2016年12月 ニュース/コミュニティー

名古屋市、シドニー市庁舎表敬訪問

親密な関係作りに向け、意見交換

名古屋市代表団とジェス・スカリー市議会議員
名古屋市代表団とジェス・スカリー市議会議員

シドニーと姉妹都市提携を結ぶ愛知県・名古屋市から11月2日、タロンガ動物園の開園100周年を記念し、名古市議会及び名古屋市代表団11人がシドニー市庁舎を表敬訪問した。

表敬訪問では、名古屋市より2015年の姉妹都市交流35周年と本年のタロンガ動物園100周年を記念した東山動物園へのコアラの寄贈についての感謝の意が述べられた。また、来年の東山動物園80周年を記念したタロンガ動物園への交換動物の考えがあることが伝えられた。

両都市の動物園を通じた交流に対し、ジェス・スカリー市議会議員は「姉妹都市交流が始まって以来、とても親密な関係を築けている。素晴らしいことだと思う」とコメントした。

動物園を通じた姉妹都市交流の他にも、表敬訪問では両都市に共通した重要政策として環境に優しい都市づくりについての意見交換が行われた。シドニー市が市内交通網の整備による温室効果ガスの削減を目指していることに対し、新開輝夫名古屋市副市長は「名古屋は自動車製造の盛んな街であるという背景から道路が広く、交通網の整備という点で政策は進んでいるが、今後はより環境にやさしい街づくりを目指したい」と話した。

表敬訪問中、活発な意見交換が行われた
表敬訪問中、活発な意見交換が行われた
竹若敬三在シドニー日本国総領事(左)とデイビッド・ブッチャー氏
竹若敬三在シドニー日本国総領事(左)とデイビッド・ブッチャー氏

今回のシドニー市庁舎への表敬訪問に対して、加藤一登名古屋市会議長は「タロンガ動物園の100周年を契機に動物園同士の交流はもちろん、姉妹都市同士の絆もより強固にしていきたい」とコメント。新開輝夫名古屋市副市長は「表敬訪問という交流だけでなく、両都市の市民同士が交流の輪を広げてほしいと強く思う。教育、スポーツなど非常に多くの分野で交流する機会はあるはずなので、1つひとつ丁寧に交流のための企画を準備していきたい」と今後に向けた抱負を語った。

また、同日夜には名古屋市の主催でタロンガ動物園の100周年を祝うパーティーがシドニー市内の人気ダイニング「ティールーム」で開催された。会場には着任直後の竹若敬三在シドニー日本国総領事が駆けつけ挨拶を行うと共に、シドニー名古屋姉妹都市委員会委員長のデイビッド・ブッチャー氏の表彰を行った。

ブッチャー氏は1984年に日本初となるコアラ輸送の指揮を取った人物として知られ、その後も日豪関係の強化に尽力。2013年にシドニー名古屋姉妹都市委員会委員長に就任し15年の35周年記念行事にも深くかかわった。タロンガ動物園では獣医長、副園長、またワールド・ワイド・ファンド・オーストラリア(WWF)ではCEOを務めている。


赤坂茂好・プリンスホテル代表取締役社長(右)、乾杯のあいさつを行う竹若敬三・在シドニー日本国総領事(左)
赤坂茂好・プリンスホテル代表取締役社長(右)、乾杯のあいさつを行う竹若敬三・在シドニー日本国総領事(左)

プリンスホテル、シドニー・オフィス開設レセプション開催

プリンスホテルはシドニー市内シャングリラ・ホテルで11月10日、シドニー・オフィス開設を記念し、オープニング・レセプションを開催した。11月初旬着任の竹若敬三在シドニー日本国総領事はじめ在豪日系企業の代表者など多数のゲストが参加した。オセアニア初の拠点となるシドニー・オフィスでは冬季のオーストラリアから日本へのスキー客増加を狙いプロモーション活動を開始していく狙いだ。

レセプション会場で登壇した赤坂茂好・同社代表取締役社長は「シドニー・オフィスからストーリー性のある企画をどんどん発信していき、グループのネームバリューの認知向上に努めていきたい」と話した。


「財務報告制度アップデート」セミナーの様子
「財務報告制度アップデート」セミナーの様子

EYメルボルン、日系企業向けのセミナー開催

EYメルボルンのジャパン・ビジネス・サービス(JBS)は11月18日、「財務報告制度アップデート」セミナーを日系企業向けに開催した。

同セミナーでは、EYメルボルン事務所のジェイコブ・ゴッサン氏(JBSリーダー、パートナー)、清水規史氏(JBS代表、監査マネージャー)、日英バイリンガルのジャック・スタンズビー氏(監査マネージャー)のJBSチームが主催、トレーシー・ワーリング氏(財務会計アドバイザリーサービス、パートナー)及びルクシーカ・フェルナンド氏(財務会計アドバイザリーサービス、シニアマネージャー)によるプレゼンテーションが行われ、清水氏が日本語で解説を行った。セミナーには自動車、消費財、製薬などさまざまな業界から多くの企業が参加した。

