2016年7月 ニュース/コミュニティー

カウンターの中央には大きくKIRINのロゴが配されている
カウンターの中央には大きくKIRINのロゴが配されている

老舗パブ「オークス」、キリン1色に

ジャパニーズ・フュージョン・メニューも提供

シドニー・ノース・エリア、ニュートラル・ベイにあるシドニーのアイコン的存在とも言える老舗パブ「オークス・ホテル」で6月22日、キリン・グループがオーストラリアで展開しているビール、キリン「恵み」のPRイベントが開催された。

会場ではキリン「恵み」に加え、「フジ・アップル」など3種類のサイダー、さらにオーストラリアのスター・シェフ、ダニー・ロッソ氏とコラボレーションしたジャパニーズ・フュージョン・メニューが提供された。

「オークス」では6月から「キリン・フェア」を開催しており、それに伴い店内も模様替えしている。カウンターの中央には大きく「KIRIN」のロゴが配され、店内は「日本の酒場」にインスパイアされたデザインへとアレンジ。日本的な雰囲気の中、日本のビールと日本食のフュージョン料理をいただくという体験は好評を博しているという。

キリングループ、ライオン・ネイサン社の杉山浩達氏はイベントに際し「老舗のパブと組むことができて本当にうれしい。私たちのブランドということよりも日本のビール自体が受け入れられていることがうれしいです」と話す。さらに日本のビールの売り上げがここ5年で4倍に増えたことを挙げながら「オーストラリア国内で現在日本のあらゆるものが追い風を受けていると感じます。2019年のラグビー・ワールドカップ、20年にはオリンピックもありますが、今後はさらに加速していくのでは」と語った。

「キリン・フェア」は8月21日まで開催され、期間中は「恵み」のタップを始め、サイダー、ジャパニーズ・フュージョン・メニューなどを購入することが可能だ。

恵みをタップで飲める貴重な機会だ
恵みをタップで飲める貴重な機会だ
提供された料理の1つ「Pork Berry Yakitori」
提供された料理の1つ「Pork Berry Yakitori」

■「オークス・ホテル」
www.oakshotel.com.au


JCS日本語学校が2017年度新入生を募集

シドニー日本クラブ(JCS)日本語学校は、2017年度の新入生を募集する。シティ校とエッジクリフ校は7月30日から、ダンダス校は9月1日からそれぞれ募集を開始し、9月30日まで受け付ける。

シティ校とエッジクリフ校は7月31日までに3歳に、ダンダス校では新年度入学時に満4歳に達している児童が対象。また、新入生を対象としたオープン・デー(要予約)を、シティ校は10月22日、ダンダス校は10月29日と11月5日、エッジクリフ校は10月29日にそれぞれ開催する。

JCS日本語学校は、シドニーで暮らす日系の子どもたちを対象に、日本語や日本文化の継承教育を行っている。国語の教科書を利用した学習に加え、児童・生徒の生活に関連したトピックの学習をはじめ、季節折々の伝統文化行事も行う。申し込みや問い合わせは各校まで。

■シティ校
Email: jcs-jpshcity@hotmail.com
Web: cityschool.japanclubofsydney.org
■ダンダス校
Email: jcs-jpschdundas@live.com
Web: dundas.japanclubofsydney.org
■エッジクリフ校
Email: jcs.edgecliff@gmail.com
Web: edgecliff.japanclubofsydney.org


追悼式典はシドニー湾のクッタバル基地内で行われた
追悼式典はシドニー湾のクッタバル基地内で行われた

シドニー湾で追悼式典、旧日本軍攻撃から74年

第2次世界大戦中、旧日本軍の特殊潜航艇による攻撃で亡くなった戦没者を追悼する式典が6月1日、シドニー湾のクッタバル海軍基地で開催された。豪海軍が主催した同式典には、約50人が出席。特殊潜航艇の日本人搭乗兵6人と、攻撃を受けて沈没した豪州軍艦艇の戦没者21人を合同で追悼した。

スピーチを行ったポール・マーティン海軍大佐は、「豪軍側の犠牲者のみならず、日本人搭乗兵らの勇気も忘れてはならない」と哀悼の意を示した。

式典には高岡正人・在シドニー日本国総領事が出席。また、シドニー日本人学校の生徒2人が、死亡した日本人6人の名前を読み上げた他、日本人学校の児童3人が献花を行った。

