2016年3月 ニュース/コミュニティー(1)

ユニクロ・チャッツウッド店、大盛況

2月18日ウエストフィールドにオープン

オープン直前店の前には多くの人が訪れた
オープン直前店の前には多くの人が訪れた

カジュアル衣料店「UNIQLO」を展開するユニクロ・オーストラリアは2月18日、オーストラリアで9店舗目、シドニーで5店舗目となるチャッツウッド店をオープンした。オープニング時には和太鼓の演奏とともに、ゲイル・ギドニー・ウィロビー市長、宮坂彰一・ユニクロ・オーストラリアCEOらによってテープ・カットが行われた。会場にはオープンを待ち望んだ人々が多く訪れ盛り上がりを見せた。

チャッツウッド店は周辺地域のファミリー層の厚さを見込み、キッズ・コーナーを充実。さらに中国系の人種が多く住むエリアということもあり、チャイニーズ・ニュー・イヤーに帰国する人を見込み、多店舗よりひと足早く秋冬コレクションの展開を始めるなど他店と差別化を図っているのが特徴だ。

宮坂CEOは本紙の取材に対し「チャッツウッド店は我々にとっては非常に重要な拠点になります。私たちもアジアから来ているブランドということで、アジア人の多いエリアに出店することが非常に重要です。その意味ではこのエリアにはユニクロに来てほしいと思っているお客様が多いと私たちも考えていましたし、早くオープンさせたいと考えていました。ここではいろいろな実験ができると考えていますので今後の展開に期待して頂ければと思います」とコメント。

オープン後初の週末となった20~21日には、スタイリストやデニム職人を招き、購入したジーンズをカスタマイズできるイベントも開催した。

ユニクロの新店舗オープンを記念して、和太鼓の音がウエストフィールド中に響いた
ユニクロの新店舗オープンを記念して、和太鼓の音がウエストフィールド中に響いた
左からピーター・アレン氏(ウエストフィールド)、宮坂彰一CEO(ユニクロ・オーストラリア)、ゲイル・ギドニー氏(ウィロビー市長)
左からピーター・アレン氏(ウエストフィールド)、宮坂彰一CEO(ユニクロ・オーストラリア)、ゲイル・ギドニー氏(ウィロビー市長)
太鼓の音が響く中、テープ・カットが行われた
太鼓の音が響く中、テープ・カットが行われた
行列の最前列に並んでいた女性が店内に入る
行列の最前列に並んでいた女性が店内に入る

震災復興イベント、ジャパン・ファウンデーションで開催

甚大な被害をもたらした東日本大震災から5年。震災が残した傷跡は大きく、被災地では未だに復興作業が続いている。しかし、さまざまな課題を抱えながらも復興に向けて歩みを続ける日本−−。ジャパン・ファウンデーション・シドニーでは3月1日~4月15日まで、「After 3.11-Have you met the new Japan?」をテーマに、エキシビション、トーク・ショー、映画上映の複合イベントを開催する。

イベント開催中は、写真家・六田知弘氏の作品が「アート・マンス・シドニー」の一環として、ジャパン・ファウンデーションのギャラリーで展示される。また、建築、社会、文学など各分野で活躍する専門家によるトーク・ショーが3回にわたって行われるほか、4月8日にはシドニー工科大学で、社会学者・小熊英二氏によるドキュメンタリー映画『Tell the Prime Minister(首相官邸の前で)』が上映される。イベントは無料だが、トーク・ショーや映画鑑賞は予約制。興味のある人は下記より問い合わせを。

■イベント「After 3.11-Have you met the new Japan?」
日程:3月1日(火)~4月15日(木)
会場:The Japan Foundation, Sydney, Level 4, Central Park, 28 Broadway Chippendale NSW(展示とトーク・ショー)、University of Technology, Sydney Building 2, Lecture Theatre 3.02(映画上映)
問い合わせ:reception@jpf.org.au、(02)8239-0055
Web: www.jpf.org.au



東日本大震災5周年イベントが開催

未曾有の被害をもたらした東日本大震災からまもなく5年。シドニーでは3月11日から2日間にわたり、JCSレインボー・プロジェクト、シドニー日本クラブが主催する追悼復興祈念行事が開催される。

