日本に届けよう、「がんばろう!」の思い

東日本大震災特集

 

東日本大震災特集

日本に届けよう、
「がんばろう ! 」の思い

未曽有の震災から半年がたったが、復興には息の長い支援が求められる。ここでは本紙に寄せられたチャリティー・イベントなどをご紹介する。


【仲間募集】

TAS州でバク・プロジェクトが始動

東日本大震災被災者を支援するボランティア募金活動「Baku Project(バク・プロジェクト)」がこのほど、TAS州で始動した。

このプロジェクトの中心になっているのが、ホバート在住のトニー・フラワーズさんと彼の友人であるソフィ・キムさん。キムさんは京都出身の元在日韓国人。彼女がタスマニア大学で働いていたころ、トニーさん一家が日本人学生の世話をするホスト・ファミリーであったことから友人関係が始まった。

今回の大震災に胸を痛めながら支援の手立てを模索していたキムさんが、トニーさんに相談を持ちかけたのは震災から1カ月が過ぎたころ。話を進めていく上で2人の意見が一致したことは、支援を1度限りのボランティア活動にとどめたくないということ。また、それを可能にするには、ユニークで誰にでも愛されるキャラクターを生み出し、そのキャラクターに元気のでるメッセージを含むことだった。

そこで白羽の矢がたったのが、17世紀ごろ日本や中国で神話の世界の動物として知られ、悪夢を貪り食うといういわれのある獏(ばく)だった。

獏のデザインを担当したのはトニーさん。彼は児童書作家およびイラストレーターで、自ら認める親日家。昨年、富山県射水市大島絵本館主催の「手づくり絵本コンクール」で、自らの日本への家族旅行を題材にしたポップアップ絵本『ガイジン・ホリデー(Gaijin Holiday)』で最優秀賞を受賞した経歴があり、現在ホバートを中心に児童書およびイラストレーションの分野で活躍している。

トニーさんは、日本寺院の瓦屋根の角に施された獏の彫刻や、根付(ねつけ)などの伝統工芸品に彫られた獏を参考にしつつ、実在する動物の獏をもとに赤ちゃん獏をイメージ。赤ちゃん獏が歌舞伎の桃太郎のメーキャップをした仮面を被る姿に、すべての悪夢から子どもたちを守るという獏の勇気や意気込みを表現した。

「今回の災害では罪のない人々、特に子どもたちの命が多数奪われ、また助かった子どもたちも純真で無垢な『子どもの時』を失ってしまったと思います。そのような子どもたちの力になりたいという願いを込めました」とトニーさんは話す。


色鮮やかなバクのキャラクター

バク・プロジェクトでは、このキャラクターを配したバッジやポストカードをイベント会場やウェブサイト上で販売し、その収益を在メルボルン日本国総領事館を通じて被災地に寄付する。

さらに、タスマニアの日本人コミュニティーに呼びかけて、不要になった日本の着物や日本製のものを寄付してもらい、それを一般に販売する高級ガレージセールや、インターネット上でのオークションを勘案中。

このほか、現地の小学校やカレッジを訪問し、日本語や日本の遊びなどを紹介しながらバク製品について知ってもらい、学校で常設販売が可能になるよう働きかけるという計画もある。

同プロジェクトは今後、各州にある豪日協会と連絡を取り、TAS州にとどまらず豪州全土にその活動を広げていきながら、息の長い地道な支援を目指している。

■バク製品が販売される今後のイベント:
◇日本映画際
日程:10月16日(日)、17日(月)、19日(水)
会場:The State Cinema, Hobart TAS
◇ルーク・オブライアン写真展:Japan Earthquake & Tsunami 2011- Rebuilding Lives
日程:11月21日(月)〜28日(月)
会場:The Mawson Pl., Hobart TAS

■問い合わせ先:
Web: www.bakumonster.blogspot.com
Email: Baku.monster@gmail.com

■寄付金の送り先:
The Australia-Japan Society (Tas) Inc.
BSB 633-700
Account 110797032
Bendigo Bank
ABN 14 559 509 154



7月のマラソン大会に参加した子どもたち

歩いて走って日本を応援

7月にメルボルンで開かれたマラソン大会で、マラソンとともに、募金活動に尽力したチーム「Run for Japan」が、引き続き被災地支援を呼びかけている。

「Run for Japan」はこのほど、東京のNPO法人、ハンズオン東京と提携。ハンズオン東京は、被災地への物資の支援やボランティアによる炊き出し、瓦礫撤去、被災した缶詰工場での商品洗浄、そしてその商品を東京で販売するなどの支援活動を続けている。

チームは今後もマラソンやウォーキング・イベントに参加し、募金するという方法で支援を継続したいとしており、メルボルン・マラソン(10月9日/メルボルン)、サン・ヘラルド・シティ・トゥ・サーフ(11月13日/メルボルン)、ラン・フォー・ファン(11月6日/シドニー)といったイベントへの参加を呼びかけている。募金はハンズオン東京に送られ、すべて被災地支援のために使われる。

またチームのオリジナルTシャツも販売中。売り上げの一部が被災地支援に使われる。

募金用Web: www.fundraiseonline.com.au/runforjapan_BMM2011/
Hands on Tokyo Web: www.handsontokyo.org/jp/home
Email: runforjapan2011@yahoo.com.au


【リポート】

笛福朗がコンサート


うみうまれ・ゆみさん(中央)と笛福朗の皆さん

ダービン音楽祭の一環として9月17日、篠笛と和太鼓アンサンブル「笛福朗(ふえふくろう)」のコンサートが開催された。コンサートのテーマは、「笛」「太鼓」「踊り」の各頭文字をとって「Fu.Ta.O」。

舞踏家のうみうまれ・ゆみさんがスペシャル・ゲストとして登場し、笛福朗の童謡「とうりゃんせ」をモチーフにした曲「とおりゃんホソミチ」とアマテラスをモチーフにした曲「神様」で笛福朗と共演した。また、津軽三味線奏者の勝谷由紀子さんが「津軽じょんがら節」を演奏したほか、キーボードの中川さや子さんの演奏をバックに、書道家の野竿進悟さんが即興の書道アートを披露した。笛福朗の賑やかなお囃子にのせられた観客も飛び入り参加し、思い思いに踊りを楽しんだ。インターバルには和紙アートとジャパニーズ・クラフトの展示も行われた。

義捐金を募るラッフル(くじ引き)には、静旅館、さくらラウンジ、花菱ジャパニーズ・レストラン、マッドマン・エンターテイメントが賞品を提供。ラッフルや募金箱への募金を合わせ、総額400ドル65セントが義捐金として集まった。この義捐金は芸能、祭りの宝庫といわれる、被災地の岩手県山田町に送られる。

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