2017年9月 ニュース/コミュニティー(2)

キャンパス・ツアーに訪れた福島県の高校生たち

キャンパス・ツアーに訪れた福島県の高校生たち

福島県の高校生、シドニー工科大学を見学訪問

福島県の高校生29人が8月3日、シドニー工科大学(UTS)のキャンパス・ツアーに訪れた。今回の訪問は福島県が主催する派遣事業のプログラムで生徒たちはそれぞれホームステイ先に滞在。政府系組織や福島にゆかりのある人びとに会うなどさまざまな活動を行い、キャンパス・ツアーもプログラムの一部として組まれた。

高校生がキャンパス・ツアーを行った最中には、引率者らを対象に福島県の学生をサポートするボランティア団体、レインボーステイ・プロジェクトの平野由起子氏らが、活動内容を報告した。引率者の福島市・市民安全部定住交流課・板垣真也氏は滞在を振り返り、「海外は初めてという子どもたちも多く、英語もあまり話せない状況の中、よく頑張っていたと思います。短い期間でひと回りもふた回りも大きくなったように感じます」と話した。


講演を行う尾辻恵美博士

講演を行う尾辻恵美博士

尾辻恵美博士、マルチリンガルの強みを講演
HSC日本語対策委員会・年次総会

日本語の試験を受けるうえでの不公平さをなくすためのロビー活動を行っているHSC日本語対策委員会は、8月19日、HSC日本語対策委員会年次総会をシドニー工科大学で行った。総会では、プログラム活動の認知を目的に、毎年ゲスト・スピーカーを招いており、今年はシドニー工科大学で日本語・文化プログラムのコーディネーターとして活躍する尾辻恵美博士が「マルチリンガル(多言語話者)であることの強み」をテーマに講演を行った。

講演後はシドニー出身のチェリスト、文梨耀氏によるチェロ演奏が行われた。文梨氏は現在英国マンチェスターにある音楽学校に留学中で、期間延長を目指し、ファンド・レイジングを行っている。

■ファンド・レイジング
Web: www.mycause.com.au/page/127358/manchesteradventure


奇麗に花開いた桜に多くの人がカメラを向けた

奇麗に花開いた桜に多くの人がカメラを向けた

シドニー桜祭り、オーバンで開催

シドニー西郊オーバンにあるボタニックガーデンズの日本庭園で8月18〜27日にわたり、春の訪れである桜の開花を祝うシドニー桜祭りが開催された。例年、大勢のオーストラリア人や日本人でにぎわうイベントだが、年々その規模は拡大され、今年は人気を博したアニメ映画「君の名は。」の上映会や豪州の人気テレビ番組「マスターシェフ」優勝者であり日本食推進に尽力する、アダム・リャオ氏による講演イベントなどさまざまなプログラムが用意された。

市内で人気の日本食レストラン鱒屋水産は寿司を始めとしたお弁当の販売を行った

市内で人気の日本食レストラン鱒屋水産は寿司を始めとしたお弁当の販売を行った
昨年シドニーに進出のホットモットはカレーライスなどのお弁当を販売した

昨年シドニーに進出のホットモットはカレーライスなどのお弁当を販売した

スピーチ発表者と審査員及び協賛企業の皆さん

スピーチ発表者と審査員及び協賛企業の皆さん

JCS日本語学校スピーチ・コンテストが開催

JCS(シドニー日本クラブ)日本語学校シティー校は8月19日、NSW州立ウルティモ・パブリック・スクールで「第4回JCS日本語スピーチ・コンテスト」を開催した。

同コンテストは、シドニーの教育機関において日本語を学ぶ子どもたちに、日本語によるスピーチ発表の場の提供を通じ、日本語への興味・学習意欲の向上を図る目的で始まった。また、日本語でスピーチを行うことで日本語能力の向上を目指すことも狙いとしている。

審査員には、在シドニー日本国領事館の八重樫好則領事、八尋好孝校長(ワールド・ジャパニーズ・ランゲージ・センター)、小黒義之講師(シドニー工科大学日本語ランゲージ・アンド・カルチャー)、阿部圭志先生(ジョージズ・リバー・グラマー)、ホジュキンソン恭子先生(ショア・スクール、ウィノナ・スクール)、水越有史郎会長(シドニー日本クラブ)の6人が参加。