初日の3月11日には、マンリーのセント・マシューズ教会にて午後4時から東日本大震災追悼式典が行われる。震災が発生した午後4時46分(日本時間午後2時46分)に、東北被災地の追悼式典とシドニーをライブ映像でつなぎながら黙祷をささげる。

同式典では、ジュリア・ギラード元首相によるビデオ・メッセージ映写、書家れん氏による書道パフォーマンスをはじめ、シドニー在住の日本人アーティストによる数多くの催し物が行われる。

また、同イベントの一環で、世界各国のコンクールにて受賞歴を持つ実力派日本人バイオリニストの石川綾子氏による特別公演も開催。イギリスや日本のコンクールで数多くの受賞経験を経て、日本でメジャー・デビューも果たした石川氏。東日本大震災後は、東北の被災地各地を回り、バイオリン演奏でボランティア活動に従事。今回は、特別ゲストとしてオーストラリアから東北復興支援に協力する。

数多くのコンクールで受賞歴がある実力派バイオリニストの石川綾子氏
数多くのコンクールで受賞歴がある実力派バイオリニストの石川綾子氏

翌日の12日には、同教会で午前10時から東日本大震災復興支援コンサートが行われる。石川綾子氏によるバイオリン演奏の他、和太鼓(和太鼓りんどう)や雅楽(佐野茂記氏)など、シドニー在住の日本人パフォーマーにより、数多くの伝統芸能が披露。また、人気TVアニメ「ポケットモンスター」のサトシ役でおなじみの松本梨香氏によるミニ・コンサートも開催予定だ。

復興支援コンサート開催に伴い、教会周辺のマンリー・ビーチのプロムナード「コルソ」では、着物体験をはじめ、習字、折り紙、お手玉などの体験コーナーなど、参加無料の催しが開催されるという。

イベント収益金は、経費を除きJCSレインボー・プロジェクト(東日本大震災により被災した学生の保養プログラム)に全額寄付される。詳細は、下記ウェブサイトを参照のこと。

■東日本大震災5周年イベント
日時:3月11日(金)4PM~、12日(土)10AM~
会場:St Matthews Church, 1 Darley St., Manly NSW
料金:11日は無料、12日は$20(15歳以上)
問い合わせ:tohoku2016@gmail.com
Web: www.tohoku2016.com
Facebook: www.facebook.com/events/916441931773977


SAHMRI(South Australian Health and Medical Research Institute)
SAHMRI(South Australian Health and Medical Research Institute)

南オーストラリア州アデレードへの
日系企業ミッションを実施

JETROシドニー事務所と南オーストラリア州政府は14企業、20人からなる日系企業ミッションを1月21日から23日に南オーストラリア州アデレードで実施しました。企業ミッションには三井物産、三菱商事、住友商事といった商社、三菱東京UFJ、みずほ銀行の金融機関のほか、製造業では三菱重工、川崎重工、NEC、日立、IHI、新日鉄住金、サービス分野ではJR東海が参加しました。

今回の訪問先では医療関連研究施設や大学、三菱自動車の工場跡地を利用したイノベーション促進地域開発を訪問し、南オーストラリア州における産学連携の取り組みなどについて意見交換を実施しました。また、ウェザリル首相、ハミルトン=スミス防衛・貿易・投資・中小企業大臣、ビグネル農業・観光大臣との対話の機会があり、南オーストラリア州での投資機会や日豪産業協力などについて意見交換が実施されました。

Tonsley Site(イノベーション促進地域開発)
Tonsley Site(イノベーション促進地域開発)

2015年12月にターンブル首相はイノベーション・サイエンス・アジェンダを発表し、イノベーションを今後の経済成長の基盤とすることを目指し、安部総理とも日豪間でのイノベーションの促進について協力することを確認しています。今回訪問したアデレードでは既に産学連携や商業化に向けた研究がなされており、新たな日豪協力の可能性に期待が高まります。

(投稿=JETROシドニー事務所 平木忠義)