旧日本軍の特殊潜航艇は1942年5月31日から翌日にわたり、シドニー湾を攻撃。豪軍艦「クッタバル」が沈没し21人が死亡した。悲劇の舞台となったクッタバル基地には慰霊碑が建立され、追悼式が毎年行われている。



NSW州立美術館・日本語ボランティア・ガイド便り
月岡芳年の「月百姿」展(8月20日~11月20日)

月岡(つきおか)芳年(よしとし)(1839~92)は幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師です。嘉永3年(1850年)、12歳で当時の人気浮世絵師、歌川国芳に入門し絵師としての活動を始めました。本展示では、芳年の晩年の代表作「月百姿(つきのひゃくし)」をご紹介します。

「月百姿」は、月にまつわる和漢の物語や伝承、和歌、謡曲を題材にした100枚の揃物(そろいもの)です。版元の秋山武右衛門(ぶえもん)により約8年にわたり出版されました。画題は、日本武尊(やまとたけるのみこと)や坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)、弁慶や芭蕉ら歴史上の人物から、孫悟空や「竹取物語」のかぐや姫、「源氏物語」の夕顔といった架空の人物まで多岐にわたります。それぞれ空摺やぼかしの技法を凝らし、見るものを飽きさせません。時代を超えてさまざまな登場人物に寄り添う、バリエーション豊かな月の姿も見どころです。

芳年が最後に到達した美しい物語の世界を、ぜひご堪能ください。

■問い合わせ
Tel: (02)9225-1700(英語)
Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au(日本語可)
無料日本語ハイライト・ツアーは毎週金曜日11AM開始


熊本地震、義援金へのご協力のお願い

4月14日、16日と熊本県熊本地方を震源に大きな揺れを観測した「熊本地震」で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

日豪プレスでは被害に遭われた地域の方々への義援金を受け付けています。現在も避難生活を余儀なくされている人が多くいると聞きます。そんな被災地の方々にぜひ温かい支援をお願いいたします。

オーストラリア在住の皆様の思いを集めた義援金は日豪プレスが責任をもって、熊本県庁まで送金させていただきます。6月24日現在、集まった義援金は1万6,672ドル80セントに達しました。

義援金の総額、送金のご報告などは改めて日豪プレス紙面、ウェブ上の記事などで掲載させていただきます(送金締め切りは7月末日を予定しています)。

■熊本地震 義援金振込口座
To Account:Nichigo Press Australia Pty Limited
Commonwealth bank
BSB Number:062-018
Account Number:1038-3729
※振り込みの際は「account description」欄、「Message」欄などに「Kumamoto shien」とご記載ください。


スノー・トラベル・エキスポ&JNTO主催セミナー

日本のスノー・リゾート関連ブース、過去最高に

シドニー西方バルメインにあるホワイト・ベイ・クルーズ・ターミナルで5月22日「スノー・トラベル・エキスポ2016」が開催され、世界11カ国50以上のスノー・リゾート関係者がブースを出展した。会場内にはスキーヤー、スノーボーダーがパフォーマンスを行うスロープも設置され、また特設ステージではさまざまなショーが行われ盛り上がりを見せた。近年、オーストラリアでは日本のスキー・リゾートの人気が高まっており、その勢いを裏付けるかのように会場のおよそ3分の1のスペースを日本のブースが埋める状況となった。

翌23日には日本政府観光局(JNTO)が市内インターコンチネンタル・ホテル・シドニーで商談会およびセミナーを開催。各スキー・エリアのスキー場関係者やホテル関係者、旅行関係業者などがそれぞれブースを出展し、その数は実に31に上った。

例年、セミナーは各エリアによるプレゼンテーションが行われた後商談会に入るという流れで行われてきたが、今年は参加数の増加に伴い、商談会場とプレゼンテーション会場を完全に切り離して開催された。北海道、長野・新潟に続く勢力として東北エリアもオーストラリア市場への注目を高めており、参加数が増えている。また長野のスキー・リゾートから新幹線で1時間というロケーションにある石川県も昨年に続き参加を果たした。年を追うごとに拡大する誘致合戦から今後も目が離せない。

商談会場ではどのブースも活気にあふれていた
商談会場ではどのブースも活気にあふれていた
蔵王温泉のプレゼンテーションでは「スノー・モンスター」が登場
蔵王温泉のプレゼンテーションでは「スノー・モンスター」が登場

