2015年5月 ニュース/コミュニティー


豪バレエ団で初の日本人プリンシパルに昇格した近藤亜香さん(Photo: Justin Ridler)

初の日本人プリンシパル誕生

近藤亜香さん「とても光栄に思う」

名門オーストラリア・バレエ団でシニア・アーティストとして活躍中の近藤亜香さん(24)が4月14日、「ジゼル」の公演後にプリンシパル(最高位ダンサー)に昇進した。同バレエ団で日本人がプリンシパルになるのは初となる。

近藤さんは、1991年生まれで愛知県出身。2007年にプロ・ダンサーへの登竜門の1つであるバレエの国際コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」でオーストラリア・バレエ学校の奨学金を獲得。10年にオーストラリア・バレエ団に入団し、昨年シニア・アーティストに昇格した。

メルボルン地方紙「エイジ」によれば、近藤さんは「(昇進の知らせを聞いた時は)驚きのあまり息をのんだ。翌朝起きた時にやっと実感がわいてきた。とても光栄に思います」とコメントしている。



アジア王者に輝いたジャパン・ベースボール・クラブ

ジャパン・ベースボール・クラブ
アジア・マッチ優勝

シドニーのパシフィック・コースト・ベースボール・リーグに参戦する硬式野球チームのジャパン・ベースボール・クラブ(JBC)は4月12日、日本・韓国・台湾の3カ国によるアジア・マッチに出場。圧倒的な強さで優勝を飾った。

初戦は韓国Bと対戦し、初回から得点を重ねるなど投打に相手を上回り5-1で快勝した。

韓国Aとの決勝は、先制後、一度は逆転を許すものの、終盤に集中打で勝ち越し、6-2で勝利。見事、アジア王者に輝き、今月2日に開幕するウィンター・リーグに弾みをつけた。

JBCでは現在、一緒に戦ってくれるメンバーを募集している。問い合わせは、Eメール(japanbaseballclub@icloud.com)で。


少年少女アイスホッケー日本代表、国際親善大会で優勝

第14回フレンドシップ2015ピーウィー国際アイスホッケー大会が3月21~29日、ニューキャスル市のハンター・アイス・スケーティング・スタジアムで行われ、日本代表として出場した八戸ホワイトベアが9戦全勝し、昨年に続き2大会連覇の快挙を成し遂げた。
 同大会は2年に一度開催され、八戸ホワイトベアは前回大会に続き2連覇。今大会には、日本やオーストラリア、米国など5カ国10チームが参加。総当たりのリーグ戦を行い、勝敗数と反則数で順位が決定する。



JASIC代表の沼田氏


解説を行う渡辺医師

日系コミュニティ福祉サービス団体JASICが設立

オーストラリア在住の日本人を対象に福祉サービスを行うチャリティー団体、JASIC(在豪邦人コミュニティー・サポート)が今年3月にシドニーで設立された。これに伴い、同月27日、第1回目となる日本人高齢者医療・福祉セミナーが開催された。

講演は日本語で行われ、①日本の医療保険システムと高齢者医療の現状、②在豪日本人の現状とこれから考えるべきこと、③JASICの必要性と紹介・今後の活動、などについての解説があった。セミナーは好評につき、4月11日にチャッツウッドで追加セミナーが開催。今後も定期的に行われる予定だという。

現在、オーストラリアの日本人コミュニティーにおいて高齢化が進んでいることから、同国在住の日本人高齢者に向けた福祉サービスの需要が高まってきている。しかし、日系コミュニティーの規模は、ほかのエスニック・コミュニティーに比べ依然として小さく、日本語や日本文化に対応した福祉サービスも少ない。こうした背景から、日本人が福祉サービスを満足に享受することが難しく、日本へ帰国することを選択した人も多かったという。

JASICは、オーストラリア在住の日本人が安心して福祉サービスを利用できるよう、日本語による情報提供や手続きを支援し、オーストラリアの福祉サービスへの橋渡しをしていく。JASIC代表の沼田貴史氏は、「日本人コミュニティーの皆さまと一緒に、オーストラリア社会で日本人が老後まで安心して、快適に暮らせるように全力で活動を進めていきたい」とコメントしている。

 

豪州在住の日本人高齢者に関する調査を実施

JASICは現在、ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州で高齢期を迎える日本人を対象に、アンケート調査を実施している。同調査は、セント・ヴィンセント病院の倫理委員会から承認を受けており、回答時間は15~20分ほど。