セミナーでは、①最近の法規制アップデート、②新リース基準、③新収益認識基準、④新金融商品基準について解説が行われた他、今後、各企業にとってどのような対応が必要となるかについての最新情報が提供された。

セミナー出席者からは良いフィードバックが多数寄せられ、プレゼンテーションは好評に終わった。


ゲスト・スピーカーによるパネル・ディスカッションも行われた
ゲスト・スピーカーによるパネル・ディスカッションも行われた

「キャリア・イン・ランゲージ・フェア」が開催

日本語を通じたキャリア形成を紹介するためのイベント「キャリア・イン・ランゲージ・フェア」が11月9日、シドニー西部バンクスタウンのブライアン・ブラウン・シアターで開催された。

同イベントは、日本語による将来のキャリア形成を希望する学生を対象としたもので、当日はイヤー7から大学生までの学生が参加。日系企業のオーストラリア国内での展開や日本語学習のためのプログラムなどが説明された。

また、日本に関連したキャリアを選択したゲスト・スピーカーによるパネル・ディスカッションも行われた。ゲスト・スピーカーからは参加した学生に向け、「日本語の勉強は多くのすばらしい経験をもたらしてくれる。日本語力を上達させるためにも将来の目標を設定して勉強に励んでほしい」とエールが送られた。

イベントの司会を務めたケイラー・メディカさんは、「日本語の学習は学生に語学の教員という選択肢だけでなく、未来にさまざまな経験を与えてくれると思う。キャリア・イン・ランゲージ・フェアの開催は今回が初めてだが、これからも学生にとって将来の可能性を広げることができるイベントにしていきたい」と今後の展望を語った。


第20回日本映画祭、オープニング・セレモニー開催

今年で第20回目を迎えた日本映画祭のオープニング・セレモニーが11月17日、シドニーのタウン・ホールで行われた。会場では竹若敬三在シドニー日本国総領事が壇上であいさつを行い、「映画を通して日本の文化や芸術を感じて欲しい」と述べた。

また、映画『しあわせのパン』や同映画祭上映作品の『少女』を手掛け注目を集めている三島有紀子監督も登壇。三島監督は今作について、「17歳という繊細で美しい時間を過ごす女子高校生たちが生きることを模索するという内容になっている」と話した。また、シドニーでの上映について「さまざまな文化が混ざり合うこの街の人たちが映画をどのように感じてくれるのか楽しみ」とコメント。

この日、ジョージ・ストリートにあるイベント・シネマではオープニング作品として是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』が上映され、多くの観客が詰め掛けた。第20回日本映画祭は全豪6都市で行われ、シドニーでは17日から11日間、40本の映画が上映された。


第20回日本映画祭上映作品『少女』
三島有紀子監督来豪インタビュー

三島有紀子監督(シドニー・ジャパン・ファウンデーションで)
三島有紀子監督(シドニー・ジャパン・ファウンデーションで)

『少女』は、17歳の少女たちが死について考えながらも「生きる」ことを模索する様子を描いたヒューマン・ドラマ。本作は第20回日本映画祭で上映され、大好評を博した。シドニーでのイベントを機に来豪していた三島有紀子監督に、同名の原作小説を映画化した背景や撮影中のエピソードについて話をうかがった。(聞き手:山内亮治)

――繊細で難しいテーマを扱った原作小説を映画化しようと思った経緯について教えてください。
 湊かなえさんの原作を読んで、日本に生きる17歳の少女について描いてみたいという思いが以前からありました。また、英語のタイトルが『Night’s Tightrope』、「夜の綱渡り」という意味ですが、17歳という年齢は英題が示すように暗く不安定な中を綱渡りのように進んでいく時期でもあると思います。その不安定さをキーワードに17歳の少女を描いてみたいと思ったのが、映画化のきっかけですね。

――「17歳」を描くにあたり監督自身の過去も作品には反映されていますか?
 登場人物たちと同じような若い人たちと話す機会はよくありましたが、彼らは腹の立つことがあると「死ね」と言ったり、自分が辛いと「死にたい」と簡単に口にすることがあります。でも、ふと思ったんです。自分は青春時代に死ぬことと生きることを同時に考えていました。なので、その頃の思いを振り返ると彼女らの言葉の裏には「生きたい」という思いが強くあって、生きることにもがいている姿が見えてきたんです。ただ、生きることを考えるには「自分が生きていると思える瞬間とは何か」を模索する必要もあります。私の場合は映画を作ることですが、この映画を通して「自分にとって生きていると感じる瞬間は何か」を考えてもらいたいという気持ちがあります。

