Go! ワラビーズ in Japan「トップ・リーグ、待望の再開」

Go! ワラビーズ in Japan

日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちについて日本からリポートする。文=山田美千子/写真=山田武

トップ・リーグ、待望の再開

約1カ月にわたったワールド・ラグビーが定めるテスト・マッチ期間が終わり、すっかり冬になった日本にトップ・リーグが帰ってきた。第11節の秩父宮では2試合が開催。

1試合目は前回で触れたマット・コベイン氏がFWコーチを務めるリコー・ブラックラムズ対、ジェイミー・ジャパンでも活躍する立川理道選手(15年3月号掲載)所属のクボタ・スピアーズ。

この1試合目で考えさせられたのは、コーチという存在の重要性だ。一度試合が始まればピッチ上にいない監督やコーチは直接試合の流れを変えることはできず、ピッチで起こることの全ては選手に託される。一方でピッチでは気付かないことも多く、そこでコーチがいかに活躍するかが求められる。

コベイン・コーチは試合中、TMO(テレビ・マッチ・オフィシャル)やGK時の隙間時間も無駄にしない。現役当時さながらの軽快な動きで素早く選手に駆け寄り、アドバイスを与えていく。そのコベイン・コーチの行動の速さは印象的で、良いコーチが持つべき重要な資質を感じた。

観戦に訪れたスティーブン・ラーカム氏
観戦に訪れたスティーブン・ラーカム氏

試合は終盤の激しい攻防の中、立川選手が一瞬の隙をつき終了10秒前に逆転トライ。自らキックも決めての逆転勝利を決めた。残念ながらリコーは敗れたが、この日は同チームのチーム・アドバイザーを務めるスティーブン・ラーカム氏(ブランビーズHC)の姿も見えた。

一方、第2試合はサントリー・サンゴリアス対コカコーラ・レッドスパークス。

サントリーといえば、ワラビーズとも縁の深いチームの1つ。そのサントリーに今季復帰したのが、ジョージ・スミス選手である。この日FL7番で出場したスミス選手は、1人だけ発しているオーラが違うと思わせる、さすがの活躍を見せた。ピッチのどこにいても最初に目に飛び込んでくるスミス選手には、ボールの動きを予測する判断力だけでなくベテランとして味が加わり選手としての凄みが増していた。

また、ワラビーズのスプリング・ツアーが終わり、デイビッド・ポーコック選手(パナソニック・ワイルドナイツ)も来日したので、スミス選手との対戦を近いうちに日本で見ることができるかもしれない。

ただ、1つ残念なのは、スミス選手と共に今季サントリーでプレーするはずだったクリスチャン・リアリイファノ選手の姿がないこと。チームもファンも彼と会える日を待っている。いつの日か、あの笑顔を日本で見せてもらえたらうれしいものだ。

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