当日、「わたし/ぼくが、がんばっていること」というテーマの下、幼稚園から高校生まで学年によって分けられた9つの部門別に28人がスピーチを発表。各部門の優秀賞者の発表者にはトロフィーと協賛企業の日本航空株式会社、JTBオーストラリア、紀伊国屋書店より副賞が贈られた。

中学生部門優秀賞のコステロ・リアノンさんは「まさか自分が優秀賞に選ばれると思っていなかったのでびっくりした。このような受賞の経験は初めてなのでとてもうれしい」と喜びを語った。


第2回英検、漢検、RENCLUBで開催

シドニー北部チャッツウッドのRENCLUBで、実用英語技能検定試験(英検)と日本漢字能力検定試験(漢検)が開催される。英検は2級、準2級、3〜5級、漢検は2級、準2級、3〜10級が受検できる。

会場となるRENCLUBは本紙コラムでもおなじみの書家れん氏が主宰する書道教室。同教室に通う小学生の子どもを持つ保護者からの要望により第1回漢検の実施が昨年実現した。それに伴い、今年は英検の実地もされる。漢検は、子どもから大人まで気軽に受検可能で子どもの日本語学習補助の他、海外に居住し漢字を書く機会が少なくなった大人が挑戦するのも良さそうだ。

英検の試験日は10月7日(土)で、申し込み締め切りは9月8日(金)。また、漢検の試験日は10月28日(土)で申し込み締め切りは9月25日(月)。漢検の一般者向けの試験はRENCLUB以外で行われないため、キャンベラやメルボルンなどの方にもお薦めだ。どちらも定員になり次第締め切られるので、希望者は早めに申し込みを。

■RENCLUB
日程:英検10月7日(土)、漢検10月7日(土)
会場:RENCLUB (Suite 503, Level 5, 2 Help St., Chatswood NSW)
料金:英検2級$120、英検準2級$110、英検3級$75、英検4級$50、英検5級$45、漢検2級$85、漢検準2~4級$60、漢検5~7級$55、漢検8~10級$45
Tel: (02)8970–3575
Email: renclub@gmail.com


表彰パーティーで優勝トロフィーを持つ土方選手(右)とフィン・レイノルド選手(左)

表彰パーティーで優勝トロフィーを持つ土方選手(右)とフィン・レイノルド選手(左)

テニス土方選手、ITFグレードB2でダブルス初優勝

シドニー在住の土方凛輝選手(16)は、8月7〜11日までフィジーのラウトカで開催された国際テニス連盟(ITF)の「オセアニア・クローズド・ジュニア・チャンピオンシップス」のグレードB2ダブルスで初優勝を果たした。

土方凛輝(AUS)、フィン・レイノルド(NZL)ペアは、準決勝でウイル・ハン(AUS)、トリスタン・スクールケイト(AUS)ペアに(6-3、6-3)で勝利。決勝はケン・カバラック(AUS)、キャンベル・サルモン(AUS)ペアの棄権により優勝となった。

土方選手の今後の予定は、8月16日から欧州遠征に出発し、ITF4大会に出場した後、9月18〜23日、ハンガリーのブダペスト行われる「ジュニア・デビス・カップ世界大会」に出場する。

世界大会では優勝を目指すと決意を新たにしている土方選手。今後の活躍に大いに期待したい。


ゴードンに移り最初の法要となったお盆並びに寺基移転法要で

ゴードンに移り最初の法要となったお盆並びに寺基移転法要で

浄土真宗本願寺派
オーストラリア開教事務所が移転

リンドフィールドにあった浄土真宗本願寺派(西本願寺)オーストラリア開教事務所が、7月末に新しくゴードンに移り、最初の法要となったお盆並びに寺基移転法要が多くの参拝者と共に8月20日に行われた。

今後も日曜礼拝を午前11時から行い、渡部所長は「心を落ち着け、お経をあげ、いつもと違う日曜日を過ごしたいと思われる方は、ぜひお参りください」とコメントした。新しい開教事務所の場所は下記のとおり。

■浄土真宗本願寺派(西本願寺)オーストラリア開教事務所
場所: Hongwanji Buddhist Mission of Australia (732 Pacific Hwy., Gordon NSW)
Tel: (02)9403-1256
Email: hbma@optusnet.com.au