見学会に参加した機械・建設部会メンバー
見学会に参加した機械・建設部会メンバー

「物流冷蔵倉庫」見学会を開催

シドニー日本商工会議所(会頭=卯滝勝:豪州三井物産)の機械・建設部会(部会長=定松道也:株式会社大林組)は5月30日、物流冷蔵倉庫の見学会を開催、8人が参加した。

参加者は、まずオーストラリアの冷蔵輸送業者であるRand Transportを訪問し、広範囲にわたる冷蔵・冷凍製品の輸送を実現する物流冷蔵倉庫を見学。続いて、JFCオーストラリアを訪れ、同社の倉庫内の冷凍機・エアカーテンを見学するとともに、その仕組みについて説明を受けた。


表彰を受けた学生の一部
表彰を受けた学生の一部

AJSが日本語専攻の学生を表彰

オーストラリアと日本の相互理解と親善を目的に設立されたNSW豪日協会(AJS-NSW)は6月8日、シドニー市内及び近郊6大学の日本研究専攻課程において優秀な実績を挙げた学生を表彰する授与式を開催した。式には高岡正人・在シドニー日本国総領事が参加し、スピーチを行った。

表彰された学生は、マッコーリー大学、ニュー・サウス・ウェールズ大学(UNSW)、シドニー大学、シドニー工科大学(UTS)、ウエスタン・シドニー大学、ウーロンゴン大学で日本語を学ぶ7人。

受賞者の1人、UNSWのサラ・アーメッドさんは、中学1年から日本語学習を開始。「日本研究を通じて、一生の友情を築くことができた。卒業後は日豪の文化と経済の交流に貢献できれば」と話した。


オーストラリアの医療制度を紹介する鳥居氏
オーストラリアの医療制度を紹介する鳥居氏

「シドニー生活基本ガイド・セミナー」を開催

シドニー日本人会(会長=桝谷亨:三菱東京UFJ銀行)の文化委員会(委員長=小林伸一:丸紅オーストラリア会社)は5月13日、「シドニー生活基本ガイド・セミナー」を開催、約20人が参加した。

当日は、在シドニー日本国総領事館の八重樫好則氏、エーオン・リスク・サービスのエドワード・ルイカー氏と斉藤大氏、ノースブリッジ・プラザ・ファミリー・クリニック医師の鳥居泰宏氏から、シドニーで生活する上で注意しなければならない安全対策や治安情報、オーストラリアの保険・医療制度の特徴や、いざという時の対応策などについて、最新の情報を含めて説明を聞いた。


講演するスピーディ氏(右)と会川氏
講演するスピーディ氏(右)と会川氏

セミナー「オーストラリアのM&A市場」を開催

シドニー日本商工会議所の金融・投資部会(部会長=奥澤徹:野村オーストラリア・リミテッド)と電子機器部会(部会長=高村秀喜:リコー・オーストラリア)は5月31日、企画委員会(委員長=石原均:日立オーストラリア)と共催で「オーストラリアのM&A市場」をテーマにセミナーを開催、42人が参加した。

当日は、オーストラリアのM&A市場の足許のトレンドと今後の展望、M&A案件執行や会計・税務面での最近のトピックなどについて、PwCのロブ・スピーディ氏、会川徹氏、エイドリアン・グリーン氏、寺崎信裕氏から説明を聞いた。


来年度の連邦政府予算案の概要を解説する大庭氏
来年度の連邦政府予算案の概要を解説する大庭氏

シドニービジネス塾が開催

シドニー日本商工会議所の企画委員会(委員長=石原均:日立オーストラリア)は6月3日、シドニービジネス塾「オーストラリア連邦政府予算案およびビジネス税制改正案について」を開催、約40人が参加した。

オーストラリア連邦政府は、5月に来年度の連邦政府予算案と税制改正案を発表した。講演では、KPMGパートナーの大庭正之氏とシニア・マネジャーの黒葛原啓一氏から、同予算案の特徴やビジネス税制改正案の概要などについて説明を聞いた。


渡部重信氏(左)とターンブル首相
渡部重信氏(左)とターンブル首相

キリビリの首相邸で開催、イフター晩餐会に出席

マルコム・ターンブル首相は6月16日、歴代首相として初めてイスラム教のラマダンに敬意を表しイフター・ディナーと呼ばれる断食が終わる日没後の晩餐会を主催した。

イスラム教徒のみならず他宗教の代表者も招待され、西本願寺オーストラリア開教事務所長の渡部重信開教使も他の仏教徒、ユダヤ教などの代表者と共に招待され出席した。

首相は、この日のスピーチの中で、オーストラリアは世界で他に類を見ないほど、多文化主義が浸透しており異なる宗教同士の結びつきも強く上手に融和している素晴らしい平和な国であるという事を述べた。(文=渡部重信・浄土真宗本願寺派(西本願寺)開教使/オーストラリア開教事務所所長)



