たくさんの可能性を秘めている バーナード・フォーリー選手にインタビュー

Go! ワラビーズ in Japan

日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちについて日本からリポートする。文=山田美千子/写真=山田武

たくさんの可能性を秘めている
バーナード・フォーリー選手にインタビュー

RWC直後のラグビー・フィーバーもかなり落ち着きを取り戻した感のある日本ラグビー界。とはいっても、年末年始のテレビ番組でも日本代表選手を見かけることも多く、やはり日本ラグビーを取り巻く環境は大きく変わったのだと実感する瞬間も少なくない。その日本代表を大きく飛躍させた名指揮官エディ・ジョーンズ氏はもういない。2019年日本開催のRWCでラグビーの母国イングランドを優勝させるべく、イングランドの地で新たな挑戦を始めている。日本というラグビー弱小国が世界を驚かせ、注目を集めたのはエディ氏の指導者としての力量はもちろんだが、それについていった選手たちの並々ならぬ努力の結果だ。イングランドでも同じ結果が期待できるとは限らない。イングランドのこれからにも注意しておきたい。

エディ氏が去った、RWC後の今シーズン、トップ・リーグには世界を舞台に活躍をした選手が多く来日した。その1人が、オーストラリア代表ワラビーズが厳しい予選プールを勝ち抜き、決勝戦に進出した原動力の1人、バーナード・フォーリー選手だ。
 来日から間もない12月2日、東京都世田谷区のリコー・ブラックラムズの練習場でフォーリー選手に話を聞くことができた。

決勝戦に進出した原動力の1人、バーナード・フォーリー選手
決勝戦に進出した原動力の1人、バーナード・フォーリー選手

−−ラグビーを始めたのはいつですか。

兄が6歳の時、父の勧めで一緒に始めました。だから4歳か5歳だったと思います。母はあまり喜んでいませんでしたが(笑)。

−−どんな子どもでしたか。

動き回るのが好きな子どもでした。いたずらもしましたよ。

−−その頃のポジションはどこでしたか。

最初はハーフバック。FBも1〜2年やったことがあります。

−−もし好きなポジションを選んでいいと言われたら、どこでプレーしてみたいですか。

ウーン……やはりBKのどこかですね。FWはないかな。

RWCではテレビ画面に大きく映ることも多かった。ハリウッド俳優かと思うような端正なルックスから、ピンチでもチャンスでも、冷静かつ正確なキックが蹴り出されていたのがとても印象的だった。

−−蹴る時にどんなことを思っていますか。

決まったらとか、決まらなかったら……ということはあまり考えません。プロセスが大切だと思うので。繰り返し練習したことを出せるよう心がけています。

−−日本では五郎丸選手のキック前のルーティーンが話題になりました。ワラビーズと対戦したウェールズのダン・ビガー選手もルーティーンを行っていましたが、ルーティーンはありますか。

私にはルーティーンはないですね。でも、それが彼らにとって上手くいくことならば良いことだと思います。

−−ところで、なぜ、日本でプレーしようと思ったのですか。

ラグビーを始めてから、いずれ海外でプレーしてみたいと考えていました。世界中でプレーできるのはラグビーの魅力だと思います。日本でプレー経験のある選手やプレーしている選手たちから、人も優しいし、食べ物もおいしいし、楽しめるよと、いろいろな日本の良いところを聞いていました。自分に合いそうだなと思っていたところ、コミットされた集団で情熱もある、常に上を目指し続けているリコー・ブラックラムズからお話があったので、決めました。

−−これまで日本にはどんなイメージを持っていましたか。

“渋谷”のイメージでした。どこへ行っても人が多くて、街中に大きなスクリーンがあるというイメージ。でも実際に東京に住んでみると、渋谷のような街だけではなく、街から近くて便利なのに静かなところがいいなと。部屋のバルコニーから見える富士山も気に入っています。

食べ物もいろいろ挑戦しています。今は焼肉が一番気に入っています。でも、寿司もいいし、カツもいいですね。せっかく日本に来ているのだから誰かが薦めてくれたら、1回はそれを食べてみようと思っています。

ラグビー以外にも日本でやりたいことはたくさんあります。スキーに行ってみたいけどこれは難しいかな。広島に行って原爆ドームなどを見たい。それから、みんなからすごく良いと聞いている京都へ行ってみたいですね。遠征は旅行では行かないような場所に行けるのが面白い。

日本語の勉強もしています。あいさつなどの基本的なものは別にして、最初に覚えた日本語は「右」「左」です。だってプレーに必要ですからね。

来日3週間、思った以上に日本での生活を楽しんでいる様子のフォーリー選手だった。真面目な中に時々見え隠れする茶目っ気が印象的であり、魅力的だ。「これまでハード・ワークを積み重ねたのはワラビーズの選手になるため。一番高いレベルを達成し、夢がかなった」

小さな頃からの夢をかなえた彼の次の夢は何だろうか。まだまだたくさんの可能性を秘めている彼のこれからの活躍が大いに楽しみだ。また、スーパー・ラグビーでの活躍も見逃せない。

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