アンケートでは、NSW州に在住する60歳以上の日本人の生活状態や健康レベル、老後に対する意識やニーズを調査し、NSW州在住の日本人が安心して高齢者生活を送れるよう、ニーズに合った医療福祉サービスの発展を目的としている。

またJASICでは、オーストラリアの医療福祉分野で活躍する日本人の連携強化に向け、日系コミュニティーの環境改善のために協力できる外部委員(コントリビューター)を募集中だ。

■JASIC(在豪邦人コミュニティー・サポート)
住所:305/37 Bligh St., Sydney NSW
Web: www.facebook.com/jasicinc
JASICに関する問い合わせ:info@jasic.org.au(JASIC代表:沼田貴史)
アンケートに関する問い合わせ:0456-219-340、rehabilitationaustralia@gmail.com(担当:St Vincent’s Hospital渡辺医師)


第5回東日本大震災チャリティー・イベントが開催
「 私達は忘れない、諦めない2015」

東日本大震災のチャリティー・イベントとして毎年恒例の「錦鯉品評会(Koi-Pet & Garden Show)」が5月17日、シドニー西郊フェアフィールドで開催される。今年はレインボー・ステイ・プロジェクトやWSO(World Scholarship Organization)の団体をはじめ、埼玉県に本部を持つNGO「スマイル・ツリー」のボランティアも参加する。
 会場には、日本の伝統文化を紹介するチャリティー・ブースが設けられるほか、特設ステージでは和太鼓りんどうをはじめ、書家れん氏、藤間流日本舞踊、QP☆Honey! の歌、盆踊り、JCSソーラン踊り隊などの各種パフォーマンスが行われる。また、毎年恒例の「ミニ鯉のぼり」も100本限定で販売される。
 イベントの義援金は、東北復興支援団体に寄付されるとのこと。

■錦鯉品評会(Koi-Pet & Garden show)
日時:5月17日(日)9AM~4PM
会場:Fairfield City Showground, Smithfield Rd., Prairiewood NSW
料金:入場無料
Web: http://ksakoi.com/home(主催:鯉ソサエティー・オーストラリア)
問い合わせ先:tokyokimonovols@gmail.com



5種類の「上善如水」が試飲できた


当日は多くの人が訪れた

日本酒「上善如水」試飲会が開催

上善如水などの人気銘柄で知られる白瀧酒造は、4月18日、シドニー北部ノースブリッジの日系スーパーマーケット「東京マート」で試飲会を開催した。「最良のお酒は限りなく水に近づく」というコンセプトを冠した上善如水はその名の通り飲みやすさが最大の特徴でオーストラリアでも10年ほど前から市場に出回り、人気を博している。日本酒の人気の高まりに伴い、同社では5年ほど前から現地での試飲会を開催し、直接消費者へのPRを行うようになった。そんな中、今回「上善如水」ブランドの中から5種類のお酒を提供。当日は日本人はもちろん日本酒好きのオーストラリア人も訪れ、それぞれの酒を楽しんだ。

当日、会場に訪れた白瀧酒造、海外・スキンケア営業部の保坂大二郎氏はオーストラリア人の日本酒ファンの間の評判に関し「上善如水は日本での評判と同様に飲みやすくて美味しいと言われています」と言う。続けて「それだけだと口に合わないこともありますのでバラエティ豊かなラインアップを取りそろえています。上善如水にも、香りが高くて飲みやすい酒から甘みの強い酒、非常に辛口なものまでさまざまなタイプのものがあります。ぜひそれぞれ飲み比べてほしい」とコメント。ラインアップの中には海外輸出用専用の酒もあり、逆に日本では購入できない商品もあるそうだ。ぜひ一度試してみてはいかがだろう。



快楽亭ブラックの演じた落語の録音に耳を傾ける来場者

カナダ人落語家桂三輝さん、豪州3都市公演

カナダ出身の落語家、桂三輝(サンシャイン)さんがワールド・ツアーの一環として来豪し、公演に先駆けて3月26日、ジャパン・ファウンデーションでトーク・イベントを行った。パネリストとして、明治時代の外国人落語家・快楽亭ブラックの伝記を執筆したイアン・マッカーサー博士を迎え、オーストラリア国立大学のキャロル・ヘイス博士の司会のもと、日本の伝統文化である落語を外国人が演じることの魅力について語った。