NSW州財務大臣、特別授業を行う
シドニー日本人学校児童・生徒と交流

特別授業に参加した国際学級及び日本人学級の高学年児童と中学部生徒。グラディス・ベレジクリアンNSW州財務大臣兼労使関係局大臣(前列中央)を囲んで
特別授業に参加した国際学級及び日本人学級の高学年児童と中学部生徒。グラディス・ベレジクリアンNSW州財務大臣兼労使関係局大臣(前列中央)を囲んで

ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州財務大臣兼労使関係局大臣のグラディス・ベレジクリアン氏が2月8日、シドニー日本人学校(SJIS: Sydney Japanese International School)を訪問し、国際学級及び日本人学級の高学年児童と中学部生徒に向けて特別授業を行った。今回の訪問は、同氏と在シドニー日本国総領事館高岡総領事との会談の中で訪問が実現したという。

ベレジクリアン氏は自身がアルメニア系のバックグラウンドを持ち、小学校入学時に英語が話せなかった経験を踏まえ、「2カ国語を勉強することに苦労は伴うが、将来の成功に際しては、多言語を話せる事が妨げになることはなく、成功や自信につながる」と児童・生徒たちに伝えた。

質疑応答の時間では、SJISの児童から多くの質問が飛び交った。「NSW州の財務大臣として大切なことは?」という質問に対し、「人に注意深く耳を傾け、実際に行動に移すことが大切。とても難しい仕事だが、それと同時にエキサイティングで、何よりもやりがいのある仕事だ」と自身の職務を述べ、「将来、子どもたちや孫の世代、それ以上のジェネレーションまでが満足できる世の中を作るのが一番の目標」と述べていた。

生徒たちと和やかに談笑するベレジクリアン氏
生徒たちと和やかに談笑するベレジクリアン氏
特別授業の1コマ
特別授業の1コマ

日系企業が留意すべき事項を紹介する堀江氏
日系企業が留意すべき事項を紹介する堀江氏

セミナー「豪州における人材活用のポイントと留意点」を開催、シドニー日本商工会議所

シドニー日本商工会議所の電子機器部会(部会長=高村秀喜:リコー・オーストラリア)と観光・運輸・通信・生活産業部会(部会長=小崎剛彦:KDDIオーストラリア)は2月16日、「豪州における人材活用のポイントと留意点」をテーマに合同セミナーを開催、23人が参加した。

当日は、アドバンテージ・パートナーシップ法律事務所主席弁護士の堀江純一氏が、日系企業がオーストラリアで事業活動に取り組む上で、人材を有効に活用するために留意すべき事項を解説。さらに、管理者が心得ておくべき事柄や、パワハラ・セクハラに関する注意点など事例を交えながら説明した。


川崎氏の講演に熱心に聞き入る参加者の皆さん
川崎氏の講演に熱心に聞き入る参加者の皆さん

「オーストラリア対日投資セミナー」をトラトラで開催

JAIT(Japan Australia IT)は2月11日、シドニーの留学エージェント「トラトラ」で、オーストラリア対日投資セミナーを開催した。ゲスト・スピーカーにJETRO「独⽴⾏政法⼈⽇本貿易振興機構(ジェトロ)」のシドニー事務所から川崎美奈子氏を迎え、JETROが提供するサービスについて解説を行った。

川崎美奈子氏によると「日本は大きなマーケットだが、とてもユニークで独特なマーケットでもある。まだまだ国際的に見ても日本の対内直接投資残高は諸国に比べて極めて低い状況にあるものの、海外企業の進出にチャンスがある」と述べ、IT/マーケティング企業が日本へ進出する際のJETROが提供する無料サービスについて英語でセミナーを行った。

セミナーにはJAITメンバーをはじめ、起業を考えているワーキング・ホリデーの若者が約50人集まった。参加したワーキング・ホリデーの男性は「ジェトロという機関は名前しか知らなかったので、サービス内容を知ることができて勉強になった。」と話し、日本からオーストラリアへ輸入する際の手続きなどについて今後詳しく話を聞きに行きたいと語った。

シドニーを拠点に活動するJAITはITやマーケティングに興味があるエンジニアが集まる団体で、オーストラリアのIT事情や仕事探しに役立つ情報交換を目的としたセミナーや懇親会を定期的に催している。

