24日夜、警察の出動で解散させたが感染源を懸念
9月24日夜、ボンダイ・ビーチ最北端のビディガル・リザーブに若者が大勢集まっているとの通報で警察が出動した。
群衆はビーチ外れの公園で飲んだり騒いだりのパーティを開いており、出動した警察官がこの騒ぎを解散させたが、違反罰金通告書は発行しなかったと発表している。騒ぎの画像がソーシャル・メディアにも投稿されたが、ロックダウンのさなかにほとんど社会的距離も守られず、マスクもしているのは少数者だった。この騒ぎに、ウェバリー・ミュニシパリティのポーラ・マッセロス首長は、「まったく困ったものだ」と嘆いている。
マッセロス首長は、「ほとんどの市民がコロナウイルス対策のためにまっとうな態度でいるのにごく一部の者が規則を破ることに何のためらいも感じていない。そのような少数が社会全体に災害をもたらすのだ」と語っている。
現在、ウェバリー・ミュニシパリティに敷かれているロックダウン規制では、完全接種者に限り、屋外で5人までが集まることができるだけで、大群衆が社会距離を守らずにパーティを開くことは認められていない。
警察側は、9月24日夜、群衆の規模が大きくなってきているとの通報で、地元カウンシル・レンジャーとともに現場に出動し、群衆を解散させることができた、と発表しているが、警察が違反罰金通告書を発行しなかったことについては、「残念なこと」と語っている。カウンシルのレンジャーもできる限りのことをやっているが、警察と違ってカウンシル・レンジャーには群衆に移動命令を出す権限がない。警察が迅速に出動してくれたことは感謝に堪えない。もともと警察官が出動しなければならないようなことが起きるべきではなかったのだが」と語っている。
さらに、「最近は陽気も良くなって人が出てくることが多いため、最近は警察も警察官を派遣してパトロールに当たってくれている」と語っている。
9月24日夜にはマンリー・ビーチでも大群衆が集まり、パトロールに当たっていた警察官が何枚かの移動命令書を発行、さらに公衆衛生命令違反通告書も3枚発行したと発表している。
ボンダイ・ビーチでこのような大勢の違反者に対して警察が違反罰金通告書を発行しなかったことについて、シドニー都市圏西部や南西部の住民の違反を厳しく取り締まってきた警察を二重基準として批判するソーシャル・メディアも現れている。
■ソース
Huge crowds at Bondi Beach ‘absolutely frustrating’ as NSW Police issue zero fines