ピツァ店勤務を偽証し、州全体に無用なロックダウン
SA州でコロナウイルス感染者の1人がピツァ店勤務を偽証していたため、州政府が州全体に無用な6日間のロックダウンを実施することになってしまった。結局、事実が明らかになり、州政府はロックダウンを3日間に短縮し、11月21日を最後に解除されることになった。
ABC放送(電子版)が伝えた。
国内でコロナウイルス制圧の優等生のように見られていたSA州はたった一人の感染者から5日間で20人を超えるクラスターに発展し、遂にSA州政府は6日間のロックダウンを発表した。
しかし、その後に感染者の1人がピツァ・バーに勤めていた事実で偽証していたことが明らかになり、SA州警察がタスクフォースを設立して、コロナウイルス接触追跡チームに提供された情報をすべて調査することになった。
タスクフォース・プロテクトを指揮するピーター・ハービー副長官は、「一人が偽証していたことから重大な結果になった。刑法、緊急管理法、公衆衛生法などの違反が適用できるかどうか調べている」と語った。
感染者の一人は、接触追跡チームに対して、「アデレード都心部のスタンフォード・プラザ・メディ・ホテルのキッチンハンドとして働いている。ウッドビル・ピツァ・バーからはピツァを注文しただけで、そこに働いてはいない」と証言した。そのため、SA州保健当局は、今回のコロナウイルスがこれまで考えていたよりも感染力が強いらしいと結論した。さらにもう一人の男性は、ペッパーズ・ウェイマス・ホテルと問題のピツァ・バーで働いていた。
事実が明らかになったことから、州政府は11月21日真夜中にロックダウンを解除することになった。
スティーブン・マーシャルSA州首相は、この偽証の男性を法に照らして厳しく処罰すると語っているが、SA州警察のグラント・スティーブンズ長官もハービー副長官も、「少なくとも1人は真実を語っていない。捜査は完全かつ公平に行われる。短時日で答を突き止めることができると思う」との語っており、ピツァ・バーの経営者やマネージャーに違法行為の容疑が上がっているかどうかについてはコメントしないとしている。
■ソース
SA Police launch taskforce to investigate pizza worker accused of lying to contact tracers