桂文枝の弟子として日本で3年間の修行を積んだ三輝さんは、海外公演時のエピソードや修行中の失敗談などをユーモアたっぷりに語り、英語と日本語の差異についてマッカーサー博士が触れると、話芸である落語を翻訳することの難しさを明かした。

最後に演じた「寿限無」の一節には会場から盛大な喝采が送られ、三輝さんは「今回のワールド・ツアーの最初の国がオーストラリアで、とても楽しみにしています」と朗らかに語った。


アート・ギャラリーNSWで日本語ツアーが開催

シドニーの王立植物園に隣接した「アート・ギャラリーNSW」で現在開催中の写真展「写真とオーストラリア展」の日本語ツアーが5月6日~6月3日の水曜日限定で行われる。

同展示は、先住民アボリジニや初期入植者、移民たちにスポットライトを当て、写真作品を通じて1840年代から今日に至るまでのオーストラリアの変遷をたどる特別展。オーストラリアの著名な写真家をはじめ120人以上の写真家による400点を超える作品が展示される。写真展は6月8日まで。

日本語ツアーに参加を希望される人は、当日午前11時までに1階インフォメーション・デスク前に集合とのこと。予約は不要、ツアーの所要時間は1時間。

■「写真とオーストラリア展」日本語ツアー
日時:5月6日(水)~6月3日(水)の水曜日、11AM~12PM
会場:Art Gallery Rd., The Domain, Sydney NSW
料金:日本語ツアーは無料だが、特別展入場料が別途かかる



JJBAのメンバーの皆さん

JJBA 2015 1st Live Partyが開催

日本人アマチュア・ミュージシャンJJBAのライブが5月30日、The Chatswood Clubにて開催される。JJBAは2000年に発足した音楽同好会で、ライブでは和洋ポップス、ロック、フォーク、ジャズ、ブルース、ファンクなど趣向を凝らした楽曲が披露される。

今回から趣きを変えて、食事持ち込み可のパーティー形式を予定。ジャンルや世代を超えて、皆で飲んで、食べて、歌って、踊れる楽しいイベントになるとのこと。

■JJBA 2015 1st Live Party
日時:5月30日(土)6:30PM開演(6PM開場)
会場:The Chatswood Club、11 Help St., Chatswood NSW
料金: 大人$10、中高生 $5、子どもは無料
問い合わせ:yoshihikoshoji@yahoo.co.jpまたは0412-837-612(JJBA広報担当 東海林)
備考:会場での食事の販売はなし。ただし食事の持ち込み可、若干のテーブル席あり。飲み物の持ち込みは不可だが、会場バーにて購入できる。



伊地知直緒人氏の写真展「東京庭園 Tokyo Gardens」

伊地知直緒人氏の写真展が開催

写真家・伊地知直緒人氏の写真展「東京庭園 Tokyo Gardens」が5月6日~30日、シドニーのジャパン・ファウンデーション・ギャラリーで行われる。

同写真展は、シドニー中心部で5月上旬に開催されるオーストラリア最大のインターナショナル写真イベント「Head on Photo Festival」の一環として行われる。17世紀に造られた大名庭園から明治、大正期の富豪の邸宅、そして戦後のモダンな現代庭園まで、400年の間に東京に作られた庭園をモノクロームを交えた独自の視点で捉えた作品が展示。今回、東京、マドリードに続きシドニーでの開催となる。

■写真展「東京庭園 Tokyo Gardens」
日時:5月6日(水)~30日( 土)、月~木10AM~8PM 、金10AM~6PM、土(23、30日)10AM~3PM、日・祝日休
会場:The Japan Foundation Gallery、Level 4, Central Park, 28 Broadway, Chippendale NSW
料金:無料
Web: www.jpf.org.au



交流会ではビリヤードも楽しめる

企業ネットワークが初交流会を開催

企業ネットワークは5月12日、ニュートラル・ベイのパブ「The Oaks」で、会員やゲスト間の相互親睦を目的とする交流会を初開催する。

企業ネットワークは、隔月で講師を招き、さまざまなテーマで定例講演会を開催しているが、忘年会や新年会を除き、親睦を目的とした交流会を開催するのは今回が初めて。永住者、駐在員、学生、ワーキング・ホリデーなど、職業やバック・グラウンドなどは一切不問で、誰でも参加が可能だ。