サムライ・フェスティバル、8月にシドニーで開催

福島県南相馬市の活性化を願い、地元高校生グループが立ち上げたイベント「サムライ・フェスティバル」が8月、シドニー各地で開催される。

主催するJCSレインボー・プロジェクトは、東日本大震災で被災した東北の学生たちの保養を目的に、シドニーへホームステイの招待をするプロジェクト(「レインボープロジェクト」)を2011年より開始。今年はこの「サムライ・フェスティバル」に携わる高校生を迎え入れる。

戦国さながらの甲冑を身にまとい、侍パフォーマンスを繰り広げる「サムライ合戦」は8月6日にマンリーのコルソー、9日にマーティン・プレイスで開催。その他、一般参加者が甲冑を作る「甲冑製作ワークショップ」は、同月3日にチッペンデールのジャパン・ファウンデーション、6日にマンリーのコルソー、7日にバルメインの豪寿庵で行われる。

高校生たちは「福島で受けた国際支援の恩返しにパフォーマンスをしたい」と意気込みを見せている。

■サムライ合戦(無料)
8月6日(土)10AM~12PM (マンリー・コルソー)
8月9日(火)12PM~1PM(マーティン・プレイス)
■甲冑製作ワークショップ(材料費50ドル)
8月3日(水)5:30PM~7:30PM(ジャパン・ファウンデーション)
8月6日(土)10AM~3PM(マンリー・コルソー)
8月7日(日)11AM~2PM(バルメイン豪寿庵)
詳細と申し込み: www.jcsrainbow.com/samurai2016


平和を唱える「広島デー」イベントが開催

広島に原爆が投下された日に合わせ、豪州平和団体が毎年行う「広島デー・イベント」が今年も8月6日に開催される。

広島と長崎の原爆投下、また2011年に起きた東日本大震災による福島の悲劇を再認識し、原爆と核問題のあり方を真摯に受け止め平和を訴えることを目的に、シドニーでは過去30年にわたり同団体によるイベントが開催されてきた。

参加費は無料。詳しくは同団体ウェブサイト(www.hiroshimacommittee.org)を参照のこと。

■広島デー集会
日時:8月6日(土)1PM~
集合場所:ハイド・パーク北側、噴水の近く


豪日交流基金設立40周年の今年、タッチ・フットボール・オーストラリアが助成金を受賞した
豪日交流基金設立40周年の今年、タッチ・フットボール・オーストラリアが助成金を受賞した

「より多くの日本女性が参加できるラグビーに」

オーストラリア発祥のスポーツであるタッチ・フットボールを通じて、女性も参加できるラグビーを日本に普及する。そんなスポーツ外交の種がまかれた。

日豪友好協力基本条約署名から40年の6月16日、外務貿易省で豪日交流基金によるタッチ・フットボール・オーストラリアへの助成金支給が発表された。

タッチ・ラグビーとも呼ばれるこのスポーツでは、タックルの代わりにタッチをする。安全なラグビーとして女性にも人気だ。「しかし日本の大学では、女子の参加率は男子の参加率を大幅に下回ります」と言うのはタッチ・フットボール・オーストラリアCEOのコルム・マグワイア氏。助成金プロジェクトの焦点は、日本女性の参加を促すことだという。

豪日交流基金の理事で、オーストラリア国立大学アジア太平洋学部長のヴェロニカ・テイラー教授もその点を評価している。「(女性のスポーツ参加は)オーストラリアの価値観であり、オーストラリアらしいスポーツに対するアプローチです。それは日本と共有する価値のあるものです」

タッチ・フットボール・オーストラリアは今後、日本の代表機関であるジャパンタッチ協会を支援していく。コーチの派遣や日豪チームの対戦も予定されている。(文=クレイトン川崎舎裕子)