――映画製作の中で工夫された点、苦労された点はありますか?
 今回の作品では、本田翼さんと山本美月さんの女優として経験がまだまだ浅い2人が主演でした。そこで、まず工夫した点として、2人が本当に演技を好きになり楽しめる域に達するまで、とにかくリハーサルやワークショップを行いました。そうすることで、彼女たちの新しい魅力を引き出したいという気持ちが大きくありましたね。また、原作は7年前に書かれているのですが、その時にSNSは今ほどの影響力を持っていなかったですよね。そのため、いじめはどうなるのか、17歳は何に息苦しく感じるのか、原作を今の時代に合うように変換していく作業は苦労しました。

――映画の中の舞台、ロケ地などでこだわりはありましたか?
 原作にはないですが、映画の最後に海の見える高台で主演の2人が「世界は広い」と語り合うシーンがあります。自分たちの住む町の狭さとその反対にまだ見ぬ世界が広がるという思いを視覚的に表現できる場所を東京から広島まで探しました。そして、映画に出てくる場所を苦労して見つけることができました。そこは注目して欲しい場面ですね。

――これからも続けたい、また扱いたいテーマは何ですか?
 私はこれからも、人がもがきながらそれでも生きていくという姿を撮り続けたいと思っています。それが、人にとって一番美しい姿かなと私は考えています。来年、『幼な子われらに生まれ』という映画の公開を予定しています。その映画は、再婚同士の男女が子どもを連れて結婚し、2人の子どもを妊娠した時、産むべきかと悩み始め徐々に家族の均衡が崩れていくという話です。その映画でも、もがきながら家族をなんとか成立させようと生きる父親の姿が描かれています。


和牛牧場/日本酒醸造所 視察会を開催

視察会に参加した観光・運輸・通信・生活産業部会メンバー
視察会に参加した観光・運輸・通信・生活産業部会メンバー

シドニー日本商工会議所(会頭=廣田信治:オーストラリア三菱商事会社)の観光・運輸・通信・生活産業部会(部会長=岩崎昭良:ライオン/キリンホールディングス)は11月18日、和牛牧場/日本酒醸造所の視察会を開催、22人が参加した。

参加者は、まずベルツリー・オーストラリアの牧場を訪問。オーストラリアにおける和牛の飼育方法などの説明を聞いた。続いて訪れたサン・マサムネでは、豪州で日本酒が造られるまでの過程や特徴を聞きながら清酒を試飲。さらに醸造所を見学した。


春季ソフトボール大会を開催-シドニー日本人会

優勝した豪球会ソフトボール部のメンバー
優勝した豪球会ソフトボール部のメンバー

シドニー日本人会(会長=伊藤令:オーストラリア住友商事)のレクリエーション委員会(委員長=笠原昌哉:JTBオーストラリア)は11月6日、第76回春季ソフトボール大会を開催。16チームから260人以上が参加した。

当日は、午前の予選を勝ち抜いた8チームが午後の決勝トーナメントに進出。決勝戦は、前回優勝の豪球会ソフトボール部と、機動力を絡めた攻撃で勝ち上がったるっくJTBが対戦し、初回に2点を先制されるも中盤に逆転した豪球会ソフトボール部が1点差を守り切り、連覇を達成した。次回秋季大会は2017年5月に開催予定。


福祉サロン「高齢者在宅サービス」参加者募集中

家事代行・高齢者介護サービスなどを提供する創生会インターナショナル(SSKI)が12月15日、「高齢者在宅サービスについて」と題した福祉サロンをNPO団体NCF(Northside Community Forum)の支援の下、開催する。今回はSSKI担当者によるオーストラリアにおける在宅介護や在宅支援の解説や、実際の介護についての相談受付などが、全て日本語で行われる。

今年7月にオーストラリアで始まった新たな高齢者福祉制度では、希望する福祉サービスを自分で選べるようになるなど従来と比べ大幅な変更があった。それを受けSSKIは今後も、オーストラリアの福祉サービスを学んだり、在豪高齢者事情を話し合うサロンを定期的に開催予定だという。参加希望者は下記電話番号まで問い合わせを。

