2016年11月 ニュース/総合

QLD州のジャガイモ農園(Photo: CSIRO)
QLD州のジャガイモ農園(Photo: CSIRO)

ポテトがチーズに変身
メルボルンの発明家、技術開発に成功

オーストラリアの発明家が、ジャガイモから乳製品などの代替品を生産するイノベーション(技術革新)に成功した。商業ベースに乗れば、食料資源の有効利用につながる可能性がある。10月11日付の公共放送ABC(電子版)が報じた。

メルボルンのベンチャー企業「ポテト・マジック」のアンドリュー・ダイハン最高経営責任者(CEO)が2004年から研究に取り組み、12年間かけて実用化にこぎ着けた。

加工方法の詳細は「企業秘密」だが、ジャガイモを特殊な方法で液化した上で、固形のブロック状の商品にする。これをナイフで切ってサラダなどに入れたり、小麦粉の代替品としてパスタやパンケーキの原料にしたりする。塩などを入れて加工すれば、チーズやカスタードなどの乳製品と同じ性質と味わいを持つ、これまでにない食材も製造できる。ジャガイモの含有率が96%以上のアイスクリームを作ることも可能だという。

ジャガイモから作ったチーズを試食したABCのリポーターによると、フライパンで過熱すると溶け出し、味も濃厚で、チーズそっくりだと証言している。

ABCによると、ジャガイモ生産が盛んなSA州では、スーパーマーケットの規格外品は全生産量の20~30%を占めるなど無駄が多い。新しい技術を使えば、廃棄されたり古くなったりした価値のないジャガイモも低コストで利用できる。食糧問題の解決に寄与するだけではなく、ジャガイモ生産者の収益向上にも役立つとしている。

ダイハン氏は現在、商業化を目指して事業への投資者を募集している。

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