2014年4月 ニュース/総合

ウィリアム英王子夫妻、4月来豪

ジョージ王子も初の外国訪問

英国の王位継承順位2位のケンブリッジ公ウィリアム王子と同夫人キャサリン妃が4月、同第3位のジョージ王子を連れてニュージーランドとオーストラリアを訪問する。夫妻がそろってオーストラリアを公式訪問するのは初めて。昨年7月に生まれたジョージ王子にとっても初の外国訪問となる。英王室としては、英女王を国家元首とする英連邦2カ国との関係を改めて重視した格好だ。

トニー・アボット首相が3月3日に発表したところによると、ウィリアム王子夫妻とジョージ王子がオーストラリアを訪問するのは4月16~25日の10日間。ニュージーランド訪問の後16日にシドニーに入り、シドニー西方のブルー・マウンテン、ブリスベン、ウルル、アデレード、キャンベラにそれぞれ滞在する。

シドニーでは、オペラ・ハウスで開かれる歓迎式典をはじめ、タロンガ動物園で行われるジョージ王子の名前を冠したビルビー(オーストラリア固有の有袋類)展示場のオープニング式典に出席するほか、農業祭ロイヤル・イースター・ショーの視察などを行う。ブルー・マウンテンでは昨年の山火事の被災者、消火や復興活動のボランティア従事者と対話。ブリスベンでは郊外にあるアンバリー豪空軍基地を視察するほか、ウルルでは先住民社会の代表を表敬、キャンベラでは戦争記念館で開かれる第1次世界大戦開始100周年式典に参加するなど各地で幅広い層の国民との交流を計画している。


ニュース/総合

 

燃料自給率が危機的状況に

NRMAが警鐘鳴らす

 
 豪州は鉄鉱石や石炭を主力とする資源輸出大国だが、国内で消費する液体の燃料(ガソリンや軽油など)の自給率は1割弱まで低下していて、有事の際はガソリン・スタンドの燃料が3日間で底を付く恐れがある—。NSW州の自動車保険・ロード・サービス大手NRMAが、このほど発表した「燃料安全保障リポート」で、そんな衝撃的な予想を明らかにした。NRMAは代替燃料の導入拡大により輸入依存度を低減するよう訴えている。

豪資源エネルギー経済局(BREE)によると、豪州の2012/13年度の原油生産量(原油とコンデンセート=天然ガス産出時に生じる天然ガソリンの合計)は、2万1,268メガリットル(メガは100万)。同年度の原油と精製された石油製品の輸入量は2万9,520メガリットル、同輸出量は1万5,761メガリットルと輸入が輸出を大幅に超過している。

NRMAによると、長期的なトレンドで見ると豪州の原油生産は減少傾向にある一方、輸出は増加している。最大消費地である東海岸一帯では、消費量の大半を①輸入された原油から国内の製油所で精製された石油製品と②直接輸入された石油製品が占める。通貨高や国内の生産コストの上昇を背景に国内製油所の閉鎖が近年相次いでいることも、輸入依存度を高めることにつながった。12年に7カ所あった国内の製油所は14年には4カ所に減少した。

このため、00年に60%だった燃料の輸入依存度は13年に91%まで上昇した。政府が対策を取らない限り、今後も製油所の閉鎖が続くと見られることから、30年には国内製油所は1つもなくなり、燃料の100%を輸入に頼ることになるとしている。

輸入依存度の拡大を背景に、13年5月の段階で豪州の燃料備蓄量も60日分まで減少した。これは国際エネルギー機関(IEA)の28加盟国中最低の水準(英国は220日、米国は209日、日本は192日)。中東で紛争が起きて原油供給が停止したり、アジアの製油所での生産が止まったりした場合、国内のガソリン・スタンドの燃料は3日間で底を付き、まず流通網がマヒする。そのため、病院の医薬品は3日間でなくなり、薬局の医薬品やスーパーの冷蔵・冷凍食品は1週間、乾燥した食料品も9日間でそれぞれ品切れになるという。

また、①豪国防軍で使用する燃料の一部に国産燃料を供給できなくなること、②豪州が燃料の多くを輸入するシンガポールの製油所の株式の50%を中国企業が保有していること、③豪州が所有する商業用原油タンカーが1隻も存在しないことなどから、安全保障上のリスクも高まっている。

こうした現状を踏まえてNRMAは、バイオ燃料や天然ガスの利用拡大、石炭液化技術の開発、電気自動車の普及などを促進しつつ、国内の製油所を維持することで、国産燃料の割合を30%まで高めることを提言した。NRMAのグレイム・ブライト非常勤取締役は「製油所の閉鎖が相次ぐ中で、国民は(エネルギー安全保障に対して)ぜい弱になっている。燃料の供給が止まれば、我が国(の経済)は数週間で壊滅するだろう」と警告した。

産油国であるオーストラリアも、原油供給の大半を中東に依存する日本と同様に大きなリスクを抱えている。

 

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