参加を希望される人は、スケジュール調整サービス「伝助」(Web: densuke.biz/list?cd=rs4MFcs4tKRtYy4S)に登録を。

■企業ネットワーク交流会
日時:5月12日(火)6PM~9:30PM
会場:The Oaks、118 Military Rd., Neutral Bay NSW
料金:無料(飲み物、食事、ビリヤードなどの費用は各自負担)
問い合わせ:yoshihikoshoji@yahoo.co.jpまたは0412-837-612(同イベント担当理事 東海林)



講演する岡地名誉教授

シドニー・ビジネス塾
「アベノミクスの進展と日本経済の行方」が開催

シドニー日本商工会議所(会頭=卯滝勝:豪州三井物産)の企画委員会(委員長=石原均:日立オーストラリア)は3月23日、EY会計事務所でシドニー・ビジネス塾「アベノミクスの進展と日本経済の行方」を開催、25人が参加した。

安倍政権が放った「異次元の金融緩和」をはじめとする政策には、さまざまな議論が飛び交っている。セミナーでは、アベノミクスの現状と基本問題、為替や環太平洋経済連携協定(TPP)が今後の日本経済に与える影響などについて、龍谷大学名誉教授で経済産業分析研究所の岡地勝二氏から説明を聞いた。



具体例を挙げて解説する浅香龍吉氏(左)と、ベロニカ・シウ氏(中)、ターシャ・ギャビン氏

シドニー・ビジネス塾
「職場における差別防止対策とリスク管理」が開催

シドニー日本商工会議所の企画委員会は4月9日、アレンズ法律事務所でシドニー・ビジネス塾「職場における差別防止対策とリスク管理」を開催、22人が参加した。

最近の差別やいじめ、ハラスメントにかかわる訴訟では、従業員に対するかなりの額の賠償金の支払いが認められている。そこで、オーストラリアの法律の下でハラスメントや差別となる行為、特定の振る舞いがいじめとして成立する条件など、会社の従業員や管理職が理解しておくべき問題について、同事務所パートナーのベロニカ・シウ弁護士とターシャ・ギャビン弁護士から説明を聞いた。



オーストラリア政府の温暖化対策を解説する大庭氏

「アボット政権の気候変動政策」セミナーが開催

シドニー日本商工会議所の資源・エネルギー部会(部会長=野村忠司:豪州新日鐵住金)と機械・建設部会(部会長=新田雅己:IHIエンジニアリング・オーストラリア)は4月17日、「アボット政権の気候変動政策アップデイト」をテーマに合同セミナーを開催、41人が参加した。

当日は、KPMGパートナーの大庭正之氏が、オーストラリア国内における温室効果ガスの削減や国際的な排出削減への貢献など、アボット政権の気候変動政策の概要を解説。さらに、温室効果ガスの削減目標を実現する手段として政府が実施する「ダイレクト・アクション・プラン」の現状や、ビジネスに及ぼす影響なども説明した。



シドニー市内に凜とそびえ立つシドニー・タワー

EYが「オーストラリア連邦予算案」セミナー開催

大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が、シドニー中心地にそびえ立つシドニー・タワーで「オーストラリア連邦予算案」のセミナーを開催する。同セミナーは、オーストラリアに進出している日系企業が対象。

プレゼンターは、政府の税制政策のアドバイザーとして長年活躍しているEYのパートナー、アルフ・カピトと同じくEYのディレクターで経済学者のクリス・ロバーツ(日本語でも適宜の解説あり)。セミナーでは、経済的な側面から予算案を分析し、今後予想される税制改正がビジネスに与える影響などについても解説する。

セミナー後、地上305メートルの会場で開かれる懇親会では、220度見渡せる夜景が堪能できる。

■オーストラリア連邦予算案」セミナー
日時:5月20日(水)、セミナー4PM~5:30PM(5:30PMより懇親会)
会場:シドニー・タワー
問い合わせ:ey.japan.business.services@au.ey.com



イスラムめしが登場、豪はクリームチーズ
千葉で国際食品展、83カ国

アジア最大級の国際食品・飲料展「Foodex Japan」が2015年3月3日~6日の4日間、千葉・幕張メッセで開かれ、世界83カ国・地域から約3,000社が参加した。この食品展は流通プロ向けの商談会の場で、アフリカからも17カ国が出展した。