裏千家シドニー協会「春の茶会」開催

裏千家シドニー協会は10月15日、シドニー市内のロイヤル・ボタニック・ガーデン内メイデン・シアターで春の茶会を行う。毎年恒例のこの茶会は今年、春の開催となり、植物園内の花を愛でながら伝統的な日本の茶道に触れられる。

当日は午前11時から45分刻みに6セッションが行われ、畳席での落ち着いた雰囲気のお点前といす席でのリラックスした茶席が用意され、薄茶とお菓子が振る舞われる。

■裏千家シドニー協会
日程: 10月15日11AM~3PM(45分ごとに計6セッション)
場所: ボタニック・ガーデン内メイデン・シアター(Mrs. Macquaries Rd., Sydney NSW)
料金:$25(チケットは要予約)
Email: chado.sydney@gmail.com
Web: www.trybooking.com/302663(チケットのお申し込み)


丁寧に生け花の指導をする多田喜巳氏

丁寧に生け花の指導をする多田喜巳氏

草月流「華と膳と美と食と」イベント開催

8月8日、シドニー市内のグレース・ホテル内にあるレストラン「達磨 Gold Class Daruma」で、「華と膳と美と食と」イベントが開催された。

茶室での抹茶と菓子のもてなしから始まり、多田喜巳氏による生け花のデモンストレーションやワークショプが行われた。また、昼食は特別会席が用意され参加者は至極の時間を過ごした。

10月にも同様のイベントを開催する予定。草月流シドニー支部は、チャッツウッドで定期的に生け花のクラスも行っている。

■草月流シドニー支部
Tel: 0421-327-390
Email: 7elements.rei@gmail.com


NSW豪日協会主催、大相撲観戦の夕食会を開催

NSW豪日協会(AJS)は9月17日、シドニー市北部クロウズ・ネストの日本食レストラン「札幌」で、NHK大相撲中継を観戦する夕食会を開催する。

夕食会では、大相撲の実況中継を見ながら和食が楽しめ、好取組でのドア・プライズも用意される。参加を希望される場合、13日までに下記の申し込み先まで連絡を。

■大相撲観戦の夕食会
日時:9月17日(日)5: 30PM~
会場:札幌レストラン(94 Willoughby Rd., Crows Nest NSW)
Tel: (02) 9436-3435
料金:大人$55(夕食+1ドリンク付き)、子ども(小学生)$25
申し込みと支払い先:NSW AJS(www.ajsnsw.org.au)のEVENTページ


オープニングであいさつをした竹若敬三在シドニー日本国総領事を囲んで

オープニングであいさつをした竹若敬三在シドニー日本国総領事を囲んで

小原流 生け花エキシビジョン開催

シドニーで活躍する小原流愛好家20人による生け花展示会が、8月4〜13日までシドニー北部のテリー・ヒルズにあるジャパニーズ・アンティーク・ショップ「EDO ARTS」で開催された。

5日には、竹若敬三在シドニー日本国総領事によるオープニング・スピーチに続き、インストラクター中野邦子氏による、小原流独特の琳派調生け花の珍しい椿を3種使ったデモンストレーションが行われた。さまざまな生け花展示と共に日本の情緒を醸し出した会場には多くの参列者が訪れ、和やかなにぎわいを見せた。


定期演奏会のポスター

定期演奏会のポスター

ストラスフィールド交響楽団演奏会を開催

シドニー在住の日本人指揮者、村松貞治氏が音楽監督を務めるストラスフィールド交響楽団の演奏会が9月15〜17日の3日間にわたり開催される。

15日の演奏会は「Sydney Survivorship Centre Benefit Concert」と題し、カレッジ合唱団とシドニーさくら合唱団と合同でピーターシャム・タウンホールで行われ、チケットの売上は全て、がん患者のための機関であるシドニー・サバイバーシップ・センターに寄付される。

また、16、17日の定期演奏会は、同市西郊のストラスフィールド・タウンホールで開催。全日程で両会場とも、曲目はヴェルディ作曲『椿姫』、ロッシーニ作曲『セビリアの理髪師』、プッチーニ作曲『蝶々夫人』、ウェーバー作曲『魔弾の射手』、ビゼー作曲『カルメン』、『真珠採り』、ワーグナー作曲『ニュルンベルクのマイスタージンガー』、「ローエングリン』、マスカーニ作曲『カヴァレリア・ルスティカーナ』など。