シドニーでは珍しい沖縄料理に舌鼓を打った参加者たち
シドニーでは珍しい沖縄料理に舌鼓を打った参加者たち

ドラゴン・ボーイで沖縄そばの試食会が開催

シドニー中心部の複合商業施設ワールド・スクエアにある日本食レストラン「ドラゴン・ボーイ」で5月1日、沖縄県の郷土料理「沖縄そば」の試食会が開催。シドニーの沖縄県人会メンバーをはじめとする約70人が参加した。

同店では同月2日より、午後5時半のディナー時に1日20食限定で沖縄ソーキそばの提供を開始。それに先駆ける形で試食会が行われた。試食会では、沖縄そばや炊き込みごはんのジューシーなどが、泡盛やシークワーサーと共に振る舞われた。参加者はシドニーで食べる沖縄の郷土料理に舌鼓を打ち、「まろやかで優しい味がする」との声も上がった。

ドラゴン・ボーイでは現在、沖縄ソーキそば単品を12.80ドルで販売。これにジューシーとミニ・ゴーヤチャンプルー、漬物がついたセットは18.80ドルで販売中だ。


日本製の包丁を求めて多くの人がブースを訪れた
日本製の包丁を求めて多くの人がブースを訪れた

日本製の包丁、豪州でも好調な売れ行き

飲食業界向けの展示会「フード・サービス・オーストラリア2016」が5月22~24日、シドニー近郊のロイヤル・ホール・オブ・インダストリーズで行われた。同展示会には約200社が参加し、40に上るセミナーが開催。シドニーを拠点に日本の包丁や砥石などを専門に扱う「Knives and Stones」も展示会に参加した。

同社はオンラインで日本製の高品質な刃物を低価格で提供。出展ブースには、日本食を扱うシェフをはじめ、フレンチやイタリアンなどのシェフも訪れた。同社のジェームス・ザン氏は「日本製の包丁は質が良く世界的に定評がある」と説明。

これまでオンライン販売のみ行ってきたが、7月中旬からはシドニー近郊のセント・ピーターズにショールームをオープンする。「ぜひ実物を手にとって見てもらえれば」と話した。


熊本映画のチャリティー上映会が開催

熊本地震の支援を目的とする、短編映画『うつくしいひと』のチャリティー上映会が7月17日、マッコーリー大学構内のシアター・ビルディング(Y3A-T1)で行われる。主催は熊本復興支援シドニー・グループ。

同作品は、被災前の熊本県で撮影された40分間の短編映画。「くまもと映画プロジェクト」が製作し、今年1月に完成した。監督は熊本県出身の行定勲さんで、高良健吾さん、橋本愛さん、姜尚中さんら同県出身の俳優や学者らが出演。地震前の熊本城をはじめ、県内の美しい風景が映像に収められている。映画は英語字幕付きのため、日本語が分からない人でも楽しめる。

上映会のオープニングでは、ユニオンが和太鼓を演奏する。映画の上映後は、ラッフルの抽選会が実施される。集まった義援金は、熊本地震の被災地へ送られる。詳細は、同プロジェクトの公式サイト(Web: kumamotoeiga.com)を参照のこと。

チケットは下記ウェブサイトから購入できる他、シティの古本屋「ほんだらけ」やチャッツウッドの「チャッティーズ・コマチ」でも購入可能だという。

■チャリティー上映会
日時:7月17日(日)1PM開場、1:30PM~1:45PM(オープニング)、2PM~2:40PM(上映1部)、3:30PM~4:10PM(上映2部)
会場:マッコーリー大学構内シアター・ビルディングY3A-T1
料金:$15
問い合わせ:(02)9876-3906(Yukiko Kerr)
予約・チケット購入: www.trybooking.com/LUCQ(ラッフルの購入も可)
入場条件:就学児以上


基調講演を行った元駐豪大使館の上田秀明氏
基調講演を行った元駐豪大使館の上田秀明氏

上田元駐豪大使も参加、八王子・日豪合同セミナー

恒例の日豪合同セミナーは6月4~5日、東京・八王子の大学セミナー・ハウスで約70人が参加して開かれた。オーストラリア大使館のダイアナ・ゲイチンスさんと、元駐豪大使館の上田秀明氏が基調講演した。今年のテーマは、「混迷のGゼロ時代、日豪の役割は?」。

伊勢志摩サミットはG7だったが、G8とかG20とか、さまざまあるサミットだが、米国のリーダーシップに陰りが見えるなかで、中国の海洋進出が目立ってGゼロ時代になった。

