2016年6月 メルボルン/ローカル・コミュニティー・ニュース

開会式での鏡割りの様子。左から、本郷谷健次・松戸市長、フィリップ・ドウ・ホワイトホース市長、羽田恵子・日本国メルボルン総領事、山口佳樹・ジャパンフェスティバル実行委員長
開会式での鏡割りの様子。左から、本郷谷健次・松戸市長、フィリップ・ドウ・ホワイトホース市長、羽田恵子・日本国メルボルン総領事、山口佳樹・ジャパンフェスティバル実行委員長

来場数約4,000人を記録

ジャパン・フェスティバル、今年も盛況に終わる

メルボルンで毎年恒例の「JCVジャパン・フェスティバル」が5月15日、ボックス・ヒル・タウン・ホールで開催され、晴天にも恵まれた会場は多くの来場者でにぎわった。

キッズ太鼓の演奏で始まった開会式では、在メルボルン日本国総領事館の羽田恵子総領事らが開会のあいさつを述べ、千葉県松戸市とボックス・ヒルがあるホワイトホース市の姉妹都市提携45周年を記念して鏡割りが行われた。メイン・ステージではメルボルン日本人学校児童による南中ソーランや沖縄舞踏、地元道場生徒による剣道デモンストレーション、着物やコスプレのコンテストなどが行われ、多彩なプログラム内容で参加者の目を楽しませていた。更に、今年は千葉県松戸市より甲冑愛好会の4人が参加し、手作りの鎧、兜を身に着けてパフォーマンスを行い、終了後は地元の人との記念撮影会も開かれた。

隣接したTAFE会場には、今年初めての試みである「メイド・カフェ」が登場。18歳から25歳までのボランティア10人がメイドに扮し、来客者との記念撮影に応じた。幅広い年齢層に人気で、開始から終了間際まで人波が途切れず、来客数は200人以上に上った。ボランティアの1人は、「大学でサイエンスを専攻しているので、普段はジーンズ姿ばかり。初めてのコスチュームで照れますが楽しいです」と笑顔で話した。

実行委員長の山口佳樹氏は「今年はステージ・プログラムが多く、来場者が約4,000人と大勢の人にお越し頂きました。今後も日本、オーストラリア文化の懸け橋となるイベントになるよう、より確固なジャパン・フェスティバル・チームを作り上げていきます」と述べた。


自らトレーを持ち来場者にカナッペを勧める本郷谷市長。地元の人との会話を楽しみながら、松戸をアピールしていた。
自らトレーを持ち来場者にカナッペを勧める本郷谷市長。地元の人との会話を楽しみながら、松戸をアピールしていた。

友好妹都市45周年イベント
特産品の無料試食会

千葉県松戸市とホワイトホース市の友好姉妹都市提携45周年を記念して、5月14日、メルボルン市内のプラーン・マーケットで松戸の特産物を使った無料試食会が開かれた。姉妹都市を訪問中の松戸市民54人も参加した。

本郷谷健次松戸市長自らが、市の名物を使った3品「あじさいネギソースを使ったカナッペ」「茄子のよいち漬けのり巻き」、日本一の生産量を誇る白玉を使った「白玉ぜんざい」を、来場者1人ひとりに薦め、「もっと松戸を知ってもらいたい」と呼びかけた。

本郷谷市長は「メルボルンは大変緑が多く、松戸市も緑を大切にした街づくりを目指しているので共通点があります。ホワイトホース市とは5年ごとに友好姉妹都市のイベントを両都市間で行い、その他にも毎年、英語スピーチ・コンテストの上位入賞者をホワイトホース市に送るなど、草の根レベルからも交流を図っています」と話し、今後は姉妹都市50周年記念に向け、さらに松戸市をアピールする計画を考えていくと述べた。

松戸市とオーストラリアの結びつきは昭和33年、市内の女子生徒がユーカリの種が欲しいとオーストラリア大使館に手紙を出したのが始まりだという。昭和46年にメルボルンのホワイトホース市と姉妹都市提携を結び、現在、松戸市内には友好の証でもあるユーカリの木が多く植えられている。


熊本県のキャラクター「くまモン」はここでも大人気
熊本県のキャラクター「くまモン」はここでも大人気

「何かできることを皆でやろう!」
メルボルンから九州を応援

4月14日の熊本地震の発生から約2週間後となった4月30日、メルボルンに住むミュージシャンやボランティアが集まり、市内にあるカフェ・バー「ホース・バザール」で「Pray for Kyushu – Kumamon Night」を開催し、復興支援を呼びかけた。

「九州のために何かしたいが、何ができるか分からない」と思った人たちの気持ちの受け皿になればと、地震から3、4日後にイベントを企画すると、すぐに賛同してくれる人や出演ミュージシャンが集まったという。午後2時の開始早々から会場には多くの日本人が集まり、募金となる入場料10ドルを支払い、日本人バリスタとパティシエによるコーヒーとケーキのサービス、プロによるヘア・メイクやメイクアップなどを体験した。また、夜の部では九州のお酒と名物料理を味わいながら、ミュージシャンやDJの音楽が楽しめるとあって、日本人はもとより、地元の人も多く参加して会場は遅くまで人で溢れた。

昼の部に家族で参加したジュリアン佳代さんは「実家が熊本市東区にあり、幸い家族は無事でしたが実家は半壊でした。まだ避難所生活や車で寝泊まりをしている人も多いと聞いています。私も何かできればと、義理の家族も連れて参加しました」とふるさとへの思いを語った。

バリスタで熊本出身の二神さんはボランティアとして参加。多くの注文が飛び交う中、休まずコーヒーを作り続けた
バリスタで熊本出身の二神さんはボランティアとして参加。多くの注文が飛び交う中、休まずコーヒーを作り続けた

また、ボランティアとして協力したバリスタの二神文美さんは熊本市西区の出身。地震で生まれ育った家は半壊したという。「こういったイベントで、多くの人が九州のことを思って来てくれるのは、大変ありがたいです」と話し、自身でも地道な募金活動を続けていきたいと話してくれた。

イベントを主催したメルボルン在住のグラフィック・デザイナー、伊集院利彦さんは、「今できることを無理なくやろうという気持ちに賛同してくれた仲間や、多くの人に協力をもらい開催できた」と振り返り、「何もしなければ何も生まれないゼロのままですが、『何かできることをやろう』と共に知恵やネットワークを駆使してアクションを起こして良かったです。想定よりもたくさんの人に来ていただき、義援金も多く集まりました。ご協力いただいた方々、来場してくださった皆様には心から厚くお礼申しあげます。メルボルンから被災地への皆様の1日でも早い復興を願っております」と感謝の言葉を語った。

集まった8,427ドルは日豪プレスの熊本地震義援金振込口座を通じ、全額熊本県庁へ送られる。

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