村松氏は愛知県岡崎市出身。1997年に英国に渡り、英国王立北音楽院やシドニー音楽院などで学び、欧州各地やオーストラリアで研鑽を積んだ。現在はストラスフィールド交響楽団の音楽監督を務める。

■Sydney Survivorship Centre Benefit Concert
日時:9月15日(金)8PM開演
会場:ピーターシャム・タウンホール(107 Crystal St., Petersham NSW)
料金:大人$50、シニア$30、ファミリー$130
Web: slhd.nsw.gov.au/events/CRGH-SSC/(チケット・詳細)、www.sadaharu.net(村松貞治氏の公式ウェブサイト)

■ストラスフィールド交響楽団定期演奏会
日時:9月16日(土)7PM開演、17日(日)2:30PM開演
会場:ストラスフィールド・タウンホール(Cnr. Redmyre and Homebush Rds., Strathfield NSW)
料金:大人$30、シニア$20、ファミリー$80
Web: www.strathfieldsymphony.org.au(チケット・詳細)、www.sadaharu.net(村松貞治氏の公式ウェブサイト)


豪州かりゆし会
沖縄で会意見交換会に参加

沖縄の伝統文化や芸能、音楽をオーストラリアに紹介し、普及をしながらチャリティー活動なども行う豪州かりゆし会の飯島浩樹会長とパーソンズ金城智子副会長が沖縄を訪れ「国際ひやみかち節コンクール」を国際的に広めるための意見交換会に参加した。また、その活動が8月18日付の琉球新報で掲載された。沖縄民謡「ひやみかち節」を未来に歌いつないでいこうと2012年に初開催された同コンクールを世界へ広めるため、豪州かりゆし会は今後も活動を続ける。


「死」をテーマに語り合うデス・カフェ開催

シドニー南部チャイナタウン、ジョージ・ストリートとキャンベル・ストリートの角に位置するスターバックス・カフェで9月28日、日本語によるデス・カフェが開催する。

「デス・カフェ」とは、人が亡くなることや死後の悲しみについて語るボランティア・ベースのサロンのことで、何でも気軽に話せる雰囲気の中、オーストラリアの各都市や日本を含む全世界で展開されている(参考:deathcafe.com)。

大事な人が亡くなった体験、自分が老いて行くこと、亡くなることの捉え方などについて率直に話し合うことができる。過去の参加者は、普段なかなか話せないような内容を話せたことで、不安が幾分も和らぎ、勇気・元気が出たという人も。今後も年に4回程度、定期的に開催予定だ。

ファシリテーターは日本人サイコロジストのやのしおり氏が務める。参加費は、会場での自分の飲み物代のみ。予約・お問い合わせは、下記の電話番号まで。

■日本語デス・カフェ in シドニー
日時:9月28日(木)11AM~12:15PM
場所:ジョージ・ストリートとキャンベル・ストリートの角に位置するスターバックス・カフェ(Capitol Square, G01/730-742 George St., Haymarket NSW)
Tel: 0416-006-835
Facebook: www.facebook.com/deathcafejasyd


■NSW州立美術館・日本語ボランティア・ガイド便り
アーチボルド(Archibald)展2017

Agatha Gothe-Snape with Mitch Cairns and in front of his 2017 Archibald winning portrait at the Art Gallery of NSW. Photo: Felicity Jenkins, AGNSW

Agatha Gothe-Snape with Mitch Cairns and in front of his 2017 Archibald winning portrait at the Art Gallery of NSW. Photo: Felicity Jenkins, AGNSW

NSW州立美術館では恒例のアーチボルド展が開催されています。今年で96回目を迎え、オーストラリアで最も長い歴史があり権威のある肖像画の公募展です。各界のセレブリティーなど時の人たちがモデルとして描かれ話題性があり注目度が高く、毎年この季節には多くの観客を迎え美術館は活況を呈します。