ドイツ語を専攻のゲイチンスさん。ドイツに音楽留学後、外務省入り。思わぬ日本勤務となり、20カ月の日本語指導を受けた。講演も日本語で、キャンベラ政府の「防衛白書」を中心に語った。

「防衛白書では、日本について30数カ所もの記述があり、日豪関係は国防の中心だ。アジア太平洋だけでなく、インド太平洋時代に変り、国防費はGDP2パーセントに増え、各国との共同演習も増強された。米国はグローバル力を持ち、中国は国際社会で責任ある振る舞いを取るべきだ」と分析。特に若い世代は、日豪関係にもっと関心を持ってほしいと呼びかけた。

上田氏はキャンベラの日本大使館に、70年代後半に若手として勤務。アメリカ、ポーランドなどを経て、駐豪大使となった知豪派。JANZ会長でもある。

「民主主義、市場経済、言論の自由、人材、法治という価値観を共有する」と、オーストラリアの歴史を紹介。第1次大戦では反軍、第2次大戦では敵国。「今はニュー・スペシャル・リレーションシップにある大の親日国で、安全保障協力から、留学や観光、スポーツ交流に広がっている」と1時間にわたって語り、夕方の食事中や、ワイン・パーティーにも参加して、若い世代とも話し合っていた。

リタイア後の日豪比較

日豪合同セミナーは6分科会に分かれて、語り合ったが、最も人気があったのは「リタイア後の人生の楽しみ方」。講師は、フィル・イングラムさん。趣味を海外で楽しむ「趣味ステイ」という会社の代表取締役。オーストラリア人を日本へ、日本人シニアをオーストラリアに連れて行く、というユニークな文化・ビジネスマン。日本では長野県茅野市原村、QLD州ではレインボー・ビーチを本拠としている。

イングラムさんによると、定年は日本では65歳。オーストラリアでは特別に定まっていない、と言う。オーストラリア人の70パーセントは持ち家。第3の人生として、大学に入る人から孫シッターまで、オーストラリアをキャラバン車で1周したり、日本の四国を夫婦で1周した人もいる。ハウス・スワッピングという、アメリカ人がオーストラリア人の家に住み、オーストラリア人はそのアメリカ人の家で互いに1年間暮らすというライフスタイルもある。

年金は2万豪ドル。持ち家なら、なんとか暮らせる。子どもが自立したら、持ち家を売って、アパート暮らしという手もある。オーストラリアも少子化社会だが、移民が入って来るから、家は高く売れる。「オーストラリアではハッピー・リタイアメントだが、日本では、なんだか暗いイメージがあるようだ。問題は健康であるかどうか。健康第一だろう」とイングラムさん。

趣味ステイ(Shumi Stay)だが、趣味にはきりがない。フィッシング、写真を撮りまくる、バード・ウォッチング、ワイナリー巡り、トレッキング……とイングラムさんの話は尽きない。同窓会やOB会など、グループで出かけるのも良いのではないかと。

聴き手の日本人男性から声が上がった。「日本では定年後、何をしたいか分からない男が多い。フリー・タイムの楽しみ方が身に着いていないのだ」。オーストラリア人女性は、「大学の寮に安く泊まって英語を学んだら良いでしょう。英語学校、たくさんありますよ」と提案。

日本には海外でロング・ステイという過ごし方はあるが、地元の人と接することは少ない。イングラムさんの「趣味ステイ」はいわば旅行会社だが、主な客はイタリア人だという。(文・写真=青木公)


SBSラジオ日本語放送7月のハイライト

SBSラジオ日本語放送は毎週、火曜、木曜、土曜の午後10~11時に番組を放送している。番組は、AMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBS Radio1」を選択する方法で聞くことができる。

7月のシドニーサイドでは、8月にシドニーで行われるサムライ・フェスティバルについて、JCSレインボー・プロジェクトのシドニー事務局担当・平野由紀子氏に話を伺う。

なお、毎月最終週の木曜に、日豪プレス翌月号の見どころを紹介している。次回は7月28日(木)放送予定。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
Facebook: www.facebook.com./SBSJapanese


板屋氏が講演、第37回日豪合同セミナー

第37回日豪合同セミナーが6月4~5日、東京都八王子市の大学セミナー・ハウス(八王子市)で開催された。オーストラリア大使館関係者らを招いての基調講演、講師6人による分科会、パネル・ディスカッションが行われた。

