キャンベラにあるオーストラリア国立大学で毎年10月に行われてきた公演「ザ・歌舞伎(歌舞伎倶楽部)」が、コロナ禍の影響により今年はオンラインで録画版の公開という形で行われる。
公開される演目は「歌舞伎十八番之内 毛抜」。録画版の売り上げの一部は、キャンベラ豪日協会が行っている「東北青少年プログラム」の寄付金に充てられる。同プログラムは東日本大震災で保護者を失った中・高校生をキャンベラに招くという活動を行うもの。
「毛抜」のあらすじは以下の通り。
「小野春道公の屋敷へお勅使を迎えた時、先祖の小野小町が雨乞いに用いた重宝の短冊が盗まれていたことが発覚。そんな中、豊秀公の家臣、粂寺弾正が屋敷に到着する。弾正が訪れたのは、豊秀公と春道公の息女、錦の前との婚礼の件だった。錦の前が何やら奇病を患っているという理由で、婚儀が先延ばしになっているため、詳細を確かめに来たのだ。果たして、雨乞いの短冊が見つかり、錦の前の病気は完治するか」
●公開期間:11月1日~12月13日
●料金:一般$8~、オーストラリア国立 大学生は無料
●Web: eventbrite.com.au/e/whisker-tweezers-registration-123110156793