■JAIT
Web: www.jait.com.au


(前列左から)卯滝会頭、高田創氏、関志雄氏、高岡総領事(在シドニー日本国総領事館)、(後列左から)奥澤部会長、廣田副会頭、野村副会頭、石原企画委員長
(前列左から)卯滝会頭、高田創氏、関志雄氏、高岡総領事(在シドニー日本国総領事館)、(後列左から)奥澤部会長、廣田副会頭、野村副会頭、石原企画委員長

新春経済講演会・賀詞交歓会を開催
シドニー日本商工会議所

シドニー日本商工会議所(会頭=卯滝勝:豪州三井物産)の企画委員会(委員長=石原均:日立オーストラリア)と金融・投資部会(部会長=奥澤徹:野村オーストラリア)は2月4日、恒例の経済講演会・賀詞交歓会を開催、73人が参加した。

当日は、まず中国経済のスペシャリストである関志雄氏(野村資本市場研究所シニア・フェロー)が、「中国経済の『新常態』」をテーマに講演。続いて、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」のコメンテーターを務める高田創氏(みずほ総合研究所常務執行役員・チーフエコノミスト)から、「2020年の日本とオーストラリアの未来」をテーマに、今後の内外経済の見通しや日豪関係などについて話を聞いた。


火力発電の仕組みを紹介する古原さん
火力発電の仕組みを紹介する古原さん

日本人学校で出張授業を実施
シドニー日本商工会議所

シドニー日本商工会議所の資源・エネルギー部会(部会長=四居利之:伊藤忠ミネラルズ&エナジー オブ オーストラリア)は2月8日、シドニー日本人学校で出張授業を実施。「石炭火力発電と環境」をテーマに、講師を務めたJ-POWERオーストラリアの古原隆作さんが、火力発電の仕組みや地球温暖化対策などについて事例を交えながら分かりやすく説明した。

出席した児童・生徒からは、「石炭について色々なことが分かった」「電気を作る際の環境への配慮を知ることができた」「知らなかったことをたくさん知ることができて楽しかった」などの感想が寄せられた。


JASIC、市民公開講座を開催
「認知症について海外在住者が知っておくべきこと」

オーストラリア在住の日本人を対象に福祉サービスを行う団体、JASIC(在豪邦人コミュニティー・サポート)は3月19日、特別企画として、市民公開講座inシドニーを開催する。

テーマは「認知症について海外在住者が知っておくべきこと」。日本から、認知症の専門家で、日本で多くの市民公開講座などで講演されている前島伸一郎教授と大沢愛子医師を招き、講演が行われる。

講演内容は、①「JASICの活動状況及び会員サービスについて」(JASIC代表・沼田貴史氏)、②「物忘れはないですか?-年齢相応? それとも認知症?」(藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座 前島伸一郎教授)、③「認知症-発症予防とその対応」(国立長寿医療研究センター・大沢愛子医師)、④パネル・ディスカッション「海外在住の日本人が認知症を発症したら」の4つ。

認知症の基礎知識や予防のポイント、認知症予備軍である軽度認知障害(MCI)、また認知症と診断されたときの対応方法について、日本語で分かりやすく解説する。セミナーへの参加希望者は、以下に連絡を。

■市民公開講座 in シドニー
日時:3月19日(土)1:30PM~3:30PM (開場:1PM)
住所:Dougherty Community Centre, 7 Victor St., Chatswood NSW
料金:会員は無料、非会員は$10(現金のみ)
Web: www.facebook.com/jasicinc
申し込み・問い合わせ:0456-219-340、info@jasic.org.au(JASIC代表:沼田貴史)
備考:電話で問い合わせを希望する人は、日本語で名前、年齢、連絡先を伝える


土方凛輝選手(左)。写真は、ストーサー選手と練習マッチを行った時のもの
土方凛輝選手(左)。写真は、ストーサー選手と練習マッチを行った時のもの

テニス土方選手、ITFジュニア大会で準決勝進出

シドニーのキングス・スクールに通う土方凛輝さん(15)は、1月12日~18日までニュージーランドのウェリントンで行われていた国際テニス連盟(ITF)の「2016テクニファイバー・テニス・セントラル・チャンピオンシップス」でベスト4進出を果たした。