■福祉サロン「第2回:在宅福祉サービスについて」
日時:12月15日(木)9:30AM~11AM
NCF会議室(10 Help St., Chatswood NSW)※ビル入り口に9:20AM集合
Tel: (02)8607-8333、0431 854 948
Email: info@jtcare.com.au
Web: www.jtcare.com.au


SBSラジオ日本語放送12月のハイライト

SBSラジオ日本語放送は毎週、火曜、木曜、土曜の午後10~11時に番組を放送している。番組は、AMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBS Radio1」を選択する方法で聞くことができる。

12月のシドニーサイドでは、クリスマスが舞台の短編「賢者の贈り物」の朗読や、柔道の銀メダリストで武道代表団としてシドニーを11月に訪れた平岡 拓晃氏などへのインタビューなどを放送する。また、美術人形作家の蒼成院母祥氏、来年1月にシドニーで公演予定のパフォーマンス集団「白A」のインタビューの放送も予定している。

シドニーサイドで放送されたインタビューは、SBSのウェブサイトで視聴することができる。インタビューは公式フェイスブックにもアップされる。

なお、毎月最終週の木曜に、日豪プレス翌月号の見どころを紹介している。次回は12月29日(木)放送予定。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
Facebook: www.facebook.com./SBSJapanese


ベスト発表賞は「パワー組」に贈られた
ベスト発表賞は「パワー組」に贈られた

NSW大学日本語研究卒業発表会
開催

NSW大学日本研究課程は10月28日、今回で7回目の開催となる日本研究選考の最終学年コースによる日本研究卒業発表会を開催した。

発表のテーマは「日本の晩婚化」や「日本の若者と留学志向」など多岐にわたったが、どのテーマにおいても日本とオーストラリアを取り巻く状況の違いなどが深く分析されており会場を訪れた日本人の多くの関心を集めていた。

発表会では5~6人を1組に計7組が発表を行った。各組は発表内容に応じ「(笑)組」(「日本の漫才とコント」に関する発表)、「ゆるキャラ組」(「日本のゆるキャラとオーストラリアのマスコット」をテーマに発表)など、馴染みやすいグループ名を付け活動。全13週間という限定された期間でテーマに沿ったリサーチや発表の準備、ポスター制作などを行い当日を迎えた形だ。

会場を訪れた全日本空輸オーストラリア支店長の定行亮氏は「リオ五輪の閉会式での東京五輪の紹介映像などを掘り下げるなど、取り上げているテーマがタイムリーで驚いた」と話す。また、発表会の最後に登壇した在シドニー日本国総領事館の大前勇雄領事は「日本についての発表でありつつ、私たち日本人には気付かないような視点でのものの見方に気付かされることが多くありがたい。今後もぜひ頑張って続けてほしい」と総評した。

同校のトムソン千尋・日本研究教授は7回目の発表会を終え「これまでのどの発表会よりもハイレベルだった」と評価する。「発表を行ったキャップストーンの学生らが努力したのももちろんですが、今年度はキャップストーン以外のクラスの学生に進行係や受付、ビデオ撮りなどを担当してもらい、発表者が発表に集中できる環境を作りました。彼らもこの先、キャップストーン・クラスを履修する学生です。今年の様子を見たことで、自分が発表する段になってどのようなことが期待されるのかを把握できたのではないかと思います。発表自体に関しては学生が皆、自分のやるべきことをやって、それぞれの自己ベストを出していたと思います。質疑応答にも例年以上に上手に答えていました。『よくやった』と褒めていいと思います」

全発表終了後に行われた審査の結果、ベスト発表賞は「日本のソフト・パワー、リオ・オリンピック閉会式」の発表を行った「パワー組」に贈られた。トムソン氏は「タイムリーなトピックで、映像も取り入れて上手にまとめていた」と評価。

プログラムを学んだ学生が日本語を生かし仕事に就くケースもある。今回、クラスをまとめきったということでリーダーシップ賞を獲得したジェイド・ロさんはすでに外資系のIT企業へと内定しており、東京の支社で働く予定だという。トムソン氏はそうした成果も含めて「本研究発表会はシドニー在住の日本語話者の皆さんに聞いて頂くことで成り立っていますので、今後ともよろしくご支援ください」と話している。


「遺言書作成の勉強会」開催

障害を持つ子どもとその家族を支援するボランティア団体・日本語療育会は11月18日、シドニーの山本法律事務所で「遺言書作成の勉強会」を開催した。講師は同事務所の山本智子弁護士。

障害児のいる家庭では一般家庭と比して遺言に対し特別な配慮が必要ではという保護者の不安と、遺言の内容やルールを英語で明確に理解をすることが困難な現状を考慮し、通常の遺言とその他の場合の作成方法、関連用語の説明、検認手続きの目安などが日本語で解説された。


