2015年11月 ニュース/QLD

ゴールドコーストを走るライトレール
ゴールドコーストを走るライトレール

GCライトレール、延伸へ

連邦政府が9,500万ドル拠出決定

ゴールドコースト(GC)のライトレール(路面電車)「Gリンク」が、2018年までにGC北部へレンズベールまで伸びる運びとなった。連邦政府が建設費のうち最大9,500万ドルを拠出することを決めた。マルコム・ターンブル首相が10月11日、GCでアナスタシア・パラシェイQLD州首相らと行った共同会見で明らかにした。

Gリンクは2014年、GC中心部のブロードビーチ・サウス駅から同北部GC大学病院駅までの南北13キロ(16駅)で開業した。第2期計画では、GC大学病院駅からへレンズベールまでの7.3キロの区間に3つの新駅を建設する。へレンズベール駅で在来線に接続するため、1回乗り換えるだけでGCからブリスベンまで鉄道で移動できるようになる。

GCとブリスベン間の鉄道のアクセスが向上するだけではなく、渋滞の緩和と環境負荷の低減も同時に見込める。Gリンクは1編成当たり最大で309人乗車でき、バスや自動車と比較して輸送効率が高い。電気モーターで動くため、温室効果ガス排出量も少ない。

ターンブル首相は会見で「都市開発は我が国の将来の繁栄に欠かすことができない。それを進めるには、公共交通機関のインフラ整備は絶対に不可欠だ」と強調した。アボット前首相は州政府の資産売却による州財政の改善を連邦予算拠出の条件としていたが、新首相に就任したターンブル氏は条件を付けずに予算拠出を決めた格好だ。

ただ、総額7億ドルとされる建設費の大半はQLD州政府が負担する。パラシェイ州首相は会見で「ライトレールの2期工事はコモンウェルス・ゲームズ(4年に1回の英連邦スポーツ大会)にとって不可欠だ」と述べ、GCで開催同大会が開催される18年までの開業を目指す考えを明らかにした。連邦予算の拠出表明を受け、今年12月23日までの事業化決定と来年4月の着工を目指す。なお、延伸工事では約1,000人分の雇用が新たに創出されるという。


QLD州の砂糖生産者は落胆
TPP大筋合意、対米輸出になお制限

環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意で砂糖の貿易自由化が大幅に進展しなかったことで、QLD州のサトウキビ生産者に落胆の声が広がっている。10月6日付の公共放送ABC(電子版)が伝えた。

サトウキビの生産が盛んなQLD州では、TPPの貿易自由化による対米輸出拡大に期待がかかっていた。オーストラリアと米国は自由貿易協定(FTA)を結んでいるが、砂糖の対米輸出は著しく制限されている。しかし、TPPの大筋合意では、米国向けに1年当たり製糖6万5,000トンの追加輸出を認めたものの、生産者側が求めていた50〜70万トンにははるかに届かなかった。

サトウキビ生産者団体「ケイングローワーズ」は「1億ドル以上の輸出拡大が見込まれたが、米国の生産者のロビー活動によって市場アクセスの拡大は阻止された」と述べた。QLD州選出のマシュー・カナバン連邦上院議員(自由国民党)は「(TPPは)大きなチャンスだったが、残念ながらそうではなくなった」と語り、自由貿易の推進を主張する一方で自国の生産者を保護しているとして米国の姿勢を批判した。


巨大な「シンクホール」出現
海岸が突然200メートルにわたり沈下

広い範囲の地面が突然沈下する不思議な自然現象「シンクホール」が9月26日深夜、QLD州南東部のレインボー・ビーチに近いインスキップ・ポイントの海岸で発生した。釣り客の車や、近隣のキャンプ場のキャラバン、トレーラーなどが飲み込まれる被害があったが、負傷者はなかった。27日付の公共放送ABC(電子版)が報じた。

砂浜が幅約200メートルにわたって陥没し、海水が流入して巨大な半円形の穴が出現した。穴の深さは最大で7.5メートルとされる。キャンプ場の宿泊者がABCに述べたところによると、深夜に突然、雷のような音がして飛び起きると、海に吸い込まれるキャラバンから客が必死で脱出してきたという。キャンプ客約140人が避難したとされる。地質学者や国立公園局は現場に近付かないよう呼びかけている。


QLD州北部ウェイパで稼働を開始したリオ・ティントの太陽光発電所
QLD州北部ウェイパで稼働を開始したリオ・ティントの太陽光発電所

ソーラー発電所稼働
ウェイパのボーキサイト鉱山

豪英系資源大手リオ・ティントは9月29日、QLD州北東部ウェイパのボーキサイト鉱山で最大出力1.7メガワットの太陽光発電所が稼働を開始したと発表した。商業用軽油の火力発電所を置き換える太陽光発電所が稼働するのは、オーストラリア国内で初めてという。

同鉱山と精製施設のほか、ウェイパの町にも電力を供給し、町の昼の電力需要の最大20パーセントをまかなえる。従来の火力発電所が消費していた年間60万リットルの軽油を節約し、自動車700台分に相当する年間1,600トンの温室効果ガスを削減する。さらに2期工事が完成すれば、最大出力は6.7メガワットに達し、町の全電力を供給することが可能になるという。


水着を着せられたアカウミガメの赤ちゃん
水着を着せられたアカウミガメの赤ちゃん

アカウミガメに水着!?
排泄物採取し、保護に役立てる

クイーンズランド大(UQ)は10月2日、絶滅が危惧されているアカウミガメの身体に水着を装着することで排泄物を採取することに成功したと発表した。アカウミガメがどこで何を食べているかを知ることで、保護に役立てる。

UQ生物科学部博士課程の学生、オーウェン・コフィーさんらは、ブリスベン東部モートン湾で6匹のアカウミガメを捕獲して大学の水槽に入れ、排泄物を調べる研究を試みた。ところが、排泄物は水槽の中で拡散するためサンプルを採取できなかった。

そこで、水着と同じ素材でできた中古の日焼け止め用のTシャツをチャリティー店で購入し、ウミガメの身体に合わせて切り取って縫い合わせ、マジックテープで装着した。すると排泄物は水槽内に広がらずに水着にとどまり、サンプルを採取することができた。

「着せるのは簡単で、ウミガメにとっても心地良いみたいだし、見た目もすばらしい」とオーウェンさん。サンプルの採取後、「水着」を脱いだ6匹のウミガメは無事、モートン湾に戻っていったという。

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