一昨年、ITFジュニア・ランキング(13~18歳)2001年生まれの部門で世界2位を獲得した土方選手。「15年は飛躍の年になる」と周囲の期待も高まったものの、タイのバンコクで開催された「ワールド・ジュニア・アジア・オセアニア予選(男子14歳以下国別対抗)」で背中を負傷。全治3カ月の疲労骨折を負うアクシデントに見舞われ、予定していた欧州遠征やジュニア大会で世界最高峰のジュニア・オレンジ・ボウル国際選手権を全てキャンセルする事態となった。

だが、持ち前の強い精神力でけがを見事克服。今大会では、2回戦で第2シードの強豪、羽澤慎治選手と対戦し、苦戦したものの、6-4、5-7、6-3で勝利。土方選手の復活を示す試合となった。

最近は、プロ選手との練習も増えてきているようだ。昨年末には、2011年の全米オープン女子シングルスの優勝者でブリスベン出身のサマンサ・ストーサー選手とも練習マッチを行った。

現在15歳で伸び盛りの土方選手。今後はプロとして通用する体作りに力を入れていくという。今後の活躍に大いに期待したい。


昨年のNSWオープン選手権に参加した渡部香生子選手
昨年のNSWオープン選手権に参加した渡部香生子選手

競泳NSWオープンが開催
リオデジャネイロ五輪代表・渡部香生子が参加

2016年NSWオープン選手権が3月4日~6日、シドニー近郊のオリンピック・パーク・アクアティック・センターで開催される。同選手権は毎年、オセアニアを中心に10カ国以上から選手たちが参加。地元オーストラリアの強豪選手が数多く参戦する中、日本からも競泳界の未来を担う若手選手が多数出場する。

同選手権には、今年8月のリオデジャネイロ五輪出場が内定している渡部香生子(JSS立石)選手も参加が決まっている。

■NSWオープン選手権
日程:3月4日(金)~6日(日)
会場:オリンピック・パーク・アクアティック・センター
料金:$6.6(大人)、$4.6(コンセッション)
Web: nsw.swimming.org.au/article.php?group_id=4549


「村上安吉 – スルー・ア・ディスタント・レンズ」まもなく開演
音楽担当・鳴嶋輝美さんインタビュー

公演で演奏する鳴嶋輝美さん
公演で演奏する鳴嶋輝美さん

3月16日から4日間にわたりパラマタのリバーサイド・シアターで、舞台作品「Yasukichi Murakami – Through a Distant Lens」がパラマタで再演される。同作品は1887年に日本から豪州へ移住しブルームやダーウィンで暮らした写真家・村上安吉をめぐる物語で、脚本は写真家/劇作家の金森マユさん。同公演に携わる鳴嶋輝美さん(作曲家/サウンド・デザイナー/演奏家)に、音楽という側面から同公演の魅力を伺った。

――普段はウーロンゴン大学で音楽講師もされている鳴嶋さんですが、この作品に関わったきっかけは。
 過去と現代の「日本からの移民」の物語なので、日本人の音楽家を探していたプロデューサーに声をかけて頂き、元々金森マユさんのファンだったこともあって参加しました。私はこの国で生まれた日系2世として、この特別なプロジェクトに参加できうれしく思っています。

――この公演での音楽の役割とは。
 セリフで表しきれない感情などを、楽曲と効果音のようなサウンドで表現します。この作品は舞台装置がシンプルですが映像と音楽が効果的に使われています。カウラのお墓やダーウィンのパーティーなど場面転換が多いため、それを足音や喧騒などの音で観客に分かりやすく伝える役目もあります。特に音だけで表現するシーンは難しく、大きな挑戦でした。ただ音楽を流すだけでなく、実際に舞台袖で生演奏もしており、俳優さんの呼吸に合わせるタイミングの面白さなどを味わっています。

――不思議な響きが印象的な演奏ですが、どのような楽器を使用されていますか。
 ボウド・ソルテリー(Bowed psaltery)というフォーク・ミュージックなどに使う弦楽器、3Dプリンターで作ったリコーダー、大時計のバネを使って作った楽器の3点をメインとして演奏します。ボウド・ソルテリーと3Dプリント・リコーダーは、西洋の伝統的な音楽の12音階とは違うマイクロトーンという特殊なチューニングを採用し、「Yasukichi Murakami」のストーリーの独特な雰囲気に合わせています。