今回特別に公開されたモルト・ショベル・ブルワリー
今回特別に公開されたモルト・ショベル・ブルワリー

クラフト・ビール工場見学ツアー開催

ライオン社は11月11日、キャンパーダウンのモルト・ショベル・ブルワリーでクラフト・ビール工場見学ツアーを開催した。講師は同社の岩崎昭良氏。同工場は「オーストラリア・クラフト・ビールの父」と呼ばれるチャック・ハーン氏によって設立され、通常は一般公開していない。

岩崎氏によると、オーストラリア人のビール消費量は日本人の1.7倍だが、年々減少傾向にある。だが近年、クラフト・ビール市場は急成長を遂げ、現在オーストラリア国内のクラフト・ビール醸造所は少なくとも250社に上るという。


やの氏の話に真剣に耳を傾ける参加者たち
やの氏の話に真剣に耳を傾ける参加者たち

ポジティブ心理学ワークショップが開催

心理学ワークショップ「ポジティブ・サイコロジー:シドニーに住む日本語話者へ」が11月9日、ワールドシティ日本語医療・歯科センターで開催。6人が参加した。

同セミナーでは、日本とオーストラリアのサイコロジスト資格と経験を持つ日本人サイコロジストのやのしおり氏が心理学の概要に触れた上で、「何が幸福度を決定するか」を説明した。

参加者からは「幸福度を上げる具体的な方法が分かった。明日から実践してみたい」などの声が挙がった。


学習会の様子
学習会の様子

障害児を持つ保護者の会、学習会を開催

障害のある子どもを持つ保護者の会「ジャパニーズ・ケアラーズ・グループ」(代表:ひとみグッドウィン)は10月26日、チャッツウッドのドウゲティー・センターで今年2回目の学習会を開催した。16人が参加した。

テーマは「障害児を持つ親が子どもの将来のために何をしておくべきか」。有効な遺書を作成するにあたり必要な手続きなどを中心に学んだ。当日、ボランティアで講師を務めた山本智子弁護士(YAMAMOTO ATTORNEYS代表)は参加したメンバーに対し、難しい言葉や内容を分かりやすく説明。参加者にとって、今後の方向性を見い出し、第1歩を踏み出すことができる有意義な学習会となった。

ジャパニーズ・ケアラーズ・グループはNSW州政府から公式な資金援助の下、運営を行っている非営利団体。チャッツウッドを中心にノース・エリアで16年以上活動を続けている。

毎月第2、4水曜日の例会に参加を希望される人は、電話0411-139-872(ひとみ)もしくはEメール(fumikae@tpg.com.au)まで連絡を。


ステージで演奏する児童たち
ステージで演奏する児童たち

シドニー日本人学校スクール・コンサート開催

シドニー北部テリー・ヒルズのシドニー日本人学校で11月4日、児童・生徒出演による毎年恒例のスクール・コンサートが開催された。同コンサートは子どもたちの日頃の学びの成果の発表と、日本人学級と国際学級合同の交流とを兼ねて、同校が主催。今回はキンディーからイヤー9の子どもたち220人が参加し、「威風堂々」や「明日があるさ」など19曲の合唱・合奏を披露した。


全豪オープン、プレ開幕セレモニーが東京で開催

ゲストのウッドブリッジさんと全豪優勝カップ
ゲストのウッドブリッジさんと全豪優勝カップ

東京・六本木ヒルズで10月20日、テニス・オーストラリア(TA)の主催で2017年全豪オープンのプレ開幕セレモニーが行われた。

TAのベン・スラック国際ビジネス部長が全豪オープンの概要やメルボルン魅力などをアピール。また、グランド・スラム・ダブルス16回の優勝を誇り、史上最高のダブルス・プレーヤーと称賛される豪州のトッド・ウッドブリッジ氏が全豪オープンの魅力を語った。会場は全豪オープンの男女優勝カップが展示されるなど華やかなムードに包まれ、錦織圭選手のビデオ・スピーチでは、参加者からも大きな歓声が上がった。

2014年の統計によると、全豪オープンを訪問するビジターの中で日本人はトップ。TAやビクトリア州政府は、錦織選手や大坂なおみ選手の活躍によって、日本人観光客の更なる増加を望んでいるという。(文・写真=板屋雅博)


アボリジニー・アート展、東京・銀座で開催

地図でアボリジニー居住地帯を説明する内田さん(Photo: 青木公)
地図でアボリジニー居住地帯を説明する内田さん(Photo: 青木公)
長年にわたりアボリジニーと信頼関係を築き上げてきた(Photo: 板屋雅博)
長年にわたりアボリジニーと信頼関係を築き上げてきた(Photo: 板屋雅博)

