2016年6月 ニュース/QLD

連邦選挙戦、QLD州で火ぶた

勝敗決する主戦場、両党首が出陣

7月2日投票の連邦選挙に向け、与野党党首は共に「主戦場」ととらえるQLD州から選挙戦を開始した。公共放送ABCが伝えた。

与党保守連合代表(自由党党首)のマルコム・ターンブル首相は選挙戦初日の5月9日、ブリスベンの3カ所の接戦選挙区を相次いで回り、若者の雇用促進策や法人税減税など与党の経済政策をアピールした。

ビル・ショーテン労働党党首も同日、QLD州入り。ケアンズで先住民の教師を養成する奨学金制度の創設を発表した後、タウンズビルに飛び、QLD州沖の珊瑚礁群グレート・バリア・リーフの環境保護、教育、雇用、インフラ整備などの公約を発表した。

QLD州では、下院選挙区30カ所のうち12カ所で、前回選挙の「スイング」(政党間の得票の移動率)が5%以下と接戦が予想される。特にブリスベン周辺には僅差の選挙区が集中しており、与野党の激しいデッドヒートが繰り広げられる。

選挙の専門家として有名なABCのアントニー・グリーン氏は「勢いが付いた方の政党に、大量の議席が流れる可能性がある」と指摘している。QLD州の情勢が全体の勝敗に大きな影響を与える可能性もありそうだ。


熊本地震の被災者支援

ゴールドコースト日本人会が募金活動

ゴールドコースト日本人会は4月23、24日、熊本地震の被災者を支援する義援金の募金活動を行った。23日はゴールドコーストのハーバー・タウンで、24日はサーファーズ・パラダイスのカビル・モールでそれぞれ、路上を歩く市民や観光客に募金を呼びかけた。23日は3,931ドル5セント、24日は6,276ドル92セントの義援金を集めた。在ブリスベン日本国総領事館を通して日本へ送金して、被災地の復興に役立てる。


新しいQLD州野党党首にニコルズ氏
党首選でスプリングボーグ氏を小差で破る

QLD州野党自由国民党は5月6日、臨時開催した議員総会で党首選挙を行い、ティム・ニコルズ氏を新党首に選出した。ニコルズ氏は決戦投票で、前党首のローレンス・スプリングボーグ氏に3票差で勝利した。公共放送ABCが伝えた。

党首選の1回目の投票では、再選を目指すスプリングボーグ氏、ニコルズ氏、ティム・マンダー氏の3人が名乗りを上げた。結果は、1位スプリングボーグ氏17票、2位ニコルズ氏14票、3位マンダー氏10票。いずれの候補も過半数を獲得できなかったため、規定に基づいて1位と2位の2回目の投票を行い、22票を獲得したニコルズ氏が19票のスプリングボーグ氏を破った。

2015年の州選挙では、当時野党の労働党が2議席差で勝利して自由国民党から政権を奪回した。しかし、2人の労働党議員が離党したことで、現時点の州議会(1院制=定数89)の議席数は、与党労働党42人、自由国民党42人と2大政党が同数となり、「カッターのオーストラリア党」2人と無所属3人(うち2人は労働党系)が議会運営の主導権を掌握している。

しかし、キャスティング・ボートを握る非労働党系の3人が与党支持を回るなど、スプリングボーグ氏の指導力は精彩を欠き、求心力を失っていた。ここにきて党内でリーダー交代を求める動きが表面化、党首選挙で決着を付けた。


連邦下院選挙への不出馬を表明したクライブ・パーマー氏
連邦下院選挙への不出馬を表明したクライブ・パーマー氏

パーマー氏、連邦下院選挙に出馬せず
内紛やニッケル会社の破たんで求心力低下

QLD州選出のクライブ・パーマー連邦下院議員(パーマー・ユナイテッド党=PUP党首)は5月4日、キャンベラで会見を開き、7月2日投票の連邦選挙に立候補しない意向を表明した。ただ、現時点では、上院に鞍替えする可能性は否定していない。公共放送ABCが伝えた。

資源ビジネスで財を成した富豪のパーマー氏は2012年、新党のPUPを設立し、歯に衣着せない発言が話題を集めた。莫大な資金力を背景に、13年の前回連邦選挙で下院の全150議席に候補者を擁立する大盤振る舞いを見せた。自らも州南東部セントラル・コーストのフェアファクス選挙区から下院に立候補して初当選した。PUPは下院1議席、上院2議席を獲得し、後に上院の無所属議員1人も入党。上院でキャスティング・ボートを握る少数勢力の一角を占めた。

ところが、党内の内紛が表面化し、上院議員2人が相次いで離党したことで議会で主導権を失った。パーマー氏が実質的なオーナーとされるニッケル生産会社も今年1月に破たんし、800人以上の従業員が解雇された。同社をからPUPに流れたとされる不透明な資金をめぐる疑惑も浮上しており、求心力はすっかり低下していた。


「ビーチで全裸はダメよ」
州政府、ヌーディストの計画却下

QLD州政府は5月5日までに、州南東部フレーザー・コーストに同州で初めて合法的なヌーディスト・ビーチを設ける案を却下した。公共放送ABCが伝えた。

地元のヌーディスト活動家のジョン・ハート氏が、ハービー・ベイのダンドウラン・ビーチに「服を着るかどうかを選択できるエリア」を公式に設ける構想を発表。約1,500人の推進派から請願書を集め、州政府に提案していた。

実現するには、州政府が計画を承認した上で、公共の場所で陰部を故意に露出することを禁じた州法を改正する必要があった。しかし、ビル・バーン州警察相は「州政府は、現行の州法を改正するつもりはない」として、要請を却下したことを明らかにした。

決定についてハート氏はABCに「私たち(ヌーディスト)は法律を守る善良な市民。ビーチの決められたエリア内で、裸でいたいだけだ」と不満を述べた。州内には以前から非公式なヌーディスト・ビーチがあるが、推進派は今回の決定を機に警察の締め付けが強化されるのではないかと警戒している。

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