今年のアーチボルド展の応募数は822点。43人のファイナリストからミッチ・ケインズの「アガサ・ゴス=スネイブ」(oil on linen,140.5x125cm)が最優秀作品に選ばれ賞金10万ドルを獲得しました。モデルに描かれたアガサはミッチのパートナーで、パフォーマンスを中心にさまざまな手法を用いた作品で国際的にも注目を集める現代アーティストです。今年2月よりオーストラリアン・アーティストで初めて森美術館で個展を開催しました。ミッチは画家でアガサは概念アートという表現媒体の違うアーティスト・カップルですが出会う前から互いの作品のファンであり今も一番の作品の理解者だと語っています。それぞれアート界の第一線で活躍している2人ですが、ミッチは共に暮らすアガサとの家庭的な空間と愛を込めて彼女をグラフィカルなタッチで描いています。ミッチのアーティストとしてもパートナーとしても尊敬するアガサへの愛情が包容された親密的なポートレート作品です。

Wynne展(オーストラリアの風景画、彫刻分野ではフィガレティブ作品)、そしてSulman展(歴史や宗教など主題性のある作品)の公募展も同時開催しています。展覧会は10月22日までとなり、日本語ガイド・ツアーも展覧会開催中の毎週水曜日午前11時より行います。(投稿=コミュニティー・アンバサダー:吉澤なほみ)

Archibald, Wynne, Sulman Prizes 2017
日時:開催中~10月22日(日)、10AM~5PM 、水曜のみ10PMまで
場所:Art Gallery of New South Wales(Art Gallery Rd., The Domain NSW)
料金:大人$18、コンセッション$16、メンバー$14、子ども$8(5~17歳)、家族(大人2人+子ども3人まで)$44
Tel: (02)9225-1700(英語)
Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au(日本語可)
アーチボルド日本語ツアー:毎週水曜11AMより(展示会のチケットを購入の上、インフォメーション・デスク前にお集まり下さい)


シドニー山梨県人会の活動
地元紙の紙面飾る

シドニー在住の山梨県出身、または家族や知人が同県出身の人びとを中心に発足したシドニー山梨県人会の活動内容が、山梨日日新聞(8月15日付)で紹介された。
オーストラリアと山梨の懸け橋となる同会の活動は、山梨の魅力を海外でPRしていく役割も担っていると掲載された。


一見すると和菓子には見えない美しさの練り切りアート@Naoto Ijichi

一見すると和菓子には見えない美しさの練り切りアート@Naoto Ijichi
繊細な作業を鮮やかな手つきで行う三堀氏@Naoto Ijichi

繊細な作業を鮮やかな手つきで行う三堀氏@Naoto Ijichi

華道家、三堀純一氏来豪
和菓子の練切の点前を披露

和菓子文化を世界に伝える菓道家、三堀純一氏が8月5日、6日の2日間にわたりシドニー北部クローズ・ネストにある日本食レストラン華樹林で和菓子の練切の点前を披露するイベントを開催した。

三堀氏は2010年のテレビ番組出演を機に、得意とする「煉切細工」を中心に2015年から作品を写真で紹介する「一日一菓WAGASHI of the Day」を開始。16年より「煉切造形の世界」を、そのお道具や所作も含め「お点前」として、「茶道」のように、おもてなしの精神を持ってお菓子を創作し振る舞う「菓道」を提唱。

華樹林でのイベントは定員30人がすぐに埋まってしまう盛況ぶり。イベントに参加し、自身も練り切り和菓子をシドニーで紹介する平野由起子さんは「彼の練り切りアートが、海外で花開き、人気が高いとのがとても理解できました。伝統的な和菓子屋の3代目でありながら、個性を生かした現代的な練り切りアートはワビ二ズムの象徴。日本を代表する和菓子職人として世界で活躍して下さるのが楽しみです」と話した。


メル校デー2017開催

メルボルン日本人学校は9月17日、恒例のオープン・デー「メル校デー」を開催する。同イベントは、生徒たちの日頃の学習成果を発表すると共に日本文化を始め、メルボルン日本人学校を紹介する同校の大きな学校行事の1つで、地域の人にも親しまれている。

当日午前は小学部による体験コーナーや、中学部の劇、全校児童・生徒による音楽発表などが行われる。午後は茶道の体験や三味線・琴の演奏、工作ブースなど、参加者の誰もが楽しめる内容となっている。また、エクレアと寿司ロールの飲食販売も予定されている。