オーストラリアからの出展は、地味で規模もこじんまりとしていた。オーストラリア全般とビクトリア州の2ブースだけで、インドネシア並み。米国、中国、韓国、台湾のような派手さに欠けていた。ワイン、牛肉のほか、日本では珍しいクリーム・チーズが目についた。

40回目の今年目立ったのは、イスラム国のインドネシア、マレーシアからの観光客が40万人に増えたのを反映して、豚肉やアルコールを使わないハラル認証を取った食品の売り込みが盛んになっていた。ハラル・ジャパン協会も結成され、ハラル食品店や食堂では、礼拝もできる場所を設ける所が増えているという。

日本食関係では、震災や自然災害に備えたIzameshi(イザメシ)食品が登場した。いざという時に備え、ガス・電気が止まっても困らないよう、保存水、五目ごはん、おでん、煮込みハンバーグ、パン類を開発した企業も参加。新しい時流を感じた。(文=千葉・青木公)


SBSラジオ日本語放送5月のハイライト

SBSラジオ日本語放送は毎週、火曜、木曜、土曜の午後10~11時に番組を放送している。番組は、AMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBS Radio1」を選択する方法で聞くことができる。
 5月は、筝奏者の小田村さつき氏などに話を伺う予定。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
Facebook: www.facebook.com./SBSJapanese



帰国を数日後に控えた許斐雅文さん

■インタビュー

「日本映画の魅力を世界に」──許斐雅文さん

毎年、オーストラリアの主要都市で開催される「日本映画祭」。18回目を迎えた2014年にはメジャー映画の上映本数、観客動員数で日本映画祭では世界一と言われる規模まで拡大した。その映画祭を長年にわたり育て、オーストラリアでの日本映画の認知・普及に尽力してきた許斐雅文ディレクター(ジャパン・ファウンデーション・シドニー)が活動の舞台を移すこととなった。新たな活躍の舞台は日本。日本とアジア諸国との文化交流を促進、強化すべく14年4月にジャパン・ファウンデーション本部が設立したアジア・センターで許斐氏は、アセアンに対して日本の映画文化を発信する役割を一手に担うことになる。帰国を直前に控えた氏に今後の思いについて話を聞いた。(聞き手:馬場一哉)

 

──長年、オーストラリアで日本映画の普及に尽力されてきたわけですが、今回さらに広い舞台に飛び出すことになりました。そのきっかけはどのようなことだったのですか。
「昨年4月にアセアンに対して日本の文化を発信するアジア・センターというのができたのですが、そこでは今後日本映画をしっかりとアセアンに発信していくという目標も掲げられました。その流れでオーストラリアで長年活動してきた僕に声がかかったというのが経緯です」

 

──元々、本部への異動を希望されていたのですか。
「希望はしていましたが難しいと思っていました。本部への異動は前例がないですし、やるなら片足を突っ込む形ではなく現場をコントロールできる立場を望んでいましたから」

 

──それだけにオーストラリアでの長年の活動がしっかりと実を結んだ形となったわけですね。
「はい。僕に与えられているミッションはインパクトのある独自事業として日本映画をアセアンに発信することなのですがゼロからのスタートで未知数。それだけにやりがいがあります」

 

──到達点として目指すポイントはどこになりますか。
「実は、アジア・センターでは現在オーストラリアが予算を使えるエリアに入っていません。ですからオーストラリアとアジアをつなげた上で、アジア・パシフィック・エリアを映画を通して1つのプラットフォームにしたいです。前回、オーストラリアでの映画祭動員数は3万3,000人。また、シンガポールの日本映画祭も4,000人くらいの規模があると聞いています。うまくいけば全体で10万人規模にはなると思います」

 

──するとさらに大きなムーブメントが起こせるようになりますね。
「はい。今、日本のポップ・カルチャーは1つの大きな流れとなって世界中で人気を博していますし、人が集まることで企業も集まりより大きなビジネスが成り立つようになっています。それを僕は日本映画で実現したいですね」

 

──夢の実現に向け着々と全身を続ける許斐さんの今後をここオーストラリアからも応援し続けたいと思います。本日はありがとうございました。

(4月13日、シドニー市内で)


■在シドニー日本国総領事館からのお知らせ

 