――この作品をどんな方に観てほしいですか。
 100年以上も昔、戦前から村上安吉という日本からの移住者がいたことを、ぜひ在豪邦人の方に、そしてオーストラリア人にも知って頂きたいです。ぜひご自身の視点から楽しんで観てください。

■Yasukichi Murakami – Through a Distant Lens
日程:3月16日(水)~19日(土)
時間:16日7:30PM~、17日12PM~、7:30PM~、18日7:30PM~、19日2:15PM~、7:30PM~
会場:Riverside Theatre Parramatta, Cnr. Church & Market Sts., Parramatta NSW
料金:大人$39、コンセッション$34、学生$20
詳細・チケット予約Web:riversideparramatta.com.au/show/through-a-distant-lens
備考:村上安吉、金森マユ写真展も同会場で開催予定


左から井上菜々さん、野村リサさん
左から井上菜々さん、野村リサさん

マイヤット利桜奈さん

マイヤット利桜奈さん

日系ジュニア・ゴルファーが活躍

シドニーで開催されているジュニア・ゴルフ・トーナメント・シリーズJOM(Juniors on the Move)の最終戦が2015年11月27日、セフトンGCにて開催。同地在住、ジュニア・ゴルファーの井上菜々さん(14歳)と野村リサさん(13歳)のチームが首位と1打差の3位に終わった。

また、ノースライドGCで1月12日に開催されたノース・ライド・ジュニア・オープン・ゴルフでは、同クラブのメンバー、マイヤット利桜奈さん(15歳)がネット70で、ネット部門での優勝を果たした。

JOMは、ジャック・ニュートン・ジュニア・ゴルフ協会が、毎月1試合開催している9ホールの月例ジュニア・トーナメント・プログラム。毎回約40人前後のシドニー在住の男女ジュニア・ゴルファーが参加している。



■新刊紹介

「穣の一粒」

オーストラリアの歴史に名を刻んだ松山人「高須賀穣」の夢を追った人生と家族の愛の物語。今から110年前の1905年、主人公・高須賀穣は、40歳を迎える年に順風満帆な生活を捨て、家族を連れて見知らぬ国オーストラリアに渡る。目的は、今まで携わることもなかった「稲作」だった。

白豪主義の最中、差別を受ながら農作業に明け暮れる毎日。厳しい自然との闘い、貧困に苦しむ中でも、穣は折れることのない精神力でオーストラリア初の稲作の成功へ向けて突き進むーー。

■「穣の一粒」
著者:松平みな
出版元:愛媛新聞社
価格:1,200円+税
ISBN:978-4-86087-123-9
問い合わせ:www.ehime-mc.co.jp(愛媛新聞サービスセンター)


オーストラリアで行われた講演について語る山崎さん
オーストラリアで行われた講演について語る山崎さん

人気ビジネス書『やる気のスイッチ!』著者
山崎拓巳さん、来豪インタビュー

『やる気のスイッチ!』『ひとり会議の教科書』『気くばりのツボ』(サンクチュアリ出版)などの人気ビジネス書の執筆などを始め、さまざまなシーンで活躍し多くのファンを持つ山崎拓巳さんが1月下旬、シドニー、メルボルンで講演を行った。その後、日豪プレスのオフィスにも顔を出して頂き話を伺うことができた。

──今回、どのようなきっかけでオーストラリアにお越しになられたのですか。
 これまで30年以上にわたってさまざまなビジネスをやってきた中でいろいろな国に行きました。今回はメルボルンに住んでいる友達に呼ばれて、せっかくの機会なので市場調査も兼ねて来てみようかなと思ったのがきっかけです。

──メルボルンに行かれた後、シドニーに来られ、どちらでも講演を行ったそうですね。
 はい。どうせ来るなら講演やってよと言われて引き受けました。

──日本では講演はいつも数百人規模でやられていると聞いています。
 そうですね。もちろん、シドニー、メルボルンの講演では規模は小さかったですが、少ない人数でもやっていなかったら誰にもお会いできないわけです。今回もいろいろな方と友人になることができました。