■メル校デー
日時:9月18日(日)9:30AM~2:30PM
場所:メルボルン日本人学校(6 Ellington St., Caulfield South VIC)
Tel: (03)9528-6150
Web: www.jsm.vic.edu.au


東日本大震災特別復興支援、地域若者育成プログラム
JCSレインボー・ステイ・プロジェクト2017を終えて

2011年の東日本大震災をきっかけとして、被災地からの学生をシドニーに招待する「JCSレインボー・プロジェクト」の第7弾が今年も8月に催行されました。

今回はあしなが育英会を窓口に、3人の震災遺児が、岩手県、宮城県などから来豪しました。震災から7年が過ぎ、現在のプロジェクトは、保養中心の内容から、若者人材育成へと新しいコンセプトに移行しています。被災地の将来を支える地域若者リーダーの育成が、今後大きな課題と捉えるからです。

今年も参加した学生たちの将来の目標に沿った内容で、滞在プログラムが催行されました。宮城県石巻出身、S君(15)の将来の夢は世界に通用する和食料理人になること。父親を津波で亡くし、働く母親の代わりに3人の妹に食事の支度をしてきたそうです。料理がおいしくできると喜んでくれる妹たちを見ながら、料理の腕を磨き、多くの人に喜ばれる料理を作りたいと考えているそうです。シドニー滞在中には、NSW大学での交流会や送別会で、東北から持参したこだわりのしょうゆを使って得意の肉じゃが料理を披露しました。また、シドニー在住の料理研究家、出倉秀男氏とも面会し、現代和食のあり方、料理技術の習得方法などを真剣に議論しました。

ニュー・サウス・ウエールズ大学で交流会

ニュー・サウス・ウエールズ大学で交流会
出倉秀男氏と和食料理について議論

出倉秀男氏と和食料理について議論

今回唯一の女子参加者のMさん(15)は、絵を描く事が得意で、将来は美術の仕事に就くことが夢だそうです。今回の滞在では、現地絵画教室で子どもたちにパステル・アートを教えたり、ニュートラル・ベイの小学校で折り紙も紹介しました。子どもたちが喜んでくれたので、Mさんはとても嬉しかったそうです。また、自分が描いた絵を日本から持参し、現地の人に見せました。

最年長参加者のH君(18)は、学校ではレスリング部のキャプテンを務め、小学校時代には全国大会で2位まで勝った体育会系の男子です。彼の出身地岩手県山田町は大津波被害により町全体が壊滅状況に。彼の自宅も全壊し父親は今も行方不明のままだそうです。その後震災支援活動で参加した旅行経験に感銘を受け、将来は旅行代理店の仕事に就きたいと考えているそうです。また、今回の滞在を通し、将来オーストラリアに戻り、本場の英語を習得して就職したいと思うようになり、日本に帰国したら英語の勉強をがんばると、その決意を送別会のスピーチで語りました。他にも彼がスピーチで涙ながらに語った言葉の数々は、会場の誰もが深い感銘を受ける内容でした。

このプロジェクトを通し、毎年学生たちは滞在が終了すると、感謝して帰国しますが、これはひとえにすばらしいアクティビティーを提供してくださる現地の方のおかげです。今回も、ウイロビー市長、先住民長老、NSW大学、現地小学校、現地企業、ラグビー・チーム、ホームステイの受け入れなどたくさんの協力者の支えがあったにすぎません。我々は、このように現地と被災地をつなぐパイプ役だと考えています。

最後に、今年のプロジェクトではもう1つうれしい出来事がありました。それは、12年のプロジェクトに参加したOB学生が、現在ワーキング・ホリデーでシドニーに滞在中で、ボランティアで参加してくれたことです。彼も12年に行われた同プロジェクトで、滞在の最後に「将来恩返しをしたい」と話した学生の1人で、今年その希望が実現したのです。今後も彼のように若者が増え、親切の輪が広がるのが楽しみです。被災地の若者リーダー育成を目標に掲げる、新しいJCSレインボー・プロジェクトを、これからもどうぞよろしくお願いいたします。(投稿=JCSレインボー・プロジェクト・スタッフ一同)

