「WSWでの2年間は素晴らしかった」小野伸二選手、移籍決定後初会見

17日、サッカーAリーグ、ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ(WSW)所属の小野伸二の記者会見が、ブラックタウンにあるインターナショナル・スポーツセンターで行われた。かねてより日本のメディアではコンサドーレ札幌への移籍が報じられていたが、WSWが正式にオーストラリアのメディアに対して発表するのは初めて。移籍決定の公式会見に際し、記者団からの質問に小野は1つ1つ丁寧に答えていた。記者会見での受け答えの様子をお伝えしよう。

記者団の質問に和やかに答える小野伸二(撮影:馬場一哉)

小野「皆さん、もうすでに知っていると思いますが、日本のクラブ・チームからのオファーを受けることにしました。僕はこの地に約2年滞在し、非常に有意義な素晴らしい時間を過ごし、大きなチャンスをいただきました。コーチング・スタッフや愉快なチームメイトにも恵まれ、ここにいられたことをとても幸せに思っています」

──今シーズンが終わった後、どれくらいの期間、こちらに滞在する予定ですか。
小野「まだ決めてないです。僕はこのオファーを札幌から11月に受け、どうすべきか非常に悩みました。帰るか、こちらにそのまま滞在するか。ワンダラーズのチーム・メイトたちとの時間は非常に素晴らしくいられる限りチームにはいたいと思っていたので、決断はとてもタフなものでした」

──オファーの金額など内容はどの程度のものだったのですか。
小野「お金は問題ではないです。彼らは非常にスケールの大きいビジョンを提案してくれた。彼らが何をしたいか、僕に何を期待しているか、チームにどのようなプラスになるかなどを大いに語ってくれました」

──伸二、あなたはWSWでのプレーを非常に楽しんでいましたし、ここに滞在し続けたいといい続けていました。なぜ、日本に帰ることにしたのでしょう。
小野「非常に厳しい質問です。今はちょっと答えるのが難しいです」

──ファミリーは大きな理由だった?
小野「いえ、家族が理由ではないです。今はシーズンの途中ですし、話すことは難しいです。シーズンが終わったらそのような質問にも答えられるはずです」

──今シーズン残り4カ月近くありますが。
小野「先シーズン、僕らはグランド・ファイナルで優勝できませんでした。今現在、チームは2位にいますが、今シーズンもレギュラー・シーズンの優勝、そしてグランド・ファイナルへとチャレンジしたいです。また、アジア・チャンピオンズ・リーグのレギュラーシーズンもあるので、すべてを楽しんでやっていきたいと思っています」

──マーキー・プレーヤーとしてこのチームで創設時からプレイしましたがいかがでしたか。
小野「ここで学んだことを日本にしっかりと持って帰りたいと思います。WSWにはたくさんの才能ある若いプレーヤーがいて、僕は彼らにプロフェッショナルとはどのようなものかを教えるとともに、僕自身もたくさんのことをチームから、そしてワンダラーズの素晴らしいサポーターたちから学びました。僕はこのチームのために最後までベストを尽くしたいと思います。このチームを去る前に目標をしっかりと達成したいです」

──先ほど、厳しい質問と伸二は言いましたが、もし今からワンダラーズが素晴らしいオファーをしたらどうしますか。
小野「それは素晴らしいことなのですが、日本に帰ることは決まったことなので受けられないです」

──いろいろな国でプレーしたと思いますが、WSWは比較してみていかがですか。
小野「このクラブの誰もが、プロ意識が高く、トレーニングへの意識の高さは驚くほどで、今まで見たことのないレベルでした。だから、僕自身もチーム・メイトから多くのものを学びました」

──日本に帰ってから、誰かほかのプレーヤーにこの地でプレーすることを勧めますか。
小野「もちろんです。日本とオーストラリアの架け橋となっていきたいと思いますし、チームともコンタクトを取り続けるつもりです。日本の選手を連れて来たいですね。ただ、僕はエージェントではないので、僕からエージェントに話す形にはなりますが。いずれにしてもワンダラーズとはこれからもずっとコンタクトを取り続けたいです」

──WSWに来る前、Jリーグでは試合に出られないなど辛い状況だったと聞きます。その後、こちらで過ごし、またJリーグに戻るわけですが心境はいかがですか。
小野「清水エスパルスにい続けたらもしかしたらキャリアを終えていたかもしれない。しかし、ポポビッチ監督が僕を救ってくれた。そして試合にも出続けることができ、コンディションも非常に良くなりました。それは僕にとっても監督にとっても非常にハッピーなことでした。僕が日本に戻ってまた活躍することができたらポポビッチ監督もきっと喜んでくれるでしょうし、僕はそれをできると思っています。札幌は2部のチームなので、毎日努力し続け1部に上がれるよう頑張ります」

──それが最後のキャリアだと思っていますか。
小野「そのつもりはないです。いつも言っていることですが、僕はサッカーをやめたくない。決して情熱を失うつもりはないです。これからの10年、その先も続けていきたい。キング・カズを追い続け、そして彼のキャリアを追い越したいです。そんな中でまたこちらに戻ってこられたらとも思います」

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る