休館日のお知らせ

5月および6月の休館日(土日除く)は以下の通りですので、お知らせいたします。5月5日(月)こどもの日6月8日(月)クイーンズ・バースデー開館時間などの詳細につきましては当館ホームページ(Web: www.sydney.au.emb-japan.go.jp/japanese/information/opening.htm)をご覧ください。

 

領事手数料の改定

平成27年(2015年)4月1日以降の領事手数料が、以下の通り改定となりました。

 

◆旅券関係             
●一般旅券:(10年旅券)165ドル、(5年旅券・12歳以上)113ドル、(5年旅券・12歳未満)62ドル、●記載事項変更:62ドル、●査証欄増補:26ドル、●帰国のための渡航書:26ドル

 

◆証明関係
●在留証明:12ドル、●署名証明:18ドル、●出生、婚姻等証明:12ドル

 

領事手数料については、当館ホームページ(Web: www.sydney.au.emb-japan.go.jp/japanese/consul/fees.htm)をご参照ください。



アマンダ・キングさん(前列中央)

姉妹都市の交流職員が帰国

越谷市とNSW州キャンベルタウン市は2014年に姉妹都市提携30周年を迎えました。両市は人事交流員として約2カ月間、職員の相互派遣を行っています。今年はキャンベルタウン市から10人目の人事交流員、アマンダ・キング(Amanda King)さんが、1月16日~3月17日まで越谷市役所において研修を行ないました。

滞在期間中は、各課や施設で、地方行政全般についての研修を行ったほか、小学校などでキャンベルタウンの紹介、オーストラリアの鳥が飼育されているキャンベルタウン野鳥の森への訪問などを通して、市民や職員との交流をしました。

また、越谷において自分自身で生活することで、オーストラリアと日本の文化や生活習慣の違いなども体験しました。帰国に際し、マンダ・キングさんから「皆さまの思いやり、友情の心をありがとうございました。いつかキャンベルタウンにお越しの際には、私が受けた歓迎のおもてなしを、私がお返しさせていただきたいと思っております」との感謝の言葉をいただき元気に帰国の途に就きました。

アマンダさんは、キャンベルタウン市役所ではEvents Coordinatorとして、キャンベルタウン市民の皆さんと一緒に各種イベントの企画・運営の業務に携わる業務をしています。キャンベルタウンへお出かけになるときは、ぜひお声かけください。(文=埼玉県越谷市役所・国際化担当 倉科宏明)



障害児を持つ保護者の会、今年初の学習会を開催

障害のある子どもを持つ保護者の会「ジャパニーズ・ケアラー・グループ」は3月25日、今年第1回目の学習会をAbility Link初の日本人リンカー川島浩子さんを招いて開催した。ゲスト・スピーカーを招いた学習会は昨年2回行っている。

同グループの会員数は現在約20人。毎月第2、4水曜日にシドニー北部チャツウッドにて情報交換を行っている。ゲスト・スピーカーの川島さんは「今回皆さんの様子や希望を把握でき、今後サポート・ネットワークを広げるお手伝いをしていくのに役立てたい」と抱負を語った。

例会に参加を希望される人は、0411-139-872もしくはfumikae@tpg.com.auまで連絡を。


日本人治療家による「からだ会議」が開催

日本人の治療家による体に関する講演会「からだ会議」が5月10日、シドニー北部ピンブルで開催される。

体とはそもそも何なのか、痛みを取り除くにはどうすればいいのか――。一般の人をはじめ介護・医療従事者から寄せられた疑問に専門家が答え、心身の痛みを自分で治す方法を学ぶことができる。

NPO錬堂塾の杉本錬堂氏をはじめ、中山予防医学研究所の中山辰也氏、鍼灸師の中山実也子氏らが講演を行うほか、天城流湯治法の指導者たちが、体の痛みについての解決策を披露する公開施術を行う。そのほかにも、ワークショップやコンサートが開催されるほか、体に関わる商品の物販や治療を体験できるブースなどが開かれる。

■からだ会議
日程:5月10日(日)
会場:Ku-Ring-Gai Town Hall、186 Pacific Hwy., Pymble NSW
料金:$30(ブースでの各セッションは別途料金がかかる)
Web: www.karadakaigi.com 
問い合わせ:ydevent@optusnet.com.au(シドニーからだ会議実行委員 ユリヤ・ディアンシン)

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