33年ぶりの再試合へ

メルボルン/フッティー
試合後、健闘を称え合う両チームのキャプテン

熱く高く飛べ !! AFL

33年ぶりの再試合へ

 VIC州やメルボルンの1年を通して、政財界、芸術、文化、スポーツなどすべての行事の中で、最も大切なイベントであるのがAFLグランド・ファイナル。
 グランド・ファイナルまでの1週間は、グランド・ファイナル・ウィークとして、各種イベントが企画され大いに盛り上がる。
 MCGは10万人を超す超満員で埋まり、街中のパブは贔屓チーム別に満員となり、家庭ではテレビを見ながらBBQをしたりして、メルボルンっ子は思い思いにお祭りを楽しんだ。
 ウェスタン・ブルドッグ・ファンのジュリア・ギラード連邦首相、コリンウッドの熱烈なサポーターであるジョン・ブランビー州首相もMCGに姿を見せた。
 今年はコリンウッド・マグパイズ対セントキルダ・セインツと、メルボルンのチーム同士の戦いであり、メルボルン中の話題を独占した。専門家も、賭け率も、先月号でのイタさん予想でも、圧倒的にコリンウッドの優勝が喧伝されていた。
 序盤から中盤にかけては、コリンウッドが得意の機動力を生かして猛攻を見せた。前半を終わって50対26とコリンウッドがリード。大差で逃げ切るとセントキルダ・ファン以外は思ったであろう。
 しかし、劣勢を予想されてはいたが43年ぶりの優勝を悲願とするセントキルダが、後半、たいへんな粘りを見せた。
 最優秀選手に贈られるノーム・スミス・メダルを受賞したレニー・ヘイズ、攻守に阿修羅のごとき奮迅を見せたブレンドン・ゴダードなどが大活躍し、その差を7点差まで詰めた。
 最終クオーターは、両軍ファンならずともテレビ観戦者など、すべての人が手に汗を握る緊迫したゲームとなった。どちらが勝っても全くおかしくない展開の中、遂に33年ぶり史上3回目の引き分けとなった。がっくりとうなだれる両軍選手の中、10月2日(土)の再戦が発表された。
 歴史的なグランド・ファイナルの再戦にメルボルンの人々は早くも胸を膨らませている。
【今月のルール】
現在のAFLのルールでは、グランド・ファイナルが引き分けの場合、再試合とされている。33年前はいざ知らず、忙しい現代、多くの負担を選手、観客、関係者にかける再試合に批判的な声が強い。今年の再試合は決定だが、ルールの見直しが検討される見込み。


メルボルン/フッティー

文・写真=イタさん(板屋雅博)。
日豪プレスのコントラクト・フォトグラファー。
AFL、テニス、ゴルフ、F1、サッカー、競馬などメルボルンのプロ・スポーツをメインに取材、撮影。

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