メルボルン在住24年でアボリジニー・アート第一人者の内田真弓さんが11月2~8日、東京・銀座三越のギャラリーで、アボリジニー・アート展を開いた。内田さんは北部準州や南オーストラリア州のアボリジニー住居区に入り、点描画のプロデュースを開始。東京や神戸で画展を催して10年になる。

州政府や画商、アート・アドバイザーが、優れたアボリジニーの描き手を発掘する一方、収入源となるのを知った描き手一族が多く制作するようになった。内田さんは、中央砂漠地帯に出かけて、オリジナリティーのある描き手を探し出し、日本に紹介するようになった。

会場で、内田さんによるギャラリー・トークには、数十人の美術愛好者が集まった。岩手や山形などからも、インターネット情報で知った愛好者が来るほど。1点数十万円の作品が売れるようになった。

「アメリカやヨーロッパでも、アボリジニー絵画は人気がある。日本では特にコレクター(収集家)がいるわけではないが、毎年開催することで、アボリジニー・アートが広く知られるようになった。私は種まき役です」と、内田さんは言っている。(青木公)

アボリジニー・アートへの更なる情熱

内田さんは20年前、当時は日本では全く知られていなかったアボリジニー・アートを日本に紹介し、多くのアボリジニー・アート・ファンを作ってきた。豪州政府のアート・センターが内陸部各地に設置され、「アボリジニー・アートが世界で有名になるにつれ俗化、商業化してきた」と内田さんは嘆く。

よりレベルの高い作品を求め、内田さんはたった1人で4輪駆動車を走らせ、アウトバックのアボリジニー居住区を回ってきた。ひと口にアボリジニーと言っても、言語も文化も違うさまざまな部族があり、外部の接触を拒む部族も多い。だが、アボリジニーとの長年にわたるネットワークを生かし、真弓さんはコンタクトを許されている。

今回のアート展では最近収集した素晴らしい作品の数々を展示。「水をモチーフにしたビジュアルで繊細な作品が特徴的」と真弓さんは解説した。多くのファンの支持を受けて、内田さんはアボリジニー・アートへの更なる情熱を燃やしている。(板屋雅博)


大堀相馬焼の展示即売会が開催

350年以上の歴史を誇る日本の伝統工芸品、大堀相馬焼の展示即売会が12月17日、バルメインの旅館「豪寿庵」で開催される。

青いひび割れと走り駒の絵付け、二重焼きの特徴で知られる大堀相馬焼は、福島県浪江町大堀地区一円の窯元たちにより現代に伝えられてきたが、2011年の東日本大震災により大きな被害を受けた。一時は存続が危ぶまれたが、現在は窯を移し再興に向けて奮闘している。

今回、「松永窯」4代目の松永武さんらが来豪。シドニーでは入手困難な伝統和陶器「大堀相馬焼」の湯呑や皿、お茶碗などが多数展示される。当日は茶のデモンストレーションが行われる他、ドア・プライズも用意される。

■大堀相馬焼展示即売会
日時:12月17日(土)2:30PM~
会場:旅館「豪寿庵」(208 Darling St., Balmain NSW)
料金:入場無料
問い合わせ: info@artlab.com
Web: soma-yaki.com/sydney2016


オープニング・イベントでのテープ・カットの様子
オープニング・イベントでのテープ・カットの様子
生活雑貨、ファッション雑貨が並ぶ店内
生活雑貨、ファッション雑貨が並ぶ店内

大手日用雑貨店「MINISO」
シドニーにオープン

日本に本社を持つ株式会社名創優品産業が10月28日、日用雑貨店「MINISO(ミニソー)」のシドニー初の旗艦店となるウエストフィールド・ハーストビル店とボンダイ・ジャンクション店を同時オープンした。

日本で「メイソウ」の名で親しまれる同店では、シンプルで機能的なキッチン用品や文房具、ファッション雑貨などが10ドル前後で購入可能。多くの買い物客が訪れたハーストビル店のオープニング・イベントでは、MINISOブランド設立者で統括デザイナーの三宅順也氏らによるテープ・カットの他、和太鼓の演奏や鏡割りなどが行われた。

三宅氏は「日本と比べ物価の高いオーストラリアでも、高品質で洗練されたシンプルなデザインの商品を低価格で提供することがMINISOのモットー。MINISOの生活雑貨用品を生活クオリティーの向上に役立てて頂ければ」と話している。

商品デザインは三宅氏の他、ノルウェーやデンマークなど北欧出身のデザイナーが担当。MINISOはオーストラリア国内で更に3店舗を年内に開店予定で、全世界でも現在の1,400店舗から2020年までに6,000店舗まで増やすことを視野に入れているという。

