TAS州、大陸に門戸を開くためには接種率90%が条件

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「さもなければ大陸からのウイルスが蔓延する」と警戒

 NSW、VIC両州は他州に先駆けて16歳以上の成人の接種率70%、80%で規制を緩和していく道程を既に日程として発表しているが、TAS州政府は、大陸諸州に対する州境開放には、他州よりも厳しい条件を課している。

 9月29日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 この日、ピーター・ガトウェインTAS州首相は、「接種率80%で州境を開けば6か月後には15,000人近いコロナウイルスが発生することになるだろう」と語った。

 そのため、接種率が90%になるまで州境を開くことはしない、と語っている。

 TAS州で接種率が90%に達した場合のモデリングは10月に発表される予定になっている。ただし、TAS州も、2021年クリスマス・シーズンまでには大陸諸州に対して州境閉鎖を解除する予定で進んでいる。

 同日、ホバートで開かれた記者会見でのガトウェイン州首相の発言で、「接種率80%で州境を開いてしまえば、州に入り込んだコロナウイルスがあっという間に島全土に広がることだろう。一部の人は病気になるが命を落とす人もいる」と語っている。

 スコット・モリソン連邦首相は、これまで、州、準州の接種率が80%に到達すれば州境を再開するよう期待している、と語っている。

 TAS州政府は、Garvan Institute of Medical ResearchにTAS州独自のモデリングを依頼しており、10月中旬に発表される予定になっている。

 それまでの間として、ガットウェイン州首相は、国全体で計算されているドハティ・インスチチュートのモデリングをTAS州の州民あたりで計算を外挿した結果、「かなり思わしくない結果になった。全国モデルから引っ張ってきたのだが、接種率80%で州境を開放するとどんどんウイルスに侵略されると出た。そのため、モデリングを変更した」と語っている。

Tasmania needs 90 per cent COVID vaccination rate before fully opening borders, Premier warns

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