2017年5月 メルボルン/ローカル・コミュニティー・ニュース

公開講座を行ったアダム・リャオ氏
公開講座を行ったアダム・リャオ氏

メルボルン大学、日本語教育100周年

シェフのアダム・リャオ氏も講演

メルボルン大学の日本語教育100周年を記念して3月31日、同大シドニー・マイヤー・アジア・センター内で記念セレモニーが開催された。在メルボルン日本国総領事館から田辺首席領事らが来賓として参加し、卒業生や関係者などおよそ50人が出席して同大学の発展と日本語教育の普及を願った。

同大学の日本語教育は1917年に稲垣蒙志氏が個人授業として始めたことから開講。第2次世界大戦の勃発により一時閉講を余儀なくされたが61年には東洋学科が新設され、現在では日本語・日本研究関連の科目の登録者数は1,600人を超えている。近年は日本文化に興味がある留学生が多く、日本語を学ぶ生徒は増加傾向にある。

メルボルン大学アジア・インスティテュートの小川晃弘教授は「本学の日本語・日本研究の強みは言語の習得に加え、社会学、人類学、政治学、文学、言語学など多様性があること。これはオーストラリアの大学における日本語・日本研究プログラムとしてはトップ・レベルだと思う」と話し、学生がさまざまな角度から日本の社会や文化を学ぶために経験豊かな教師陣をそろえる。

多くの聴講者が訪れたリャオ氏の公開講座
多くの聴講者が訪れたリャオ氏の公開講座

記念セレモニー後は会場を移し、テレビでおなじみの人気シェフで日本とゆかりが深いアダム・リャオ氏が「日本と私、現在と未来」と題した公開講座を開催した。同氏は2010年に料理番組『マスターシェフ』で優勝する前は、企業弁護士として日本に赴任していた。日本の食文化に興味を持ったことをきっかけに日本語を習得したことなど、エピソードをふまえてユーモアたっぷりに話し、満員の会場を沸かせた。講演後の質疑応答では観客からの質問に答え、時おり流暢な日本語も披露した。


豪選手、メルボルン・ビクトリーから日本へ移籍

サッカー・オーストラリア代表MFオリヴァー・ボザニッチが、メルボルン・ビクトリーからヴァンフォーレ甲府に移籍する。3月21日、正式に契約したと両クラブから発表された。ボザニッチはシドニー生まれ。2008年に英国レディングFCでプロ契約後は英国、スイスで長くプレーした。14年のW杯のオーストラリア代表メンバーに選出され、15年からメルボルンに活躍の場所を移した。チームの要であるMFを欠いたことで、メルボルン・ビクトリーFCの勝負のゆくえが危ぶまれるところだが、同FCが新たな司令塔を投入するか今後注目される。


試食が出来るチケットは完売し、会場には多くの人が訪れた
試食が出来るチケットは完売し、会場には多くの人が訪れた

新進気鋭シェフ長谷川在佑氏が来豪
マスター・クラスで実演

和食界の風雲児・長谷川在佑氏の調理実演と試食を行う催しが4月1日、メルボルン市内フェデレーション・スクエアにあるディーキン・エッジを会場に開催された。メルボルン・ワイン・アンド・フードフェスティバルが主催し、世界中からトップ・クラスのシェフを招いて実演・試食をする美食イベント「マスター・クラス」の企画として行われた。

長谷川氏は東京・神宮前にある日本料理店「傳(でん)」のオーナー・シェフ。開店からわずか3年目でミシュラン2つ星を獲得し、現在、世界から注目を浴びている料理人だ。昨年12月に店を神宮前に移転してからも数カ月先まで予約で満席となっており、その半数以上が海外からの予約。

長谷川在佑シェフ
長谷川在佑シェフ

冒頭で長谷川氏は料理人になったきっかけ、日本料理に対する思い、メニューのアイデアなどをユーモアを交えて話した。店で実際に出している「最中(もなか)」の間にみそ漬けにしたフォアグラを挟んだ前菜が出されると、和洋の味の組み合わせに観客は舌鼓を打っていた。更に、持ち帰り用に使う紙箱が各テーブルに届くと、観客テーブルからは驚きの声が上がった。これはお店の人気メニューの1つ「傳タッキー・フライド・チキン(DFC)」をデリバリー・スタイルで届けたもので、長谷川氏の「お客様を驚かせたい、喜ばせたい」という気持ちから始まったメニューだそうだ。調理実演ではこの作り方を観客の前で披露、手羽先の中に入れるもち米の仕込みや、揚げ方を丁寧に伝授していた。

「料理を出すだけがレストランではない。どうしたらゲストが楽しめるかを常に考える」という長谷川氏。料理を作りながら、客の笑顔も作る。シェフの人気の一番の秘密はこの「真のエンターテイナー性」にありそうだ。

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