Go! ワラビーズ in Japan「サントリーに加入した超大物マット·ギタウ選手にインタビュー」

Go! ワラビーズ in Japan

日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちについて日本からリポートする。文=山田美千子/写真=山田武

サントリーに加入した超大物マット·ギタウ選手にインタビュー

「オーストラリアの至宝」と言われたマット・ギタウ選手。多くの元ワラビーズのプレーヤーが日本で戦う中で、まさか同選手がサントリー・サンゴリアス(以下、サントリー)に加入しトップ・リーグでプレーするなど夢にも思わなかった。筆者にとって、同選手はそのプレーに出会わなければ今の自分はない言えるほど、大きな影響を受けた選手。そんな憧れの選手に、来日の経緯、日本での生活、同選手が感じた日本のラグビーなどについて話を聞くことができた。約束の時間に現れた同選手は、グラウンドで見るよりも一回りも二回りも大きく見えた。

新天地でのこれまで

インタビューに応じるマット・ギタウ選手
インタビューに応じるマット・ギタウ選手

――サントリーに加入されて、チームの印象はどのように感じていますか?

とてもプロフェッショナルなチームだと思います。スタッフも選手たちも自分をすごく温かく迎えてくれて、家族にとってもすばらしい環境だと感じています。家族が幸せであれば自分もしっかりと仕事に集中することができます。

――言葉や文化が全く異なる日本に来ることに対して、ご家族からの反対はありませんでしたか?

学生時代に日本語を学んでいた妻は、今回の来日を喜んでいました。子どもたちはまだ小さいので、新しい環境に順応できると思います。

――サントリーに加入するに当たり、事前に誰かから話を聞かれましたか?

ジョージ・スミス選手、ジョージ・グレーガン氏、エディ・ジョーンズ氏、スコット・ワイズマン氏から話を聞きました。サントリーというチームのことに加え、日本のすばらしいところをたくさん聞くことができ、今回の日本でのプレーに至りました。

――過去にフランスでのプレー経験もあり、SNSではフランス語を流暢に操られていますね。母国以外でのプレーの前には言語はかなり勉強されるのですか?

フランス語は渡仏前に少しだけ勉強しましたが、実際は現地で学んだことの方が役に立ちました。フランスに長く住んでいたため、ある程度はフランス語で文章を書くこともできますが、今は便利な翻訳ツールがあるので、それも利用しています。

日本語に関しても来日前に少しだけ勉強しましたが、日本語はフランス(トゥーロン)で一緒だった五郎丸選手に教えてもらったこともあります。日本語は英語ともフランス語とも全く違う言語なので修得が難しいですね。

しかし、チームメイトの小野晃征選手や通訳の方が手助けしてくれるお陰で、グラウンド上でも私生活でもコミュニケーションはだんだん良くなってきていると思います。彼らは本当に心強い存在です。日本でのプレーに向けて

――夏合宿からチームに合流していますが、日本のラグビーを肌で感じて思ったことは何でしょうか?

まず「速い」と日本のラグビーにおけるプレー・スピードに驚きました。その速さに対応するためにフィットネスをたくさんやらなければならないと思いました。その辺りの課題は練習でカバーできていて、自分のフィットネスも上がってきていると感じています。

――今シーズンは、同じオーストラリア出身のアダム・アシュリークーパー選手も神戸でプレーします。彼というわけではありませんが、ご自身にとってライバルだと思う選手はいますか?

誰か特定の選手を自分にとってのライバルとする見方はいつもしないです。ただ、試合でアシュリークーパー選手と対戦する時は、彼を倒したいという気持ちはあります(笑)。

――これまでラグビーをする上で大切にしてきたことは何でしょうか?

チームとしてのゲーム・プランと自分の役割をしっかり理解し、それを試合で確実に遂行できるようにすることが一番大切なことだと思っています。そのための最善の準備をすることも同様に大切なことです。

――今シーズンのマット・ギタウの「ここを見て欲しい」と思うところはどこでしょうか?

目標は何よりもチームの成功です。チームの成功が自分にとっての成功でもありますから。同時に、日本にいさせてもらっているということを大事にして、日本の文化をしっかり吸収していきたいと思います。今、自分はとても貴重な経験をさせてもらっています。貴重な経験ができているので、毎日を心から楽しんでいきたいと思っています。

ラグビーだけでなく日本での生活の話をする同選手の表情から、家族全員を含めてとても充実した生活を送れていることが感じ取れた。あとは大きなけがをすることなく、日本でのプレーと生活を楽しんで欲しいと願うばかりだ。

10月22日の第9節の後、およそ1カ月間、トップ・リーグは中断され代表戦が行われる。11月4日に神奈川県の横浜で日本代表対ワラビーズの1戦が予定されている。ワラビーズがどんなプレーを見せてくれるのか楽しみである。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る