日本在住で、日豪プレスの特約記者兼カメラマンの板屋雅博氏は、「写真で見るオーストラリアのスポーツ」をテーマに講師を務めた。日豪プレスに掲載された過去の画像を紹介し、オーストラリア独特のスポーツであるAFLオーストラリアン・フットボールやネットボール、テニスの全豪オープン、F1グランプリ、競馬のメルボルン・カップなど、多岐にわたり幅広く解説。

「コートの中に入れるのは、選手と審判とカメラマンだけ」。ベスト・ショットを撮るための位置取り方法から、間近で見る選手の様子まで、プロ・カメラマンという仕事の裏側も語った。

持参した実物のメディア・パスには、講演を聴きに集まった人びとも興味津々。自らを「物好き」と称する、板屋氏ならではの視点も面白い。800枚にも及ぶ資料のなかには、練習場面や記者会見、F1マシンの整備風景といったマニアックなものもあった。

板屋氏がメルボルン在住していた当時、撮影には“ママチャリ”で出かけていたという。スタジアムや街並み、スポーツを楽しむ人びとの姿も多く紹介し、「スポーツはオージーの宗教」として、身近にあるスポーツの姿を伝えた。(文=岩脇奈都美)


晴天の下、さまざまなイベントが行われ参加者は多いに楽しんだ
晴天の下、さまざまなイベントが行われ参加者は多いに楽しんだ

■コラム「ダーウィンからの便り」
バルンガ・フェスティバル・リポート

テント・寝袋持参、ダーウィンから車で400キロ。まるでキャンプに行くような装備で、アボリジニー・コミュニティーのお祭り「バルンガ・フェスティバル」に参加してきました。

音楽・スポーツ・カルチャーと盛りだくさんで、どれに行こうかとプログラムを見ても時間が書いていない。さすがのんびりしています。そこで適当に見ていると呼び出しがあり、まずは子どもたちがコミュニティーの中を案内してくれるツアーに参加。なぜ元来ノマド(遊動民)である彼らが定住して村を作るのに至ったのか、など説明してもらい大変勉強になりました。

また、ブッシュにある食べられる実、薬になる葉などを子どもたちが採取して実演してくれました。アボリジニーの子どもたちはとても内気ですから、見知らぬ大人の前でマイクを使って説明するのは勇気がいるでしょう。モジモジしながらも一生懸命話してくれるのがとても可愛らしい。

さて今回、私は日本人ワーキング・ホリデー・メーカーと共に参加したのですが、そのうちの1人伊藤怜央君の1番の目的はディジュリドゥ・コンテスト。彼はアボリジニー・ミュージックが大好きで、そのディジュリドゥを日本で手に入れ、1メートル以上もあるその楽器をオーストラリアに持ってきたほどなのです。コンテストはアボリジニーとノン・アボリジニーに分かれていて、もちろんノン・アボリジニー・クラスに参加すると、なんと怜央君以外誰もディジュリドゥを持っていなかった。そこで皆が日本経由のディジュリドゥを回し吹きをするという思いがけない事態に。優勝は逃したものの、演奏後にはABCラジオからインタビューを受け大変良い経験となったようです。

他にも槍作り、ディジュリドゥ作り、かご編み、パン焼きなどの体験コースがあり、アボリジニーの人びとと触れあう機会が設けられていました。そしてダンスやスポーツ大会が目白押し。アボリジニーの人たちは本当に体を動かすことが好きなようで、女子の間ではソフトボールが人気。たくさんのチームがあり、ダーウィンでは大会も行われています。驚いたのが、皆さん靴を履いていない。裸足でした。他にもローカル・ルールがいろいろあって、日本で学生時代にソフトボール経験がある私にとっては興味深いものでした。アボリジニーの人たちは運動神経が良く、腕力が強い。これに日本からレベルの高い技術指導が入れば、きっと強いチームが出来上がるだろうと思わせるような強肩の持ち主ばかりでした。

普段ダーウィンで見るアボリジニーの人たちは、お酒をのんで酔っ払っている人が多いのですが、本来彼らは自然の中でたくましく暮らす、陽気で明るい人たちです。都会では先住民族であるアボリジニーに会ったことがない人も多いと思います。どうぞこの機会に北部準州で、アボリジニーの真の姿に触れ合ってみてはいかがでしょう。彼らから学ぶことは多いですし、何よりアボリジニーと日本人は共通点も多くて相性が良いのですよ。他にもたくさんの祭りがありますので、ぜひご参加くださいませ。(文・写真=平山幸子)

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る