2016年7月 ニュース/QLD

被災地支援の和、広がる

州南東部5カ所で募金−熊本地震

4月の熊本地震の被災地を支援するチャリティー・イベントが4月23日から5月22日にかけて、ゴールドコースト(GC)とブリスベンの5カ所で開催された。ゴールドコースト日本人会、非英語圏出身者の地域社会を対象に支援サービスを行っている非営利団体「マルチカルチュラル・コミュニティーズ・カウンシル・ゴールドコースト」(MCCGC)、ブリスベン在住の九州出身者が中心になって立ち上げた「ブリスベン・フォー・クマモト(Brisbane for Kumamoto)実行委員会」が実施した。一連のイベントを通して、6月初旬までに2万4,000ドル以上の義援金を集めた。

GCのハーバータウン・ショッピング・センターでは4月23日午前10時から午後4時、スーパーのウールワース前の広場で、折り紙の実演、和太鼓や笛、ハーブの演奏、似顔絵描き、習字、寄せ書きなどを披露。多くの買い物客が足を止めて活動に賛同し、募金した。

GCのサーファーズ・パラダイス中心部のカビル・アベニューでは4月24日午前10時〜午後4時、よさこい、日本舞踊、和太鼓、フラダンス、折り紙、手工芸品の実演、似顔絵描きなどを行い、休暇を楽しむ観光客や現地在住の邦人らから義援金を集めた。

GCのヘレンズベールで行われている夜の野外マーケット「ナイト・クォーター」では5月14日午後6時から午後10時、ステージで日本舞踊、よさこい、和太鼓、剣道、居合道、古武道などを披露。折り紙の配布、手工芸品の販売、似顔絵描きなども行い、来場者から義援金を集めた。

ブリスベンのサンコープ・スタジアムでは5月21日午後1時から午後3時、スーパー・ラグビーのクイーンズランド・レッズと日本のサンウルブズの試合を見に来た観客に募金を呼びかけ、子どもの和太鼓クラブ「和太鼓翔」による演奏などを実施した。この試合のチケットをオンラインで購入すると、5ドルが義援金として被災地に寄付されるプロモーションも行われた。

ブリスベン市内中心部のジョージ・ストリートでは5月22日午前10時から午後4時、ブリスベン在住の有志が中心となって、音楽のライブ演奏、日本舞踊、浴衣の着付けなどの実演、切り絵や手工芸品の販売、フェイス・ペインティング、輪投げ、ヨーヨー釣り、習字、折り紙などを行った。

4月23日、GCハーバータウン・ショッピング・センターのイベントで、寄せ書きに被災地へのメッセージをつづった子どもたち
4月23日、GCハーバータウン・ショッピング・センターのイベントで、寄せ書きに被災地へのメッセージをつづった子どもたち
4月24日、GCのサーファーズ・パラダイスで募金活動を行うゴールドコースト日本人会の役員ら
4月24日、GCのサーファーズ・パラダイスで募金活動を行うゴールドコースト日本人会の役員ら
5月14日、GCのナイトクォーターで舞を披露した「桜ダンス・グループ」のメンバーの女性
5月14日、GCのナイトクォーターで舞を披露した「桜ダンス・グループ」のメンバーの女性

5月22日、ブリスベン市内でのイベントで、来場者が被災地へのメッセージを書き込んだ日章旗

5月22日、ブリスベン市内でのイベントで、来場者が被災地へのメッセージを書き込んだ日章旗
5月21日、ブリスベンのサンコープ・スタジアムのイベントで演奏するGCの子ども和太鼓グループ「和太鼓翔」
5月21日、ブリスベンのサンコープ・スタジアムのイベントで演奏するGCの子ども和太鼓グループ「和太鼓翔」

九州出身の邦人ら、支援呼びかけ

熊本地震の被災者を支援するチャリティー・イベント「ブリスベン・フォー・クマモト(Brisbane or Kumamoto)」が5月22日、ブリスベン市庁舎前広場で開催された。ブリスベン在住の九州出身者を中心とした有志が立ち上げた「ブリスベン・フォー・クマモト実行委員会」(代表・緒方慎二)が、企画・運営した。

テーマは「ブリスベンの思いをかたちに」。主催者側の呼びかけに応じて着物や浴衣などで着飾った多くの邦人が来場、会場は華やいたムードに包まれた。和装体験や書道といった日本文化を紹介する出店にも地元のオーストラリア人たちが長い列を作り、琴や和太鼓、日本人バンドの演奏にも多くの通行客が足を止めて聞き入るなど大盛況となった。

実行委員で熊本県出身の宮嶋優子さんは、「予想していた以上のにぎわいに驚いているが、地元の多くの人に熊本で何が起きているかを知ってもらえたのは素晴らしい成果。早くこのブリスベンの思いを被災地に届けたい」と語った。

前日には、スーパー・ラグビーのサンウルブズ戦の試合会場となったサンコープ・スタジアムでも募金活動を行った。これに22日のイベントと銀行振込を合わせて、合計1万7,576ドル5セントの義援金が集まった。その全てを熊本・大分両県で活動する国際ロータリー熊本・大分に寄付し、被災地復興や被災者の生活支援に役立てる。(取材=本誌特約記者/植松久隆)

イベントを成功させた実行委員会とボランティア。ブリスベンの思いが熊本に届く(Photo: 櫻井省吾)
イベントを成功させた実行委員会とボランティア。ブリスベンの思いが熊本に届く(Photo: 櫻井省吾)

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