テニス全豪オープンの見所は

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世界が注目するテニスの祭典

2012年全豪オープン、
見どころはココだ !

 テニス国際4大大会の通称“グランド・スラム”。2012年、その幕開けとなるのが1月16日〜29日、メルボルン・パークで開催される「全豪オープン」だ。今年は例年にないほど見どころが満載で、豪州女子では、昨年全米優勝のサマンサ・ストーサー、男子ではバーナード・トミックに優勝の期待がかかる。日本勢も錦織圭、伊達公子、森田あゆみなどが好調で楽しみだ。見どころを事前に知って、真夏の全豪オープンを思い切りエンジョイしよう。文・写真=板屋雅博

 

強豪の激突となる男子シングルス

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優勝候補の1人、ラファエル・ナダル

 男子シングルスで事実上、優勝争いを繰り広げると見られる選手は4人。中でも世界ランク1位のジョコビッチ(セルビア)は昨年の全豪、全英、全米の3大会を制し優勝候補ナンバー・ワン。世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)は、全仏で優勝。世界ランク3位のロジャー・フェデラー(スイス)も全盛期の勢いはないが、優勝候補の1人。世界ランク4位のアンディ・マレー(イギリス)は、全豪で連続準優勝と勢いづいており、今年は是が非でも優勝を狙ってくると思われる。

 また、優勝候補ではないものの注目すべきが、長い間豪州テニス界を引っ張ってきた元世界ランク1位レイトン・ヒューイット(オーストラリア)。現在150位以下と低迷しているが、今年もワイルド・カード(主催者推薦)での本戦出場が決まっている。元王者が最後まで健闘する姿にオーストラリア中から惜しみない拍手が贈られるだろう。

 若手では世界ランク41位のバーナード・トミック(19歳・オーストラリア)に期待がかかる。2011年全英ではベスト8に残ったが、地元の大声援を受ける全豪ではベスト4入りなるか。

 

錦織旋風が巻き起こるか ?

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台風の目となるか、日本の錦織圭

 日本テニス界若手の星、世界ランク25位の錦織圭(21歳)の活躍にはぜひ期待したい。昨年11月にスイス・インドア大会で王者ジョコビッチを撃破し、日本テニス界の歴史に残る大金星を挙げたことが記憶に新しいが、彼は同年、8位のジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス)、7位のトマス・ベルディフ(チェコ共和国)も破っており、上位との戦い方、勝ち方が分かってきている。従来の“攻め”の錦織から、“守り”も固めるという成長を見せており、世界トップからの厳しいサーブやショットへの対応も場数を踏んで自信を着けているように見える。ツアーに同行するブラッド・ギルバート・コーチ直伝のバランスの取れた戦略が実を結び始めており、全豪では台風の目となって世界を驚かせる可能性が大いにある。

 

戦国時代の様相を呈す女子シングルス

 優勝の行方が混とんとしているのが、女子シングルス。優勝の最有力候補は昨年の“グランド・スラム”で活躍した4人と見られる。世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)は、2010年後半より1位をキープしながらも、これまで4大大会で優勝経験がなく、昨年は決勝にさえ進んでいない。彼女が悲願の初優勝を遂げるかどうかには世界中が注目している。ほか、昨年の全豪優勝者で世界ランク13位のキム・クライシュテルス(ベルギー)、昨年の全仏優勝者で世界ランク5位の李娜(中国)、昨年の全英優勝者で世界ランク2位のペトラ・クビトバ(チェコ共和国)、昨年の全米優勝者で世界ランク6位のサマンサ・ストーサー(オーストラリア)だ。中でもストーサーは昨年9月の全米で、自身初、オーストラリア人としては9年ぶりに4大大会の優勝を飾った。かつてはロッド・レーバーや、マーガレット・コートなどの年間グランド・スラム・プレーヤーを輩出し、世界最強のテニス王国を誇ったオーストラリアだが、全豪優勝は男女ともに30年以上も遠ざかっている。そのため、ストーサーの強い肉体と精神力が、過酷な真夏のメルボルンで花開くかが、地元国民の最大の関心事になっている。

 また、世界ランク3位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、世界ランク4位のマリア・シャラポワ(ロシア)も十分に優勝の可能性はある。
 

伊達、森田にもチャンスあり !

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活躍が期待される森田あゆみ

 日本人選手では、森田あゆみが昨年世界ランク40位と自己最高位を記録する好調ぶりで、昨年の全豪で3回戦まで進んだ実績も踏まえると、ベスト8への進出が大いに期待される。

 また復活から4年連続の全豪出場となる伊達公子だが、昨年の全英2回戦で元女王セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)をあわやというところまで追い込んだ試合は記憶に新しい。41歳になって新たな境地を目指す伊達の活躍は、日本のみならず世界からも注目が集まる。

 世界トップ陣に絶対的な選手がいないだけに、伊達、森田にも大きな飛躍のチャンスはあるだろう。


全豪オープン、ココもチェック !

予選を楽しもう
 本戦前週に行われ、世界中から来る若手や中堅の チャレンジャーがしのぎを削る予選は、非常にレベル が高い。観客席とコートが近接しているので臨場感が 楽しめることも魅力。出場が予想される主な日本人選 手は、男子は添田豪、伊藤竜馬。女子は土居美咲、瀬 間詠里花、奈良くるみ、藤原里華。

車いすテニスに注目
 車いすテニスのエースは国枝慎吾選手。全豪オープンでは現在、5連覇中で、メジャー大会24勝と世界最強のチャンピオン。車いすテニスは、大会後半から始まり、決勝戦もグラウンド・パスで観戦できる。日本が生んだ偉大なチャンピオンに声援を送ろう。

練習も見逃せない
 試合のない空きコートでは選手たちが練習をしており、練習後には気軽にサインに応じてくれることも。絶好の機会なので、Tシャツやサインボールなどを用意して行こう。

暑さ対策も忘れずに
 全豪では、強い日差しと高い気温が予想されるため、十分な暑さ対策を取ろう。日焼け止め、サングラス、幅広の帽子は必需品。全豪会場で買えば記念品にもなり一石二鳥かも。水分や食物の補給も欠かせないが、会場では売店が長蛇の列になる時間帯もあり、事前の準備がお勧めだ。
 

全豪オープン・データ

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真夏の全豪オープンは熱い !

■会場
 会場のメルボルン・パークには、ロッド・レーバー・アリーナとハイセンス・アリーナの2つの開閉式屋根付きのセンター・コートがあるが、両アリーナの中間ゾーンには、企業のPRを兼ねた娯楽テントが集中している。空いた時間にひと回りしてみよう。ライブ・バンドのステージなど思い出に残るイベントが行われている。

■アクセス
 会場のメルボルン・パークまでは、トラム、電車、バスなどの交通があり、全豪チケットを持っていれば無料。フリンダース駅から歩いて10分ほどなのでヤラ川の散策を兼ねて歩くのも悪くない。

■チケット
 一般チケット(グラウンド・パス)で入れる場所は、マーガレット・コート、ショー・コート、その周辺の多数の屋外コート。午後5時以降に入れるチケットや、3日間有効券など多種の割引券がある。

■Australian Open
会場:Melbourne&Olympic Park Trust, Batman Ave., Melbourne
日程:1月16日(月)〜29日(日)
Web: australianopen.com

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