■MINISO
住所:Shop 135-139 , Level 1 Westfield Hurstville, Park Rd. & Cross St., Hurstville NSW(ウエストフィールド・ハーストビル店)、169 Oxford St., Bondi Junction NSW(ボンダイ・ジャンクション店)
Web: www.miniso.com


クリスタル ・シンギング・ボウルを演奏するグッドウィンさん
クリスタル ・シンギング・ボウルを演奏するグッドウィンさん

第4回「クリスタル・サウンド in フル・ムーン」が開催

神聖なクリスタル・シンギング・ボウルの響きを聞きながら、満月を楽しむ会「第4回クリスタル・サウンド  in フルムーン」が11月13日、シドニー北部チャッツウッドのひとみグッドウィンさん私邸で開催され、31人が参加した。

当日は主催のひとみさんがクリスタル・シンギング・ボウルを演奏後、参加者は天体望遠鏡で大きく輝く月面を見るなどして楽しんだ。

参加した春日谷由美さんは「月の光と透き通るクリスタル・シンギング・ボウルの響きに感動した」と話した。

今回は今年唯一のスーパー・ムーン。その中でも、68年ぶりに地球へ最接近した特別な満月で、同距離のスーパー・ムーンが見られるのは20年後と言われている。次のスーパー・ムーンは2018年の元旦に見られるという。


JETプログラム参加者
レイモンド・ローチェ氏インタビュー

レイモンド・ローチェ氏(オーストレイド・シドニー・オフィスで)
レイモンド・ローチェ氏(オーストレイド・シドニー・オフィスで)

海外の青年を日本の自治体に招致し、地域レベルでの国際交流の推進を図ることを目的としたJET(The Japan Exchange and Teaching)プログラム。大学卒業後の2004年から2年間、同プログラムの国際交流員として派遣されたオーストラリア人のレイモンド・ローチェ氏(33)に、プログラムへ参加した理由やプログラムを通して見えた日本の姿について話をうかがった。(聞き手:山内亮治)

――プログラムへの参加を決めた直接のモチベーションとなったものは何でしたか?
 私は、オーストラリア人の父と日本人の母の間に生まれ、オーストラリアで育ったので、子どもの頃から日本の文化や歴史を勉強したいという思いがありました。そこで、日本語の勉強だけでなく、自分のルーツについて知りたいという気持ちが強かったですね。

――プログラム参加中の活動内容を教えてください。
 精華町役場の総務部企画調整課で国際交流員として仕事をしました。精華町は関西文化学術研究都市の中心地であり、研究所と研究機関がたくさん集まる場所です。そのため、外国人の研究員も多く生活する地域でした。具体的な活動としては、研究機関で働く日本人研究員と外国人研究員のつなぎ役となるだけでなく、外国人研究員の日常生活そのものの支援などを行いました。また、月に1回は英語の広報誌を作成したり、姉妹都市交流など市町村レベルでの文化交流のサポートも行いました。

――日本での2年間の経験はご自身にどのように還元されましたか?
 日本で仕事をすることで、日本人がすごく仕事に集中し、よく働くというのは間違いないと感じました。そういう日本人と共に働くことで「日本での仕事の基準」が自分の中にできました。なので、オーストラリアに帰国してからは仕事が楽に感じましたね。日本人の仕事に対する高い基準が、自分の中のプロ精神を作り上げてくれたからだと思います。

――仕事以外で、日本での生活で感銘を受けた部分は何かありますか?
 日本に来て、オーストラリアでは経験のなかった空手を始めました。その空手を通して日本の本物の伝統を学んだと思っています。例えば、「礼に始まり礼に終わる」という部分。空手の中では常に礼儀をもって相手に接していますが、これはビジネスの文化にも通じているものだと思います。この日本人の礼を持ってリスペクトし合う部分はとても好きですね。

――今後のビジョンについて教えていただけますか?
 現在、日本は対豪投資のパートナーとしてアメリカに次いで2番目に大きな相手国です。それはつまり、オーストラリアの経済成長にとって日本はすごく大きな存在ということを意味します。今は在大阪オーストラリア総領事館で働いていますが、今後はオーストラリアを代表するという気持ちで両国の関係をより強くするための仕事ができればと思っています。

■プロフィル
1983年生まれ、シドニー出身。在大阪オーストラリア総領事館勤務。大学卒業後の2004年から2年間JETプログラムに参加。プログラム終了後は旭金属株式会社で勤務し、2008年にオーストラリアに帰国。帰国後はJETROシドニー事務所勤務を経て、現在に至る


