2015年10月 ニュース/QLD

9月中に生産を開始する予定のQLD州中東部カーティス島の液化天然ガス(LNG)施設。現在は原油安の逆風を受けてはいるものの、同州の天然ガスは今後本格的な生産段階に入り、州経済をけん引する見通し(Photo: Santos)
9月中に生産を開始する予定のQLD州中東部カーティス島の液化天然ガス(LNG)施設。現在は原油安の逆風を受けてはいるものの、同州の天然ガスは今後本格的な生産段階に入り、州経済をけん引する見通し(Photo: Santos)

QLD州の最終需要0.8%減

4期連続マイナス−州経済は実質景気減退

オーストラリア統計局(ABS)が9月2日に発表した4〜6月期の国内総生産(GDP)統計によると、各州の「実質州最終需要」(ステート・ファイナル・デマンド)はQLD州が前期比0.8%減(季節調整済み)と主要6州で最も弱かった。3月期の0.2%減から一段と悪化した。

州最終需要は輸出を除いた地域別の経済成長を示す指標として用いられている。最終需要がマイナスとなるのは昨年9月期以来4期連続。同州は既に実質リセッション(景気後退=2期連続のマイナス成長)に突入していると見られる。

QLD州経済減速の要因として、豪コンサルタント・サービスのデロイト・アクセス・エコノミクスは3日に発表した声明で、商品価格の下落、天然ガス田の開発が峠を超えたこと、州西部の干ばつを挙げた。声明で同社のパートナーであるリチャードソン氏は、来年以降は天然ガスが開発段階から本格的な生産段階に入るとともに、非資源部門も豪ドル安と低金利の追い風を受け、次第に好転すると予想した。その上で同氏は「州経済の多様化が、コモディティー(商品)市場の変動に対する防衛手段になる」との認識を示した。


ロボット潜水艇でオニヒトデ退治
サンゴ礁保全に期待

有害生物のオニヒトデを駆除する小型潜水ロボットの試験運用が、QLD州沖のグレート・バリア・リーフ(GBR)でまもなく始まる。オニヒトデによるサンゴの被害を食い止める救世主になるか注目される。公共放送ABC(電子版)が8月31日、伝えた。

ロボットはクイーンズランド工科大(QUT)のマット・ダンバビン博士が10年間かけて開発してきた。ミニチュア潜水艦のような筒状の本体の左右にスクリューが取り付けられていて、海底から約1メートルの海中を移動しながらデジタル・カメラのセンサーでオニヒトデを自動検出する。オニヒトデを見つけると、ロボット・アームに取り付けた注射器から毒入りの溶液を射出して退治する仕組み。

GBRではオニヒトデによるサンゴの破壊が深刻化している。特にGBR南部のクックタウンからウィットサンデー諸島にかけてのエリアでは既に約40%のサンゴが死滅したとされる。現状ではダイバーが1つ1つ処理しているが、人手が追い付いていないという。ロボットが本格的に運用されれば、駆除の作業効率が飛躍的に向上する可能性がある。

9月中に試験運用を始め、試験運用で収集したデータを元に12月に改良型の製作を開始する予定。研究チームは現在、開発費用の投資を募っている。


1年以内に2回違反で点数2倍に
運転中の携帯電話使用、罰則強化

QLD州政府は9月1日、自動車運転中の携帯電話使用に対する罰則を強化した。1年以内に2回以上摘発された場合、違反点数は通常の2倍の6点になった。

州政府は、重大事故につながる運転中の携帯電話使用に厳しい姿勢で臨んでいる。罰金は353ドル。通話や通信をしていなくても運転中に携帯電話を手に持っているだけで違法だ。練習免許「ラーナー」と仮免許「P1」の保持者は、手で持たないハンズフリー通話や無線ヘッドフォン、携帯電話のスピーカーの使用もできない。また、練習免許と仮免許の保持者は2回違反すると免許取り消しとなる。


ワニの赤ちゃん隠し航空機搭乗
罰金5,700ドル支払い命じる判決

ブリスベン地裁は8月26日、ワニの赤ちゃんを航空機に持ち込んだ男性(35)に罰金5,700ドルを支払うよう命じる判決を言い渡した。27日付の公共放送ABC(電子版)が伝えた。男性は昨年、オスのワニの赤ちゃんをダンボール製の円筒に隠してダーウィン発ブリスベン行きの航空機に搭乗したが、ブリスベン空港でワニをペットとして飼育することを禁じた自然保護法違反の現行犯で逮捕された。男性を起訴した環境省の担当者は裁判で、ワニは最大で体長5メートル、体重1トンまで成長するため、一般市民による飼育は非常に危険だと証言した。

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