2016年9月 ニュース/QLD

2人の警官に連行されるポケモンの人気キャラクター「ヒトカゲ」(英語名:チャーマンダー)。QLD州警察が注意喚起のため合成写真を作って公表した(Photo: Queensland Police Service)
2人の警官に連行されるポケモンの人気キャラクター「ヒトカゲ」(英語名:チャーマンダー)。QLD州警察が注意喚起のため合成写真を作って公表した(Photo: Queensland Police Service)

QLD州にも「ポケモンGO」旋風

接触事故も発生−州警察が注意喚起

人気スマホ・ゲーム「ポケモンGO」は、QLD州でも社会現象となっている。州警察は法律を守って安全に遊ぶよう注意を喚起している。

公共放送ABC(電子版)によると、QLD州南東部トゥウーンバでは、7月15日までにポケモンGOで遊びながら運転していた女性が別の車に衝突する接触事故があった。報道されている限りでは、オーストラリアで初めて発生したポケモンGO絡みの交通事故とされる。事故は比較的軽度で双方にケガはなかった模様だが、事故車が持ち込まれた修理工場の従業員はABCに「誰かが事故を起こすのは時間の問題だと思っていた。今後数週間で事故はもっと増えるだろう」と指摘した。

州警察は、運転しながらポケモンGOをプレーしないこと、ポケモンを探して私有地に侵入しないことなどを呼びかけている。州西部マウント・アイザの警察署は、ポケモンのキャラクターが学校に侵入したとして逮捕される合成写真を公開し、ユーモアたっぷりに注意を喚起した。

ブリスベンのイベントに4,000人集まる

ブリスベンでは7月23日、ソーシャル・メディア「フェイスブック」のユーザーによるポケモンGOのイベントが開かれた。ABCによると、推定約4,000人が参加し、多くのポケモンが「出没」するとされる同市内のサウス・バンク周辺を練り歩いた。

ブリスベン郊外では8月5日、ポケモンGOで遊んでいた若者2人が葬儀中の教会内に入り、追い出される一幕もあった。

一方、ポケモンが多い都会と全くいない農村との「地域格差」も浮き彫りになっている。ブリスベンやゴールドコーストなど州南東部の都市部から一歩外に出ると、農村部ではポケモンが全く現れず、ゲームに必要なアイテムがもらえる「ポケストップ」もないどころか、通信インフラも整っていない。州東部マッカイ近郊に住む女性はABCに「自宅から一番近いポケストップまで(車で)45分もかかる。4Gの電波も届かないから、(通信速度が遅いために)アプリがすぐにクラッシュしてしまうの」と打ち明けた。

「ポケモン世代」の琴線に触れる

ポケモンGOは、スマホの位置情報機能を利用して、野外で日本のアニメ・ゲーム作品「ポケット・モンスター」に出てくる架空の生物「ポケモン」を捕まえたり、戦わせたりして遊ぶゲーム。日本発の人気コンテンツであるポケモンをキャラクターに使用し、米IT大手グーグルから派生した米ゲーム会社、ナイアンティックが開発した。

オーストラリアでは7月6日、米国、ニュージーランドとともに世界に先がけて公開された。その直後から爆発的にヒットし、ABCによるとアクティブ・ユーザー数(日常的に利用している人の数)は7月15日までに人気デート・アプリ「ティンダー」を抜き、短文投稿サイト「ツイッター」に迫る勢いだ。

ポケモンのアニメは1990年代後半からオーストラリアのテレビで放映され、2000年代前半にかけて子どもたちの間でブームとなった。任天堂の携帯ゲーム機のポケモン・ゲームも大ヒットした。その頃の子どもが20代から30代になり、「いい歳をした大人」が再びポケモンに入れ込んでいる。

ポケモンのアニメやゲームを子どもが小さい頃に一緒に楽しんだ40代から50代の中年も、懐かしがってプレーしている。現代の小学生も、ポケモン世代の親のスマホを独占してポケモンGOに熱中している光景も見られる。世代の枠を広げながら、ブームはしばらく続きそうだ。


非番の警察官、飲酒運転で御用
法定許容量の約4倍―ゴールドコースト

非番の男性警察官が7月31日夜、ゴールドコーストのM1高速道路で自分の車を運転中に飲酒運転の容疑で検挙された。公共放送ABC(電子版)が8月3日、伝えた。検査の結果、血中のアルコール濃度は0.192と法定許容量の4倍近い数値が計測された。QLD州警察は8月3日、警察官に裁判所への出廷を命じたと発表した。


白鯨ミガルー、QLD州沖に出現
レディー・エリオット島で初めて目撃

本格的なクジラの回遊シーズンを迎えたQLD州沖に、伝説の白鯨として知られるオスのザトウクジラ「ミガルー」が出現した。8月5日付の公共放送ABC(電子版)が報じた。

ミガルーはきわめて珍しいアルビノ(先天的に肌の色素が欠乏した個体)のザトウクジラ。州東部グレート・バリア・リーフ南端にあるレディー・エリオット島のすぐそばの海域で、航空機の乗客が目撃した。ザトウクジラは腹が白いため、乗客は逆さまに泳いでいると思ったが、よく見ると白鯨であることに気付いた。

レディー・エリオット・アイランド・リゾートによると、ザトウクジラの個体数は増加傾向にあるが、同島周辺でミガルーが目撃されるのはおそらく初めてだという。同リゾートの宿泊客もボートの上から近距離でミガルーに遭遇した。リゾートの経営者は「何年か後にまたミガルーに再会したい」と述べた。

ザトウクジラはこの時期、繁殖のため、南極海からオーストラリア東海岸に沿って北に移動する。暖かい海域で子どもを生んだ後、南の海に戻る。QLD州環境・遺産保護省によると、往復の移動距離は約9,000キロに達する。オーストラリア東部を回遊するザトウクジラの個体数は1960年代に約500頭まで減ったが、2013年の時点で1万9,000頭まで回復し、年間約10%の割合で増加しているという。

ミガルーは1991年にNSW州北部バイロン・ベイで初めて発見された。この時点で3歳から5歳と推定された。今年は7月26日にゴールドコースト南部の海域で初めて目撃された。東海岸ではこれまで3頭のアルビノのザトウクジラが確認されている。


庭に突然、巨大な穴が出現
イプスウィッチの住宅で

ブリスベン西方イプスウィッチにある一軒家で8月2日、庭が直径約8メートルにわたって陥没し、住民を恐怖に陥れている。地面が陥没する「シンクホール」と呼ばれる現象だが、地下の炭鉱跡が原因との見方が出ている。

3日付の地元紙「クーリエ・メール」によると、住人の老夫婦が2日朝に起床すると、裏庭が陥没して巨大な丸い穴ができていた。穴からは大量の地下水が吹き出して周りの土壌を侵食し、みるみるうちに直径約10メートルまで拡大した。

家屋に危険が及ぶ可能性があるため、住人の夫妻はホテルに避難した。夫妻は2011年にQLD州南東部を襲った大規模な洪水で被災し、家財道具をすべて失っていた。ようやく通常の生活を取り戻したところだったという。

陥没の詳しい原因は調査中だが、裏庭の地下には約100年前に操業していた炭鉱跡があり、深さ約60メートルの縦坑が掘られていた。その構造物の腐食や地下水の影響などで地面が抜け落ちた可能性が指摘されている。

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