ウイロビー市長、先住民長老と参加者

ウイロビー市長、先住民長老と参加者
ホームステイ先の家族との別れを惜しむS君

ホームステイ先の家族との別れを惜しむS君

男性合唱団コール・ファーマー

男性合唱団コール・ファーマー

訪豪の男性合唱団コール・ファーマー50周年演奏会

2年に1度、オーストラリアのカウラやニュージーランドのウェリントン郊外など3カ所で親善演奏会を開いている東京農業大学OBの男性合唱団「コール・ファーマー」が、創立50周年となり、7月16日に東京・浜離宮朝日ホールで88回目の定期演奏会を開催し、満員の聴き手の拍手を受けた。

50年間、音楽監督・指揮者を続けてきた升本弘さん(72)は、農大林学科の学生3人と合唱クラブを始め、1967年に合唱団を立ち上げた。吉田晋平代表によると「農大に文化の花を」という理想を掲げ、オーストラリアやニュージーランドへ友好の輪を広げてきた。

今年の演目は、シューベルトの歌曲、日本の歌からは山田耕筰の野ばら、世界的に有名な歌ではアベ・マリアなど19曲と多彩。千葉県いずみ市にある憩いの家で、春と夏に合宿して練習している。団員は社会人で、海外演奏旅行は原則自費という。

升本さんは「脳梗塞でリハビリ中だが、気持ち次第で感無量。オーストラリアやニュージーランドの戦没者墓地で、グレゴリアン聖歌と日本の歌を歌う。1977年までは、日本軍捕虜の戦没者の墓前でしか歌わなかったが、やがて心の垣根がなくなり、オーストラリアとニュージーランドの戦没者墓前でも歌うようになったのだ。両国を訪れるのは、故郷に帰るような気持ちで、死ぬまで続けたい」と心境を述べた。

伴奏のピアニスト、湯山優子さんは5代目のピアニストで、団員たちは国際的にも認知された活動を継承したいが、若い団員が入ってこないのが悩みだという。(投稿=東京・青木公)


1,800柱に平和の祈りー横浜で英連邦戦没者追悼式

横浜市保土ヶ谷区狩場町の英連邦戦没者で戦後72年の8月5日、猛暑の中、市民ら約170人が参列して追悼礼拝が行われた。住宅地の中にある墓地には第2次世界大戦で日本軍の捕虜となり、日本に連行され亡くなったオーストラリア、イギリス、カナダ、フィジーなどの将兵約1,800人が埋葬されている。

1995年に「加害の歴史を知らなくては……」との呼び掛けで実行委員会(現代表、奥津隆雄さん)が毎年夏に追悼礼拝を行って今年で23回目。式典では日本基督教団の関田寛雄牧師が「平和の道を歩みましょう」と述べ、英国在郷軍人会の東京支部、A・ホーティン代表は「和解には記憶が含まれなければいけません。そうすれば歴史は繰り返されない」と訴えた。

墓参には、オーストラリア、イギリス、カナダの駐在武官も出席、市民と共に墓を回って花を供えた。

今年は参列者が増えた。POW研究会の笹本妙子さんによると、この追悼式を始めた永瀬隆さん(故人)が活動を描いた映画『クワイ河に虹をかけた男』を見て感動し、追悼式に来た人が多かったという。永瀬さんは、日本軍が建設した泰緬鉄道工事で働かされた捕虜たちの通訳を務め、戦後1976年から元捕虜と日本軍関係者との和解の再会を実現させた。(投稿=東京・青木公)


SBSラジオ日本語放送9月のハイライト

SBSラジオ日本語放送は毎週、火曜、木曜、土曜の午後10~11時に番組を放送している。番組は、AMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBS Radio1」を選択する方法で聞くことができる。

9月のシドニーサイドでは、日本のポップ・カルチャーの祭典「SMASH! 2017」に登場した声優の伊藤静さんやDJでミュージシャンのテディ・ロイドさん、シドニー在住のデザイナーで作家のマルタ・ヴァヴジニャク-イヂチさんなどのインタビューを放送する予定。また「料理の鉄人」でおなじみの道場六三郎さんや神戸勝彦さんのインタビューなど、聞き逃してしまった先月の放送もSBSのウェブサイトで聞くことができる。

なお、毎月最終週の木曜には、日豪プレス翌月号の見どころや取材の裏話などを編集部スタッフが紹介している。次回は9月28日(木)放送予定。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
Facebook: www.facebook.com./SBSJapanese

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