日本代表 vs 世界選抜(ワールドXV)

Go! ワラビーズ in Japan
元豪州代表ジェームズ・オコナ-選手

Go! ワラビーズ in Japan

Vol.39 
日本代表 vs 世界選抜(ワールドXV)


 日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちについて日本からリポートする。
文=山田美千子/写真=山田武

8月15日、東京・秩父宮ラグビー場において日本代表対世界選抜(ワールドXV)試合が行われた。試合当日は70回目の終戦記念日。70年前のあの日、誰がこの試合を予想できただろうかと思いに耽りつつ、平和のありがたみを改めて感じながら試合を観戦した。

世界選抜チームには豪州の選手の姿も。FWを固めたのは、ベン・ロビンソン選手、トル・ラトゥ選手、ベン・アレグザンダー選手、ルーク・ジョーンズ選手、ショーン・マクマーン選手、リアム・ギル選手。BKはクリスチャン・リアリイファノ選手、ベン・タプアイ選手、タンゲレ・ナイヤラボロ選手、ジェームズ・オコナー選手、ルーク・バージェス選手、マイク・ハリス選手、ドム・ジッパーレイ選手、ニック・カミンズ選手、ベリック・バーンズ選手(注:選手名は日本協会発表のものを使用)という顔ぶれだ。

前半8分で、世界選抜のSO・バーンズ選手が1本目のPGを決め先制。彼は、この日の8本のキック(PG5・G3本)のうち7本を決め、18得点の大活躍を見せた。その結果、45-20で世界選抜が勝利を収めた。

今秋のラグビー・ワールド・カップに出場予定のワラビーズ。そこでのメンバー入りに向け、M・チェイカHCに猛アピールした選手の1人がWTBのナイヤラボロ選手だ。身長194センチ、体重123キロ。対面の日本代表・福岡選手が細身なだけに、彼の存在はより一層大きく見えた。器用さと力強い走り、当たりの強さを武器に3つのトライを決めただけでなく、FLのギル選手も随所にキレのあるプレーを見せ、エディー・ジョーンズ日本代表HCに「ギルにやられた」と言わせるほどの活躍。反面、リアリイファノ選手やオコナー選手は、今ひとつ良さを発揮できずに終わってしまったように感じられた。そのほか、世界選抜チームのキャプテンを務めたバッキース・ボタ選手、FWアンドリュー・ホア選手、カール・ハイマン選手、アリ・ウィリアムズ選手も、ベテランならではのプレーで観客を魅了した。

一方、日本代表には安易なミスが多く見られた。特にブレイク・ダウンに関してはまだまだ修正点がありそうだ。

しかし、リーチ・マイケル・キャプテンは「世界のトップ選手の恐ろしさを感じた。(そこで)何をやらなければならないのか分かった」と評価している。エディーHCも「練習だけでは修正できないこともある。高いクオリティーの試合の中でしか学べないことも多い。完成までは遠くない。あと3試合240分です」と語るなど、収穫も少なくなかったようだ。

W杯イングランド大会まで、1カ月を切った。ワラビーズ、そして日本代表がどんな試合を見せてくれるのか楽しみだ。

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