を考えていくべきだし、3回目のブースター接種計画、社会と国境を安全に開放していく道程を考えておかなければならないし、小児用ワクチン接種についても承認と同時に開始できるよう考えておかなければならない」と語っている。
■ソース
Kids under 12 could get Pfizer COVID vaccine before the end of the year depending on TGA application