日本を代表し読経を行った渡部重信氏(中央)
日本を代表し読経を行った渡部重信氏(中央)

タイ国王追悼式典、日本を代表し読経

70年以上タイに君臨したプミポン・アドュンヤデート国王が10月13日に88歳で逝去されました。これを受けて同月17日、国王を追悼する式典がダーリングハーバーで行われ、日本を代表して、西本願寺の渡部開教使がメッセージと読経を捧げました。

亡き国王は仏教に深く帰依し、保護され、一方で社会事業にも自ら国民と一緒に汗を流し、政治の安定を支え、全ての国民から敬われていたのを如実に示すかのように、会場のタンバロング・パークはオーストラリア中のタイ人が集ったかに見えるほどでした。広いパーク内は、喪服を着たタイ人で黒1色に染まり、僧侶たちの読経に合わせ、一緒に手を合わせて一心に読経する姿はさすが仏教国であると感じたことでした。
(文=渡部重信・浄土真宗本願寺派(西本願寺)開教使/オーストラリア開教事務所所長)


小疇節子氏油絵展、ジャパン・ファウンデーションで開催

日豪両国で長年活躍する日本人画家で絵画教室「スタジオうるる」を主宰する小疇(こあぜ)節子氏の絵画展が、12月7日から2017年1月13日までシドニーのジャパン・ファウンデーション・ギャラリーで開催される。後援はシドニー日本クラブ。「珠玉の美 – Traditional Beauty in Japan -」と題された同展では、歌舞伎、花魁、芸者などの日本伝統芸能の世界などをモチーフにした油絵作品が展示され、入場は無料。12月6日午後6時からはオープニング・セレモニーも行われる。

■小疇節子油絵展「珠玉の美 – Traditional Beauty in Japan -」
日時:12月7日(水)~2017年1月13日(金)の月~金10AM~6PM ※12月23日(金)~2017年1月3日(火)及び土・日は閉館
会場:The Japan Foundation, Sydney(Level 4, Central Park, 28 Broadway Chippendale NSW)
料金:入場無料
問い合わせ:(02)8239-0055、reception@jpf.org.au
Web: http://jpf.org.au(ジャパン・ファウンデーション)、www.studioululu.com(スタジオうるる)


壁に描かれた街に絵を描き加える参加者たち(Photo: ファーズみどり)
壁に描かれた街に絵を描き加える参加者たち(Photo: ファーズみどり)

バランガルーでグラフィティー・アート・イベント開催

日本とオーストラリアの芸術家をつなぐアート・コンサルタント団体「アーツピープル(Arts People)」が11月13日、東京からイラストレーター兼アート・ディレクターの高橋信雅氏を招き、一般参加型の子ども向けイベント「アート・ニンジャ」をシドニーのバランガルー地区南部で開催した。

設置された黒い壁に高橋氏が描いた「街」のグラフィティー・アートに、参加者の子どもたちは思い思いの絵をカラフルなペンで描き加え、晴天の中でのアート体験を楽しんだ。壁の絵は同地区で現在も公開中。


NSW州立美術館・日本語ボランティア・ガイド便り
ヌード展~テート・コレクションより~


先月号に引き続き、現在開催中の展覧会をご紹介します。今回の展覧会はロンドン・テートから、19世紀からの200年に及ぶヌード作品の数々が来ています。歴史的絵画と言われる美しい作品から始まり、ピカソ、マティス、モジリアーニ、ジョルジョ・デ・キリコ、フランシス・ベーコン、ルイーズ・ブルジョアといった現代アートに至るまで見どころが満載です。

そして、やはりこの展覧会の最大の見どころはロダンの彫刻“The Kiss”です。思わず息をのむほど美しく、既にヨーロッパでこの彫刻作品をご覧になった方にも今回もう一度見て頂きたいすばらしさです。当美術館の照明を落としたメイン・エキシビション会場で真っ白に浮かび上がるような美しいロダン彫刻をお楽しみください。

来年2月5日までの期間中(12月24日~1月4日を除く)、毎週水曜と土曜の11時から日本語ツアーを開催しています。皆様のご参加をお待ちしています。

別途入場料がかかります。詳細はウェブサイト(Web: www.artgallery.nsw.gov.au/exhibitions/nude)をご参照下さい。(投稿=コミュニティー・アンバサダー:渡辺恵理子)

■ヌード展~テート・コレクションより~
Tel: (02)9225-1700(英語)
Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au(日本語可)
Web: www.artgallery.nsw.gov.au/exhibitions/nude
備考:無料日本語ハイライト・ツアーは毎週金曜日11AM開始

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る