電動車いすサッカー国際大会、 日本代表が優勝

日本代表「チーム・ジャパン」主将の吉沢祐輔選手(左)と、豪州代表「オーストラリア・グリーン」主将のアンディー・ウェイト選手(右)

身体に重度の障害がある人でも参加できる、電動車いすサッカーの国際大会「第1回アジア太平洋オセアニア選手権(APOカップ)」が1月23〜26日、シドニーのオリンピック・パーク内スポーツ・センターで開催された。日本からは2チームが出場し、決勝戦では「チーム・ジャパン」がオーストラリア代表「オーストラリア・グリーン」を2−1で破り、国際大会初優勝を飾った。

この競技では、ジョイスティック型のレバーが取り付けられた電動車いすを手や口、あご、足で巧みに操作し、車いすの前方にあるフット・ガードと呼ばれる専用のバンパーにボールをバウンスさせて、パスやシュートをする。ボールは直径32.5センチと通常のサッカー・ボールより大きく、蹴る際は車いすの後方車輪を軸に、コンパスで円を描くように大きくスイングし、ボールにフット・ガードを当てて蹴り出す。

今回の国際大会では、日豪両国から2チームずつが出場し、総当たり戦が行われた。26日の決勝戦では、前半で東武範選手(Nanchester United鹿児島)が先制点を決めるが、残り3分のところでオーストラリア代表が1点を入れ追いついた。後半は両者無得点だったが、延長戦前半の終了間際、主将の吉沢祐輔選手(レインボー・ソルジャー)がボールをゴールへ叩き込み、2−1で優勝した。また、3位決定戦では「チーム・ニッポン」がオーストラリア・ゴールドを1−0で制し、3位の座を獲得した。

試合後の本紙インタビューに吉沢選手は、「オーストラリアのチームは強く、厳しい戦いになりましたが、優勝できてよかったです。けれども今後、オーストラリアは強くなっていくと思いますので、油断せずに、私たちも次に向かって頑張っていきたいです。電動車いすサッカーはまだ生まれたての競技です。今後、いろいろな大会が行われますので、ぜひ1度会場に足を運んでいただければと思います」と応えた。

1970年代にヨーロッパで始まり、他国へと広がった電動車いすサッカー。2007年には世界初の国際大会「FIPFAワールド・カップ2007」が日本で行われた。パラリンピック競技への採用とさらなる普及に向け、関係者らは競技活動や情報発信に取り組んでいく考えだ。

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