──今回、講演ではどのようなことを話されたのですか。
 著作に『ひとり会議の教科書』というものがあるのですが、その内容を中心に話をさせて頂きました。人間は朝起きてから寝るまでの間にさまざまなことを考えています。次にどういう行動を取るかなど常に自分自身に対して質問を投げかけているわけですがその回数は7万回にも上ると言われています。そこで重要になるのは自分自身に投げかける質問の内容です。その質問内容自体を上質のものにすることで人生も変わって行くはずです。最高の質問を自分に投げかけるためにはどうすればいいか、セミナーではそういったことを参加者に実践してもらうなどしました。

──なるほど。興味深いですね。何か日本と異なる反応などがあったりしましたか。
 オーストラリアに住んでいる日本人は皆さん自己開示ができていると感じました。日本だとアイス・ブレイクが必要になるのですが、皆さん最初から外に向かって開かれていますね。

──海外在住ということで違う部分はあるのでしょうね。最後にメッセージをお願いします。
 駐在の方、永住者、学生、ワーホリ、いろいろな方が立場を超えて混じり合えるような場を提供できるようになれたらいいなと思っています。また来る機会があると思いますのでその際はぜひ多くの皆様とお会いできればと思っています。

──本日はありがとうございました。

(1月28日、日豪プレス・オフィス内で)


展示作品の一部
展示作品の一部

画家・小疇義雄氏の回顧展が開催

チッペンデールのギャラリー「Kensington Contemporary 2」で2月4日から、近代画家・小疇(こあぜ)義雄氏の作品展「Retrospective of the Late Japanese Artist Yoshio Koaze」が開催中だ。相撲、歌舞伎などを題材にしたスーパーレアリズム(対象を克明に描写する美術の潮流)の絵画作品9点が展示されている。

小疇氏は1932年に大分県で生まれ、東京などで映画監督・プロデューサーとして創作活動を重ねた後、90年にオーストラリアへ移住し画家として活動した。今回の同氏の作品には、薄く溶いた油絵具を何度も塗り重ねるグルージングと呼ばれる手法が用いられ、日本の伝統文化を克明かつ情緒豊かに描き出している。展示は3月5日まで

■Retrospective of the Late Japanese Artist Yoshio Koaze
日程:開催中~3月5日(土)
時間:火~金10AM~6PM、土10AM~5PM、日12PM~4PM
会場:Kensington Contemporary 2, 32 Kensington St., Sydney NSW
料金:入場無料
問い合わせ先:(02)9318-2992、info@chippendalecreative.com.au
Web: chippendalecreative.com/kensington-contemporary-2



NSW州立美術館・日本語ボランティア・ガイド便り

今月はコンテンポラリー・アートをご紹介します。アメリカ人アーティスト、フランク・ステラによる「Khurasan Gate VariationⅡ」という作品です。今年80歳の彼は現代美術界の第1人者として世界的に知られています。12年ぶりの展示となったこの作品の設置はクレーンを使っての大掛かりなものでした。ユニークなキャンバスの形状がこの作品の特徴の1つです。カラフルな色使いと特異な形をしたこの作品から何を感じるのか・・・・・・。美術館でじかに目にし体感してみてはいかがでしょう。当館では他にもこうしたコンテンポラリー・アート作品を多く展示しています。

毎週金曜日午前11時から無料の日本語ツアーを開催していますので、ぜひご参加ください。(投稿=コミュニティー・アンバサダー:渡辺恵理子)

■お問い合わせ
Tel: (02)9225-1700(英語)
Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au(日本語可)


SBSラジオ日本語放送3月のハイライト

SBSラジオ日本語放送は毎週、火曜、木曜、土曜の午後10〜11時に番組を放送している。番組は、AMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBS Radio1」を選択する方法で聞くことができる。

3月の『シドニーサイド』では、東日本大震災5周年復興支援イベントに関して、JCS(シドニー日本クラブ)副会長の平野由紀子さんから話を聞くほか、16日からパラマタのリバーサイド劇場で行われる『Yasukichi Murakami – Through a Distant Lens』で主演を努める橋本邦彦さんなどのインタビューをお届けする予定。

なお、毎月最終週の木曜に、日豪プレス翌月号の見どころを紹介している。次回は3月31日(木)放送予定。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
Facebook: www.facebook.com./SBSJapanese

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